キログラム原器、役割終わりでマスゴミに初公開。1889年以来の見直し2018/11/12 | パイプと煙と愚痴と

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単なるオヤジの愚痴です。

何重もの容器に厳重に保管されているのは秘仏ではありません。重さの単位を決める日本国キログラム原器です。

 

フランスで作成され各国に配布されたことまではオヤジ世代なら教科書で知っていると思いますが、約30~40年に一度、複製の原器をフランスに持ち寄り変化がないか比較していたことは知りませんでした。僅かな誤差も許されないことから厳重に梱包の上、外交特権でフランスに持ち込まれていたとか。三種の神器並の扱いをされていたのですね。

 

したがって、キログラム原器を実際に見た人はごくわずか。拝んだらご利益ありそう!

 

しかしながら、技術の進歩に、キログラム原器も経年劣化で僅かに変動があることが判明。数十年に一回のフランス里帰りの際の点検のための洗浄が原因とも。まさに、『さざれ石の巌となりて』の世界。

 

他の主要単位、SI単位ではキログラム以外のメートル、秒、アンペア、ケルビン、モル、カンデラはより普遍的に変化しない方法で定義しなおされています。

 

最後まで残ったのがキログラムで、 今後はプランク定数を利用した間違いのないものになるとか。下の画像は手を抜きすぎ。一般向けの説明はWikipediaをご参照ください。オヤジにはさっぱりわかりませんが!

 

産業技術総合研究所・臼田孝センター長によると創薬材料開発といった分析関係の技術に寄与することが期待される』とか。

 

なお、日本国キログラム原器は完全に引退するわけでなく、高精度の分銅として、新たな役割が与えられるとか。

 

それだけ人類の科学技術は進歩しているってわけですかね。

 

もっとも知り合いの漢方薬局の先生は、未だに目分量の世界『薬師のさじ加減なんだけど、確かに目分量のさじ加減で効くんですよねぇ……人類自身の謎はまだまだ続きそう。

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