米・トランプ大統領のINF中距離核戦力全廃条約脱退についてロシア・ラブロフ外相は『条約が破棄されたわけではない。アメリカ側からの公式な表明を待つ』と意外に冷静……
理由は他ならぬプーチン大統領自身が2007年に米露だけが条約に縛れるのは不公平との考えを示したことがあったからとか。
これはトランプ大統領と同様に中国が中距離核の開発を進めていることについて、ロシアも面白く思っていなかったよう。
米政府もINF脱退について『中国が大量に中距離ミサイルなどを保有』として条約の見直しを求める声が強まっていたことを挙げています。
これについて中国外務省は『一方的に条約から脱退すれば多方面にマイナスの影響を与える』と述べるにとどまっています。
中国は米空母機動部隊殲滅用に、対艦弾道ミサイル、空母キラーと称する高精度の命中精度があるとされるIRBM、DF-21Dを開発しています。
さすがに数千キロ離れた米機動部隊を通常弾頭で叩くのは不可能ですが、核弾頭なら不可能とは言えないところも。
もっとも、BMD対応済みのSM-3発射可能なイージス艦ならば、中国の空母キラーを撃墜することは十分に可能。
しかし、ミサイル防衛が進歩するほど、ロシアとしてはABM弾道弾迎撃ミサイル制限条約に違反だと、ロシアはこれまた前から文句を付けています。
結局の所、核制限交渉に米露は中国を巻き込み、相互に牽制したいのが本音なのかも。
それには、米露とも新たな中距離核や、使える核兵器開発を進め、中国が核兵器制限交渉に強制加入させるしかなく、毎度の『恐怖の均衡』に中国を組み込み核大国三国鼎立に持ち込むつもりなのかも。
核兵器制限のための新核兵器開発の矛盾は、一向に解消されませんねぇ。




