三菱飛行機が開発中の国産ジェット旅客機MRJ、開発遅れに、さらにライバル会社のボンバルディア社から提訴されることに。
理由は協力会社の『アエロテックがボンバルディアの元従業員らを採用する時に商業化に必要な重要情報を不正入手した』というもの……
ボンバルディアによれば『元従業員が企業秘密を含む情報を許可なく送信、三菱飛行機などに渡った』……
『情報はMRJの開発、認証、商業化に非常に価値のあるものだ』として……
ボンバルディアは損害賠償を請求・情報の使用を差し止め求めています。
三菱側は『ボンバルディアの主張に根拠はないと考えている。詳細に検討し、しかるべき場で証明していく』としています……
開発が遅れに遅れているMRJ、さらにライバル会社からも訴えられ訴訟合戦になれば、販売が出来ない事態にも。
すでにキャンセルも発生してしまったMRJ、天下の三菱としては、またまた失態。同時期に開発が始まった自衛隊向けのP-1、C-2が既に実戦配備され、P-1は海外からも高い評価を受けているのとは対象的。
もともと競合会社の多いリージョナルジェットの分野。一度、販売を始めれば長期に渡って、サポート、部品の供給も必要になることから、採算割れでは赤字幅が広がる一方。
自衛隊はすでにP-1、C-2でMRJの出る幕なし。河野外相が欲しがっていた専用機は、2回りほど小型ですが、マッハ0.95まで出る、高速、長距離飛行できる機体で、これまたMRJは敵いません。
残念ではありますが、大口受注がなければ、そろそろ開発打ち切りも視野に入れる時期でしょう。