通貨危機の際などで各国の中央銀行が相互に通貨を融通する通貨スワップ協定のうち、韓国と中国の間で結ばれていた韓中スワップ協定が、10日で期限切れ(11日午前零時)となりました。
中国と韓国は、緊急時に最大3600億人民元(6兆1000億円)の通貨を融通し合う通貨スワップ協定を結んでいました。
実際には、今の中国が通貨危機に陥る可能性は低く、実質的には韓国への援助協定。
その韓中スワップ協定が今日午前0時を持って協定期限切れとなりました。
背景にはミサイル迎撃システムTHAAD配備を巡り、中国が強く反発、関係悪化が影響したと見られています。
韓国では一旦、期限切れになっただけとしていますが、中国はメリットのないスワップ協定を延長するつもりはないよう。
韓国は日本とも韓日スワップ協定を結んでいましたが、一昨年、同じく関係悪化により期限切れで協定終了となりました。
これで北朝鮮情勢によって、金融市場が混乱した場合、アジア通貨危機の二の舞いになる可能性も。
アジア通貨危機ではIMFが救済の主体でしたが、日本がバックアップして奔走したことも危機回避に役立ちました。
もっとも、韓国人民に言わせると、日本は実際にはカネを貸さなかったとケチを付け(実際には黒子として目立たぬように動いていた)、これが韓日スワップ協定解消の遠因になったとも。
中国側は現在、18日からの共産党大会で習近平主席の権力集中を図っており、韓国のことまで考える余裕がないのか、あるいは北朝鮮が暴発した場合、中国の損害を減らすためスワップ協定を延長しなかった可能性も。
そう考えると、中国も朝鮮半島情勢がかなり厳しいと考えているとも言えそう。




