今年2017年のノーベル物理学賞は世界初の重力波の検知に成功したとして米・マサチューセッツ工科大学MIT・レイナー・ワイス名誉教授、カリフォルニア工科大学・バリー・バリッシュ名誉教授とキップ・ソーン名誉教授の3氏に与えられました。
受賞理由は『大型レーザー干渉計を用いた重力波の初観測による天文学への貢献』、要は世界初の重力波検知に成功したってこと。
それにしても、昨年2016年2月に発表ですから発表から2年未満の高速受賞となりました。
重力波はアインシュタインが100年前に予言していたもので、重力も電波のように伝わるとする仮説です。
要は我々がいる世界の空間は重力波によって常時、揺れているはずというものですが、空間が目に見えるほど揺れていては、この世界が成り立ちません。
その動きは極めて小さく、地球と太陽の距離、約1億5千kmで僅か水素原子1個程度の変化しかなく、観測が極めて難しく、これまで実現していなかったもの。
そこでワイス博士らは全長4km及ぶ巨大なレーザー干渉計を考案、L字型のパイプの中でレーザー光線を発射して、空間の超微細な歪みを捉えるのに成功しました。
言うは易しですが、実際には地球上のあらゆる振動を出来る限り取り除くのは至難の業。
日本でも同様の設備があり、重力波の観測を始めようとした矢先に先を越された格好に。
しかし、光でも電磁波でも捉えることが出来ない宇宙の現象を重力波によって観測可能になったわけで、今後は重力波観測の天文学により、新たなノーベル賞級の大発見が、いずれ出ることが確実になったとも言えそう。
例えば重力波が次第に大きくなっていることから、ブラックホールが接近しているのが判明、地球ならぬ太陽系最後の日を確実にしたことなんかが受賞理由になったりして……





