東京都が議決権ベースで80%を持つ株式を、東京TYフィナンシャル・グループの株式と交換する方式で、新銀行東京は事実上、売り飛ばされることになります。
東京TYフィナンシャル・グループの総資産は、新銀行東京の10倍以上ですから、傘下入り後に、吸収消滅ってところですかね。
平成17年、当時の銀行の中小企業に対する貸し渋り対策として、石原都知事の発案で作られた新銀行東京、設立の趣旨は悪くなかったのですが、無担保・無保証融資で当初1000億円あった資本は、あっと言う間に消滅……
さらに400億円の資本を追加して、何とか経営の建て直しに成功しました。
とは言え、経営統合を進めたということは、いつまで新銀行東京が黒字を続けることが出来るかわからないので、売れるときに売ってしまえというもの。
しかし、すでに当初の1000億円は消滅しており、追加の400億円についても、東京都が『価値を損なわない』と約束しています。
東京TYフィナンシャル・グループが400億円以上で買ってくれれば良いのですが、そんなに価値がないと判断すれば、それ以下になるのは会計上当然のこと。
新銀行東京の融資残高は2015年3末で2007億円とのこと。不良債権が1割なら半額、2割なら東京TYフィナンシャル・グループから、請求書が来そう……
長期不況に苦しむ東京都の中小企業救済には一定の存在意義がありましたが、単に他の銀行の不良債権の受け皿になっただけとの見方も。
まあ、天下の東京都ですから1400億円くらいドブに捨ててもどうってことないでしょう。オリンピックの新国立競技場建設ではさらに500億円超が国から請求されるとか。
オヤジは神奈川県民ですからね、まったく太っ腹な東京都だと感心するばかりであります!