旧ソ連の『陰謀論』好きは有名、ヒトラー生存説からUFO捕獲説まで、怪しい『陰謀論』の出処は全部、旧ソ連だと思って、まず間違いはありません。
今回のマレーシアMH17撃墜事件でも、早速、陰謀論が複数、ロシアのメディアから発表されている模様。
一つ目は、テレビ局ロシア24(Russia 24)のプーチン大統領暗殺説。マレーシア機と、プーチン大統領専用機の配色が似ている上に、ラテンアメリカ歴訪から帰国の途にあったプーチン大統領専用機とマレーシアMH17が同じコースを通過していたのだとか。
あるメディアによると、マレーシアMH17便は午後3時44分に、プーチン大統領専用機は午後4時21分にそこを通ったと、説得力のある伝え方をしています。
しかし、どの国も国家元首級を乗せる政府専用機の飛行ルートと時間は、マスコミを含めた一般人には明かされません。そもそも1万m上空では、地上から目視で確認するのは不可能。
2つ目は第1チャンネル(Channel One)が発表したもので、事故時にもう一機が上空にいたとする説。地元女性によると、『最初に1機が撃墜し2機目がドニプロペトロウシクの方向に飛び去った。2機目はその後しばらくして武装勢力に撃墜されたウクライナの軍用機だったかも知れない』と語っているとか。また、同女性は、『MH17便が墜落した場所の近くでパラシュートで降下してくる人を見た』とも述べています。
大韓航空機撃墜事件 でも、当時のソ連から発表されたもので、当初は米軍の偵察機を撃墜したと発表していましたが、後に日米がしっかり監視していたことが判明、ソ連迎撃機は民間機と知りながら、撃墜したことが明らかになりました。それでも旧ソ連は大韓航空機が極秘にアメリカから偵察任務を請け負っていたと陰謀説を展開させましたが、最終的に、大韓航空機のパイロットが飛行コースのプリセットを誤った単純ミスであったと結論付けられました。
当時は冷戦中だったので、米ソの対立だけで済んだ(極秘資料を国連で暴露させられてトバッチリを食らったのは自衛隊)のですが、今回はEU加盟国から多数の犠牲者が出ているため、冷戦終結以来最悪の緊張状態になりそうな雰囲気。
さて、旧ソ連KGB出身のプーチン大統領は、次はどんな『陰謀説』を創作するつもりでしょう?