『ブラバ』MIRVロシア新型ICBMについて。 | パイプと煙と愚痴と

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たまには、現代ミリタリー用語の基礎知識です。

ロシアが発射実験に成功したという新型ICBMは、MIRVというタイプのICBMです。

ICBMはミサイルのうち大陸間を飛ばされる長距離ミサイルであることは、ご存じだと思いますがMIRVについては聞き慣れないのではないかと思います。

MIRVは日本語にすると各種訳語があるようですが、オヤジは『多弾頭各個誘導弾ミサイル』と訳すことにしてます。
MIRVには、一基のミサイルに複数(ブラバの場合は10個)の弾頭を搭載し、それぞれ別の目標に着弾させることができます。

冷戦中に、各国で開発されてきましたが、性能については諸説あります。

技術的問題としては、ICBM自体の大きさに制限がありますから(潜水艦や地下サイロに格納できるサイズでないといけない)各弾頭を誘導するためのロケットエンジンはさらに制約されるため、搭載弾頭数、命中精度それに目標の位置に制限があることは、昔から指摘されています。

上の記事によると、『ブラバ』は10個の弾頭を、別個の目標に命中させることが出来るとされています。
MIRVが再び脚光を集めているのは、アメリカを中心としたミサイル防衛に対抗できる兵器と成りうるからです。

軌道上で、弾頭が各個に切り離されてしまえば、現在の一度に一つの目標しか迎撃できないミサイル防衛では不十分になります。
さらに、弾頭にデコイと呼ばれるオトリの弾頭を混ぜてしまうと、これを識別するのは困難になり、さらにミサイル防衛は困難になります。

もちろん、ミサイル防衛も、弾頭切り離し前に迎撃、あるいは複数弾頭対応、デコイ探知技術などを開発してますが、完全に『盾と矛』状態であるのは否めません。

これらは、究極の攻撃兵器、究極の防衛兵器が完成するまで続くのですが、どちらにしろ、愚かなことですねぇ。