ショートショートの書き方、その6 | パイプと煙と愚痴と

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単なるオヤジの愚痴です。

ショートショートオチコボレ組のショートショート作法は、まだまだ続きますよ。

それではその5 に引き続き、 ショートショートの書き方教室を始めましょうか。


その5で、しつこく構成について書きましたけど、ご理解いただけましたでしょうか?

ご理解いただいた方は、結構、『目から鱗』だったのではないでしょうか。


『構成』さえしっかり固めれば、小説は『最初』から書く必要はないのです。

星新一先生は、毎日欠かさず、原稿用紙数枚を書いていたと言います。恐らく、その他の文献から察しても先生は、ショートショートを最初から書いていた可能性が高いということです。これは先生の持って生まれた『天才』によるところが大きいことを示しています。


凡人には、こんなマネはまずできません。

よく創作系のHPなどで、最後まで書ききれないがどうしたらいいか?なんて質問が出ていたりしますが、一番の原因は『その5』までに書いたように、『構成』の『詰め』ができていないからです。


『孫子』に「勝ってから兵を動かせ」とありますが、それは小説創作にも当てはまります。

アイデアと構成を完璧にしてから、書き出せば、書き終わらないはずがありません。(出来はともかくとして)


但し、書き出すのはどこからでも構いません。

最初の一行に傾注しろと言ったのと矛盾するじゃないかと、言われるかも知れませんが、私としては全然矛盾しません。

最初の一行に傾注するのは確かですが、いつ傾注するかは、作者の自由です。


もし、最初の一行がするすると頭に浮かべば、それが最良ですが、何本かショートショートを書いて行くうちに、そうでないときもあるでしょう。

しかし、私ならアイデアと構成に自信があれば、全然心配しません。


そんなときは、他の場所から書いていけば良いだけのことです。

昔は、原稿用紙を使用していたので、清書で散々苦労しましたけど、今はワープロの時代です。


前に書いたように、構成が完成していれば、後は好きなところから書いていけば良いだけの話です。

主なワープロには、アウトライン機能が必ずあるはずですから、それらを使えばさらに楽ですね。


まずは、書きたいところから書き始める。これもショートショートに限らず小説作法全般的なコツですね。

別に今に始まったことではなく、手書きの時代からあった手法です。

あれこれ内外の小説をよく読んでみれば、何となく内容が飛んだ(場面展開が不自然)ような作品がいくつもあるはずです。


枚数が限られたショートショートでも、この手法は応用可能です。

まずは、書きたいところから書いていく。必ずしも前後の関係を気にする必要はありません。

場合によれば、全く無関係に思えるエピソードを積み上げるような手法だって、ショートショートにはあります。(確か、星新一先生の初期の作品にあったように思います)


書きたいところから書いて行くうちに、初期の『アイデア』、『構成』のやり直しになるかも知れません。

それはそれで全然、問題ありません。

ショートショートは入試ではないので、明確な『解答』は存在しません。


だったらその5までの努力は何だったのか!って怒る読者がいるかも知れませんが、そんな人は、そもそも創作には不向きです。

『努力』が『結果』に結びつくと思っているのなら、小説に限らず『創作』には当てはまらないと肝に銘じた方が良いでしょう。


作家の仕事は、陶工に似ているところがあると思います。

『なかなか良い出来だ』と陶工は思っても、(少なくとも陶工自身が)『完璧』と思えなければ、陶工は自らの作品を打ち砕くでしょう。


ショートショートも同じです。

アイデアも良い、構成も良い、しかし、何となく気に入らないとしたら、それは『打ち砕く』(ゴミ箱入りですか)しかないのです。


しかし、ゴミ箱入りか、否かは書いてみないとわかりません。

だから、最初から書けないのなら、書けるところから書けば良いのです。


ゴミ箱行きになりそうにないなと、『確信』が持てたら、次に行きましょう。


ここら辺、具体的な例示が出来ればいいのですが、うるさい世の中なので、アマチュアの私には簡単ではありません。

例によって、また時間があれば続きを書きます。