イージスは盾ばかりでありません。 | パイプと煙と愚痴と

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オヤジの愛読紙『朝日新聞』『朝鮮日報』で、似たり寄ったりの記事を見つけた。

まずは『朝日新聞はこうである。

「共同作戦」前提に訓練 日米、弾道ミサイル防衛で


北朝鮮弾道ミサイル迎撃のため、日米イージス艦に空自AWACSのデータリンク(一種のWAN)演習が行われたと言う記事だ。


北朝鮮から弾道ミサイルが日本に発射された場合、およそ10分で着弾すると言われている。

ミサイル発射の検知は、アメリカの早期警戒衛星が受け持つのだろうが、日米の緊密なデータ、人的連携がないとかなり難しい。

今後も同様の演習は繰り返されることになるだろう。


年末に海自のイージス艦のBMD改修(一番艦)が終わるが、米軍との緊密な連携なくして、迎撃は不可能だ。

もちろん、自前のBMD改修イージス艦が配備されるまでは、『米国頼み』でしか日本は守れない。


それに対して、『朝鮮日報』は、米イージス艦増派を記事にしている。


米海軍、横須賀にイージス艦9隻を配備=香港紙


BMD改修済みのイージス艦が横須賀に新たに配備され、さらに最新鋭原子力空母「ロナルド・レーガン」も、「キティホーク」と入れ替えに配備されると言う記事だ。

これで空母と旗艦「ブルーリッジ」以外は全部、イージス艦で固められることになる。


しかし、確か、昨日あたり日本のどこかのテレビ局が短く報道したと思うが、なんで今頃、香港発で記事にしたのか、ちょっと面白い。


考えられるのは、米イージス艦の持つ、もう一つの任務である対地攻撃能力に対して、中国が懸念を示したことを、北京→香港→朝鮮日報とまわりくどく表明したとも、勘繰れる。


米イージス艦に搭載された巡航ミサイルは、別に北朝鮮だけを狙っているわけではないということだろう。

ここのところ、北朝鮮に軟化の兆しが見られる一方、アメリカの対北朝鮮強硬派の巻き返しが、ちらちらと記事の片隅から読み取れる。


依然、アメリカは硬軟両用で、北朝鮮問題に対処しているとすれば、日本政府も少しは安心できるだろう。

もっとも、アメリカが弱気になれば、海自のイージス艦(別に新鋭艦でも)に巡航ミサイルを配備しだすと言い出すのが心配だとも言える。


もともと海自のイージス艦は、巡航ミサイル運用能力をわざわざ外しているので、装備のための改修は大して手間がかからないはずである。

イージス艦の名前の由来は、『神の盾』であると言われているが、実際には対潜、対水上艦、対空、対地攻撃能力を持った万能艦の側面もあることを覚えておくと良いと思う。


取りあえず、海専ミリタリーマニアとしては見物に行こうっと!(JR横須賀駅からよく見えますよ)

以上、寝る前のちょっと気になる記事二題でした。