この時期になると、必ずテレビでは広島・長崎ネタをやるようである。
歴史を忘れないことは結構であるが、いつまで経ってもお涙頂戴モノにしてしまっていては、現実がわからなくなる。
上の写真を一発で当てた人は、相当な軍事オタクだろう。
ほとんどの人は、対戦車砲か対空ミサイルだと思うかも知れない。
上の兵器の正式名称はXM-29『デービークロケット』である。
普通のジープで運べるほど小型で、砲手一人で操作できるほと簡便であるが、れっきとした核兵器である。
威力は0.25ktと、核爆弾としては、これまたミニサイズではあるが、使用されれば、おそらく半径数百メートルは、真っ黒焦げになるから、戦術兵器としては十分すぎる破壊力である。
ちなみに、この『デービークロケット』が配備されたのは、1960年であるから、当時から日本の平和の祈りは全く無視されていたわけだ。
さすがに、簡単に核兵器を戦場で使われては困ると思ったのか、1971年に撤去したと、資料にはあるが、解体したとは書かれていない。
おそらく、米軍のどこかの倉庫の奥深くで、眠っている可能性がある。
それから、数十年、核兵器の小型化はさらに進み、ロシアにはスーツケースサイズの携帯核爆弾が有るという。
日本が技術協力すれば、きっと携帯電話サイズ核爆弾になっただろう。
これは冗談ではなく、アメリカが最も恐れているのは、北朝鮮の核ではなく、これらの携帯が可能な小型核爆弾だという。
しかも、ロシアでは、ソ連崩壊時の混乱で、これらの小型核爆弾が多数行方不明になっているらしい。
さすがに、これを持って飛行機に乗るテロリストはいないだろうが、持ち込むのは日本にしろ、アメリカにしろ簡単なことだろう。
そして、都市の真ん中で爆発させたとしたら……
トム・クランシーの『恐怖の総和』も確か、そんな筋書きだったような気がする。
しかし、これは小説ではなく、現実に起きうることなのだ。
そして、それは明日起きてもおかしくないだろう。これが、現実の『核』の状況なのだ。
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- トム クランシー, Tom Clancy, 井坂 清
- 恐怖の総和〈上〉
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- トム クランシー, Tom Clancy, 井坂 清
- 恐怖の総和〈下〉
