そのアイロン、壊れてますよ。 | 人間でいたい

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愛と平和


起きて、窓を開けると部屋へ差し込んだ光で網戸がキラキラと輝いていた。たくさんの光の粒みたいだった。住んでいるアパートは建物と建物の間にあり日当たりが悪く、光が部屋に入ってくるのは珍しい。それだけ、陽が照りつけているのだろうと思うと少しの高揚と気怠さで、複雑な気持ちになった。しかし、涼しい部屋の中で感じる夏は嬉しい。狂った部屋の中きらきら、という感じだ。

そういえば、今朝見た夢では「夢の中でみる幸せな光景は、現実世界での鬱を表します」という説明書きと共に、白いスマイル人間(幼い頃によくオヤツで口にした「きえちゃうキャンディ」のキャラクターのような)が暗い部屋の中に降り積もった白い雪で暖を取るような体制で、しゃかんで両手のひらを見せているイラストが描かれていた。狂っている。



きえちゃうキャンディのキャラクターは、コイツだ。

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先日横浜へ行った時、またすれ違いざまに貴婦人から声をかけられた。
カーディガンを羽織ろうと腕を伸ばしていたところ、袖へなかなか腕が通らずアタフタしていたら「服、裏返しになっていますよ」と笑顔で教えてくれた。笑われていたのかもしれない。でも、私は嬉しかった。こういう優しさが好きだ。優しさとは現象、ゆえに主観である。
今朝、アイロンが壊れる夢を見た。なぜか、電車の中でアイロンがけしていた。
アイロンが壊れていると教えてくれる人間はいない。

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今日のおとぎ話、
神田明神ホールライブ「まじ、HELL!」は、
素晴らしかった。
何もかもが伏線回収されていくような展開で、感情的なわけじゃないのに、涙が溢れてきた。
おとぎ話の曲は本当に、歌詞が素敵。
歌いあげられる言葉は残響のように心を震わせ、これまで何気なく聴いていたと思われる歌詞も改めて聴き入ってしまった。
あまりに綺麗すぎる。

例えば、「AURORA」の冒頭とラスト、

声 
様々な思想を切り裂いて 
空 
見上げたら涙が止まらない

...ここ。
曲としては、ファンタジーな要素もある愛の歌だが、
新アルバム「HELL」の曲を聴いていると、
ある意味、イニシエーションのようなまじないのような、そんな苦しさがあったのではないかと感じられる。これは、「HELL」の曲を聴いてから思ったことだ。

新曲「ね。」の冒頭、

初めて出逢った日のことを忘れてしまうことなんてないんだよ

のところでは、号泣してしまった。
なんて心強い言葉なのだろう。
誰かにずっと言って欲しかった。
進み続ける時間は、怖いことだらけだから。
だけど、何度でも出逢えるんだ。
昨夜、名前のことを考えていた。名前は不思議だ。これまで、数々の名前で呼ばれてきた。そしてちゃんと、どの名前の中にも私がいる。
名前と音楽は似ている、と思う。
正しくいたいと思う。でも、毎日正しくあり続けることなんて出来ない。正しくいようと思うと、傷つくことばかりで身体がもたない。
名前、それは愛をかたちにしたものと感じる。
どの名前も好きだと今は思えるが、未だに、自分の親が名付けてくれた生来の名前というのは何処かしっくり来ることがなく、恥ずかしさがある。
初夏の神社には、私をどこかへ連れて行ってくれるような空気があった。


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明日はついに、やついフェス!
楽しみ楽しみ。
なんだかプチ・夏休みみたいで、楽しい。
大人の夏休みって、最高だ。