銀河絶叫 感想② | 人間でいたい

人間でいたい

愛と平和


前回の続きです。


感想ということで、好き勝手書いております。

あと改めてだけど、「銀河絶叫」まじで最高だよ。こんなかたちで、輝くものと出会えるなんて思ってもいなかった。

痛みもトラウマも怖くない。いや、全然怖い。

でもちょっと大丈夫。


アルバム聴きながら買い物している時に、

レジで、ワイヤレスイヤホンをポケットに仕舞うのですが、

「南くんの恋人」みたいで、くすぐったい気持ちになる。私だけが知っている、私だけの恋人。


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7.ギンガ

隠れ人気曲(らしい)!

私も好き。


タイチさん編曲とのこと👏

声児さんのツイキャスで、「タイチの優しい部分が出てる」という意味の説明で「一緒に遊んでる時のタイチ」と話していたのが、印象的だった。

声児さん、「友達がこういう(ギンガだったり、ここにいないあなたと だったり)曲つくるのに弱いんだよな〜」と目を潤ませていたり、

邦楽の歌詞に感情移入しすぎてあまり聴かない、だったり

言動のひとつひとつがハートフルで、じーんときてしまう。

友達って...いいよね、友達。

あと、

言うことがめちゃくちゃ面白くて笑顔になる。

たまに声児さんが言ってたこと1人で思い出して笑ったりする。

こういう風に、きっと周りの人を笑顔にしてきた方なんだろうな...と感じました。

是非、次回は声児さんにも地方遠征特典会の機会ともっとインタビューを.....


曲の感想からだいぶ逸れてしまった。

実際に、この曲は無垢な優しさが溢れている。

「ギンガ」ってカタカタ表記も、良いですよね。


きみが足りない、とかきみと生きたい、

とか

ストレートな言い方で歌っているのもあり、

まるで子供の頃みたいに、あのままに、自分の気持ちと向き合えるように思える。

星のそばで、っていうことは

そういうことなのだろうなって思うし、

こういう風に自分の気持ちを受けとめることも必要なんだろうな。


あと、挫・人間の曲は曲→歌詞、タイトル の順で完成すると聞いたことがあったけれど、

この曲についてもタイチさんの編曲を経て下川くんが歌詞を書いたとすると、

また違う文脈というか、物語が生まれてアツいな...と思ったり。

インタビューやラジオで既にどこかでお話されているかもしれないですが...ここは分かり次第記録、ということで。


「すべての人と少し違うけれど 大丈夫さ」

ってところで、

ちゃんと繋がっているように感じられて安心する。


ギンガ、って綺麗な言葉だね。

私も大切にして生きてゆきたいです、ギンガを。


8.かっこよくなりたい

初めてアルバムを聴いた時、

この辺りから、私自身がリアルに絶叫していた記憶があります。


メンバーがお題を出し(他には、野球とか初恋とかがあったらしい)

そのテーマについて下川くんが即興詩を読みあげるという、実験的な構成の曲。

即興詩は「ピカデリーナ」にもあったが、

この曲に関しては、全てが即興詩になっている。


即興詩、つまり

嘘や誤魔化しが効かない言葉の羅列ということになる。下川くんの場合、嘘や誤魔化しこそが真実という部分がありそうな為、何処までがそうなのかということは分からないけれど、私はこれをダイナミックな挑発だと受けとることにした。


かっこよくなりたい...

下川くんが語りかける。

「あなたの心に直接語りかけています」。


...その瞬間に、

心臓を覆っていたメッキがボロボロに剥がれて

私は、目を閉じていた。


「私は言います」


.......文字が。


「かっこよく、なりたい」


ゴングが、鳴り響いた。


そもそもの美学において

かっこいいとは一体なんだろうか?


かっこいい大人。

周りの人を助けられる大人。迷惑かけない大人。いつでも優しい大人。判断が早い大人。諦められる大人。奥ゆかしい大人。聡明な大人。困難な状況でも笑っていられる大人。作り笑いが上手な大人。逆境の中でも笑っていられる大人。空気が読める大人。間違えない大人。諦めがいい大人。割り切れる大人。穏便な大人。責任を持った行動ができる大人。信念がある大人。周りに認められる大人。理解がある大人。配慮ができる大人。成し遂げる大人。分かっている大人。理解する大人。うまくやる大人。


...いやなんだ、これ。なんだこれ。常に付き纏っている。なんだこれ。周りの人が笑顔になる度、何かを失っていく恐怖が、嘘つきの笑顔を嘲笑う。違う、私はそんなことで笑っているんじゃない。安心していますか?今、あなたは安心しましたか?

あなたは今、自分が正しいと思いましたか?


もう、そんなことで簡単に壊れる自分が嫌だ。必要とされているものはきっと、美学ではなく正しさなんだ。確かめあって安心できるような、分かりやすい正しさ。そうじゃないとダメなんだ。だから、だから...


「かっこよくなりたい、そうですか。」


...?!

あなたは...??


「下川です」


「私の魂は燃えていますか?」

「それとも、今にも消えようとしているでしょうか」


「私は、助けを求めています」


どうして、どうしてそんなことを…


「自分自身がかっこいいと思うことと誰かからかっこいいと思われることというのはは必ずしも同時ではない」


同時ではない、

脳みそに、電撃が走った。


私は、私の正しさを信じて…

生き抜いてきた!!

私のかっこいいはきっと、間違いだらけ。


「未だにパスタにフォークではなく箸をつけられています」


他人が難なくできるような

まともなことすらまともにできない。

それでも。


「美しいこと、かっこいいこととは必ずしもかっこいいことではない」


「かっこ悪い瞬間が」


かっこ悪い


「お前に美しさをもたらす瞬間である」


「それはお前の生となり」


「ドライブする」


………あぁ


まさに今、この瞬間。


ボロボロに泣きながら、私が正しいと思いたかった正しさが私自身を包み込んでくれているような気持ちになって、心臓をぶるぶると震わせた。

私は...やめなかった。

それでも。と思いながら。

やめられない、と。


床に頭を突っ伏し、

泣き喚きながら思った。


かっこよく、なりたい。

私は.....かっこよくなりたい!!!


「かっこいい!!!!!!!」


9.間違いだらけの消えない情熱


「間違って泣いてばっかりで」

「成長なんて出来やしなくて」


...この時、

まるで、闇のデュエルで負けた人のようになって床に寝転び、声をあげて泣いていた。


いつもいつも、どうして私は。って思う。

飲み込めないことばかり。

成長成長成長って、周りの人は言うけれど。

成長って、なに?ずっと苦しい。


でも成長したい。

あなたのために、成長したい。

私が怖がっている現実はきっと、もっと、

優しくて、圧倒的に平凡。

それを叩きつけられたような気持ちに、なった。


間違って泣いてばかり。

だけど、ちゃんとここまでやってきた。

ちゃんと...生きてきた。

それはずっと消えないんだ。なくなってしまったと思った、分からなくなってしまったと思った、もうそんな人生なら、何かを頑張る意味なんてあるのだろうかと思った、だけど...

消えないんだ。

私は、消えない。

私の為に、あなたの為に生きたいと思ったこと。諦めたくないと思ったこと。叶えたいと思ったこと。


私は私のままでも、きっと、生きてゆける。


10.ここにいないあなたと

下川くんにとって

大切な人のことを歌った曲。


この曲を聴いて、

自分自身の大切な人、もう会うことはない大切な人が思い浮かんだ人も多いのではないだろうか。

私も、そうだ。


「相変わらずでいるよ」が、

ここにいるようでいないあなたに向けられた言葉そのもので、

「相変わらずでいるよ」と言ってあなたにまた会いたいという気持ちになってしまう。


おろかなぼくはかわりゆくけど、

相変わらずな私を、どうか笑ってほしい。

あなたが好きな歌が、私も好きだよ。永遠に。


最後は、「アンチ神 殺したい」で

改めて挫・人間の曲が大好きだなと思った。

綺麗に全部収められるかよってな。

安心。


11.下川くんにであえてよかった(2024 Remaster)


うわーーー!!!!

大感謝エンディング。


個人的に、この曲を初めて聴いたとき「絶望に飽きたなら また巡り逢えるから」という歌詞が

自分の人生においてそのままの瞬間すぎて、衝撃だった。


2023年の年末、

大鬱に陥ってしまって、家の外から出られなくて眠ることしかできなくなってしまった。


立て続けに人との別れを経験して、

こんなに失うばかりの人生ならば生きている意味がない、私は色んな人を傷つけるし、愛する人を壊してしまう。こんな人間、いらない、と。


少し重い話になるけれど、

首に輪をかけるところまで...いった。

でも、めちゃくちゃ苦しくて。

輪を外して寝転びながら、心臓がドクドク鳴っているのを感じた瞬間に猛烈な眠気を感じて、

心臓の音を聞きながら、あぁ私はきっと死ねないのだろうと思った。情けない。でもその情けなさが、私を死から遠ざけるものの実体であった。


時系列が前後するが、

昨年の12月に失恋して、

「チャーハン食べたい」が無性に聴きたくなり、聴きながら電車で号泣して帰路についた思い出。


挫・人間の曲を聴き始めたのは2019年頃。

その時は、

おもしろい曲が多いなーという感じで

奇抜なタイトルや歌詞に惹かれて聴いている程度に留まっていた。

ただ、

歌詞の美しさというか、的確具合がすごくて

失恋(何回失恋しているんだという話ですが)した時や、恋の始まりに不安を感じた時、

頑張りたい時、負けたくない時、

あらゆる場面で曲を再生していたように思う。


「チャーハン食べたい」も、

帰り道に、「趣味が合う時がある」だったり、「この恋がそんなに長くないかもしれないと、君も感じていたらいーな 伸ばしたいな 終バスの中踊り出すト短調」という歌詞が

当時付き合っていた人との関係性と重なって、

聴きたくなったのかもしれない。


それからまた、挫・人間の曲をよく聴くようになった。

その中で、であったのが「下川くんにであえてよかった」という曲。


大切な人は、いなくなっていった。

いなくなっていく。

その瞬間に私は人生のすべてを否定されたような感覚に陥って、ひどく絶望した。

絶望して、この世からいなくなろうと思った。いなくなったほうがいいと思った。


けれど...

この曲を聴いて私は、

生きたい、と。


大切だと思える人とであって、別れて、失ったと思っても、失っても、私が生きてきた、ここに今立っている私が生きてきた過去は、人生は、生きてきたということは消えてなくなりはしない。

それは、私自身が信じて大切にしてきたものが消えてなくなりはしないということと同じことのように思えた。


大切だった人は、大切な人は、これからはそばに居ない人生でも、きっと大丈夫。そしてこの先、例え絶望することがあったとしても、きっと大丈夫。


私は、個人的な事情もあって「救われる」という言葉があまり好きではない。

救いという言葉にのみこまれてしまう恐怖や、絶望をうみだす一途のように感じることがあるからだ。


そういうのを全部抜きにして言うと、

私は、音楽に「救われてきた」人間であることは間違いない。


救われた、なんて

私は、他人が差し伸べた手を振り払って発狂するような最悪な人間だ。

救われた、は相応しくない。


こんな、自分でもわけが分からないような感情を、挫・人間は照らし出してくれて、

消したかった、消えればいいと思っていた感情、消せなかった感情を抱きしめながら生きよう、と思える。


アルバム全体を通してだけれど、

よくよく聴いていると、

会社の人との飲み会で上司が話していたことの解像度をめちゃくちゃにあげて歌っている、と思うような歌詞もあって、それもまたいいなというか、光のように感じる。


下川くんに、挫・人間にであえて良かった。ありがとう。下川くん、挫・人間をつくり続けてくれて本当にありがとう。ありがとうございます。


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重いし、支離滅裂だし、

意味わからないですが、

それが私だし、それが人生です。


挫・人間、大好き。





ハブ・ア・ナイス・デイ








    糸冬                            --------------- 



追伸:このアルバム、何回も聴いているうちにふふ、と笑うようなことが所々にあって、

これは挫・人間と、下川さんと声児さんと特典会で会ってお話した経験を通して感じるようになったというようなところもあり、

私は、出会ったんだなぁ。話したんだなぁ。というのとを感じられて幸せな気持ちになれます。

特典会、めちゃくちゃ楽しかったです。ありがとうございました。下川くんが突き刺してくれたイカロスの羽で私も、人生まだまだ頑張ります。


追伸:ていうか、「挫・人間」っていうバンド名、改めて思うけどすごくないですか...?!?!

神や教祖という存在を通して、挫・人間が人間回帰して いるような...

人間讃歌!人間!人間!ばんざーい!