ころす。絶対に絶対に、ころす。
何が、誰が、思い浮かぶものはなくとも
「ころす」という感情のエネルギーが、身体中に満ち満ちることがある。
今日は特に、そんな日である。
人を殺すことは罪として、人の手によって裁かれる。だからという訳ではないが、実際に誰かを殺したりはしないし、そもそも蚊を殺すことすら躊躇するような生き物だという自覚がある為、「嫌なやつを殺すイメージをしてスッキリ」ということも、ない。
そういう意味では、人を殺すこと自体は罪になるが、「ころす」という感情自体は不健全ではないように思う。まあ、そんな理屈がまかり通ってしまったら裁かれる罪というものは存在しないということにもなりそうな為、どうしたものかと思うが。
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昨日、ネイルを新調すべく新宿へ行った。
ネイリストのお姉さんが
「乳白色(にゅうはくしょく)」と呼んでいた。
乳白色、イイネ。生まれたての歯みたいで。
そういえば、歯のホワイトニングの通院(？)もようやく落ち着き、まっさらノリノリ。とにかく前歯全開で、いっぱい笑っとかな損やでぇという気持ちで日々をやりきる。
四六時中、頭の中がごちゃごちゃしている為、
指先の色が単色に染まっていると、なんだかすごく安心できる。
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ころすころすころす
と心で唱えながら、
収入印紙の購入の為、郵便局へ。
先日、スマホの液晶画面が割れて操作ができなくなった。電子決済の檻であることを身体に刻みこまれた私は、「PayPay最強伝説」なんて思いながら財布を持たずに会社を出てしまった。
「収入印紙は、現金じゃないとダメで...すみません。」
郵便局窓口の方が、申し訳なさそうにこちらを見る。なんてこった。
イソップ寓話を読んで育ってきた私は、こういう風に身を挺して教訓を得る。
郵便局の営業時間や収入印紙を電子決済で購入できるかなど、ネットで検索して行動に移すということは、ナイ...
「あの時あの人が言っていたあれは、どういうことだろう？！」
みたいなことはすぐ、ネットで検索しようと試みて辞める。
会社へ財布を取りに行き、
閉業前ギリギリに滑り込みで収入印紙を購入できた。
窓口のお姉さんは何も悪くないのにずっと申し訳なさそうにしていて、それが申し訳なさすぎて、トータルでは丁度いい塩梅になった。
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「明るい子だと思ってたけど、結構ネガティブなんだね。」
とつい先日、面と向かって言われた。
これがなかなか、衝撃だった。
彼女は、失恋をした1時間後には元気になったという経験を「そんなに人を好きになることができないのかな」と話して項垂れていた。
ネガティブだね、
とストレートに言われたことは未だかつて無かったかもしれない。
馬鹿と根暗は大体トモダチ！をスローガンに掲げて無限に旗振っているような人生だったから、
当然、ミイラかミイラ取りのミイラみたいなやつか、ミイラの異端をおもしろがるだけのやつばかりが周りにいたのもあるが、
「ネガティブなんだね」はそれのどこにも属さず、心地良い言葉に聞こえた。
そうなんでやんす。
ネガティブなんでやんす。
それは、自分が妖怪アニメのキャラクターの一種になれたような気持ちで、なんだかとっても優しい。何度も何度も反芻し、心を震わせた。
今度、彼女のお誘いでバーベキューへ参加する。
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都会のスーパーは、とにかく高い。
綺麗な熱帯魚も高い餌食べて泳いでるのだろうな、と思いを馳せながら1袋56g388円のアボカドチップスを食べる。
今夜はまだまだ、寒い。
ハブアナイスデイ、終