2023年7月5日、スコットランドのエディンバラのセント・ジャイルズ大聖堂で開催された全国感謝祭とチャールズ3世国王とカミラ王妃の戴冠への献呈式にチャールズ国王、カミラ王妃、ウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃が出席されました。


ロンドンのウェストミンスター寺院でのチャールズ3世の戴冠式から2か月、国王夫妻はスコットランドの君主として2回目の宗教儀式に臨みました。エディンバラの聖ジャイルズ大聖堂で祝われる国家感謝祭は、この式典中にスコットランド王冠を含むスコットランドの栄誉(王冠、王笏、剣)が国王に授与されたため、チャールズ3世の「スコットランド戴冠式」とも言えます。







スコットランドではロスシー公爵夫妻としても知られる皇太子夫妻は、チャールズ3世国王とカミラ王妃の戴冠に対する感謝祭と献呈式のためスコットランドでの式典に出席しました。ロスシー公爵はスコットランド貴族の最高位の爵位であり、イングランドとの合同後はコンウォール公爵位と同時に王位継承者が獲得する爵位となっています。




チャールズ国王とカミラ王妃の戴冠式に対する感謝祭と献呈式の最中に、スコットランドの王冠が新国王に授与されます。 
この礼拝は、70年前にエリザベス2世女王の戴冠式を記念してセント・ジャイルズ教会で行われた同様の礼拝に基づいていますが、1953年の礼拝とは異なり、古代スコットランド王が戴冠した運命の石が大聖堂に設置されました。

代々のスコットランド王が、スクーンにおいてこの石の上で戴冠式を挙げたとされる石であり、スコットランドを象徴する文化遺物の一つです。スコットランドのスクーン宮殿にレプリカが設置されています。





ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は、国王夫妻と並んで着席しました。キャサリン皇太子以外の3名はガーター騎士団の正装であるガーター騎士団のマントを着用されました。




チャールズ3世国王は感謝祭と奉献式の国民奉仕中にスコットランド王冠を授与されました。


スコットランド王冠






王笏


式典の最中、キャサリン皇太子妃はウィリアム王子の背中を触れて何かささやく場面が注目されました。
このような動きはキャサリン皇太子妃がここ数ヶ月で何度か見せており、夫妻にとっては珍しく公の場でのボディタッチ。

先月のロイヤルアスコットでもウィリアム王子の背中をたたき、2月に英国アカデミー賞のレッドカーペットで同じような動作を見せていました。


 キャサリン皇太子妃は長めの丈、ベルベットの襟が特徴のCatherine Walkerによるビスポークのコートドレスを着用されました。シャープなシルエットを強調され、凛とした雰囲気。


2022年3月のコモンウェルスデー・サービスと今年のイースター・サンデーでもこの衣装を着用されましたが、毎回異なるファシネーターを合わせています。






ダイアナ妃にも貸与されたエリザベス女王のパールのチョーカーネックレスを身に着けて故女王に敬意を表しました。 


このジュエリーはエディンバラ公フィリップ殿下とエリザベス女王の葬儀で着用され、1975年に日本政府からエリザベス女王に贈られた物ということで話題になりました。

葬儀で着用のイメージが強いかもしれませんが、2017年にエリザベス女王とフィリップ殿下の結婚70周年を祝うプライベートディナーでもキャサリン妃が着用されていたものです。








アン王女の姿も。





式典後、レッドアロー号が飛行するのを見守る国王夫妻、皇太子夫妻。



式典を終え、ロイヤルマイルを飛行する英国空軍。






会場を発つキャサリン皇太子妃。

スコットランド首相フムザ・ユサフとナディア・エル・ナクラ夫人。

前日にはロジャー・フェデラーとともにウィンブルドン選手権を観戦したキャサリン妃。キャサリン皇太子妃の多忙な一週間が続きます。


最近のキャサリン妃の正装を並べてみました。
スカート丈と色のバランスで三部作のよう。



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