2023年6月6日、スウェーデン王室はの建国記念日を祝いました。  今年の建国記念日はスウェーデン独立500周年でもあります。

王室は今年の建国記念日をストレングネースとストックホルムで祝いました。


王宮のマストに王旗が掲げられ、祝典の日が始まりました。






午前10時、王位継承者のヴィクトリア王女(45)と夫ダニエル殿下(49)がエステル王女(11)とオスカー王子(7)を連れて宮殿の西門を開けます。



眼鏡をかけて知的な雰囲気のエステル王女

開門の前にはヴィクトリア王女は集まった人々に向けて演説を行いました。エステル王女のハーフアップを結うリボンもスウェーデンカラーです。







建国記念日には入場無料で王宮が一般公開される伝統となっています。





カール=フィリップ王子は外中庭での衛兵交替式に出席した。






カール=グスタフ国王とシルヴィア王妃はストレングネースへ。




 カール=グスタフ国王とシルビア王妃は、ストレングネースでの祝賀式典に出席されました。 



ストレングネースは、1523年に改革者等によってグスタフ1世が国王に選出されたスウェーデン史上重要な地域です。








パレードも行われ、夕方にはスウェーデン王室メンバーが揃ってスカンセンでの祝賀行事に参加しました。
スカンセンはストックホルム ユールゴーデン島にある野外博物館です。


野外ステージでの祝賀行事。











その後、スウェーデン王室一家はスカンセンと隣り合う施設、北方民族博物館へ移動されました。




カール=フィリップ王子とソフィア妃

マデレーン王女とクリストファー・オニール


国王の姉クリスティーナ王女(79)と夫のトード・マグナソン

北方民族博物館前で陸軍の音楽隊の演奏。








カール=グスタフ国王とシルビア王妃は、建国記念日のフィナーレとして北方民族博物館で政府、外交団、高官らの代表者を集めてレセプションを開催しました。


レセプションにはヴィクトリア王女、ダニエル殿下、エステル王女、オスカル王子、カール=フィリップ王子、ソフィア妃、マデレーン王女、クリストファー・オニール、クリスティーナ王女、トールド・マグナソンが出席しました。 



500年前の1523年6月6日にグスタフ1世ヴァーサがスウェーデン国王に選出されたことを記念して、その日がスウェーデン建国記念日と宣言されました。 

グスタフ1世ヴァーサ像の前で写真撮影。




2023年の建国記念日はスウェーデン独立500周年という節目の年でした。建国記念日の前日、ヴィクトリア王女と夫のダニエル王子殿下は、エステル王女(11)とオスカル王子(7)にスウェーデンの歴史を教え、6月6日の祝日を理解してもらうために、マリエフレッドのグリップスホルム城を訪れていました。


現在の城は、デンマーク統治時代の古城が建てられていた場所に、新王グスタフ1世ヴァーサによって1526年に建てられたことから、グスタフ・ヴァーサの城として知られています。最初の中世の城からは壁が1枚だけ残っているそうです。




ウップランド地方の貴族ヴァーサ家出身のグスタフ・ヴァーサは、14世紀末のカルマル同盟以来120年続いたデンマーク王権の支配に叛旗を翻し、スウェーデンを独立に導いて1523年にヴァーサ王朝を興しました。



その後も北方七年戦争などデンマークとの戦争が続きましたが、デンマークがスウェーデンを奪回することはできませんでした。

ウップランド貴族のヴァーサ王朝を経て、近世以降はドイツ系の王朝が続きました。

ホルシュタイン=ゴットルプ王朝最後の国王カール13世(在位:1809年 - 1818年)には世継ぎが育たなかったため、1810年にスウェーデン議会は、当時ヨーロッパの覇権を握っていたナポレオン・ボナパルト配下の将軍ジャン=バティスト・ベルナドットを王位後継者に選任しました。カール=ヨハンと改名したベルナドットは1818年にカール13世が死去するとカール14世ヨハンとしてスウェーデン国王(兼ノルウェー国王)に即位し、現在まで続くベルナドッテ王朝を開きました。そもそも出自がフランスの平民で、即位までの経緯からしてスウェーデン王家とは血縁関係が無い家系でしたが、曾孫グスタフ5世の妻ヴィクトリア王妃が前王家の血を引いているため、それ以降の子孫からは元々のスウェーデン王家の血を引いていると言えます。




エステル王女とオスカル王子はグスタフ1世ヴァーサの話を聞き、歴史的にこの王と最も関係のあるこの城で壁に掛かっているグスタフ1世ヴァーサの肖像画を見ることができました。


博物館となっているこの城には 4,000 点の作品が展示されており、スウェーデン王家の肖像画の国立コレクションもあるそうです。


ヴィクトリア王女一家はスウェーデン独立500周年を記念する国民の祝日を機に、グリップスホルム城で撮影された新しい公式家族写真を公開しました。



公式行事への出席はありませんでしたが、マデレーン王女もレオノール王女(9)とアドリアンネ王女(5)が民族衣装を着用した家族写真をInstagramで公開しました。

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