2021年6月4日、ハリー王子とメーガン妃の第二子、リリベット・ダイアナ・マウントバッテン=ウィンザー(Lilibet Diana Mountbatten-Windsor)が誕生しました。
エリザベス女王にとっては11番目の曾孫であり、王位継承順位は8番目です。
リリベット(愛称 リリ)は、2021年6月4日にカリフォルニア州サンタバーバラのサンタバーバラ・コテージ・ホスピタルで誕生しました。 名前の由来は父方の曾祖母であるエリザベス女王のファミリー・ニックネームがリリベットであったこと、父方の祖母であるダイアナ元皇太子妃にちなんで名付けられました。
夫妻は退院して自宅に戻ると、エリザベス女王にビデオ通話でリリベットを紹介したと夫妻に近い関係者がPeople に語っています。ハリー王子は通話中にリリベットの名付けの由来について熱心に語ったそうです。
夫妻は誕生したばかりのリリベット、先月2歳になったアーチーと4人での新生活に「家族を完成させた」と興奮した様子。「リリベットの誕生は彼らがアメリカに根を張っているということを確固たるものにしている。」と関係者が語っています。
イギリス王室の女性に多い「エリザベス」とミドルネームに名付ける慣例には従わず、エリザベス女王のファミリーニックネームの「リリベット」を名付けるという、大胆な名付けでした。私の予想も外れました!
エリザベス女王を「リリベット」と呼んでいたのは、ご両親であるジョージ6世とエリザベス王太后くらいでしょうか?祖母のメアリー王妃もリリベットと呼んだのでしょうか。なんとも恐れ多い名付けですね。
勝手にイギリス王室を離脱して、海外で王室批判をしておいて、子供の名付けはロイヤルテイストがたっぷりです。
称号については、兄アーチーと同じく王女(princess)の称号は与えられません。
これは過去の記事で紹介したように、エリザベス女王の祖父ジョージ5世の特許状で規定されている基準によるものです。
アーチー・マウントバッテン=ウィンザーの称号について(ハリー王子第一子)
特許状により、従兄弟であるジョージ王子とは異なりPrince・Princessの称号を与えられないアーチーとリリベット。将来的に祖父のチャールズ皇太子が即位すると国王の孫という立場になり、Prince・Princessの称号が与えられるはずです。

兄のアーチーはサセックス公爵家の法定相続人であることから、サセックス公爵を引き継ぐまでは、父ハリー王子の従属的爵位(保有する複数の爵位のうち序列が次点の爵位)であるダンバートン伯爵を名乗るのが慣例です。しかし、夫妻の私人として育てたいという希望から、従属的爵位は名乗らず、マスター・アーチー・マウントバッテン=ウィンザーを名乗ることが発表されました。
洗礼式の日に撮影されたメーガン妃、アーチー、ハリー王子
マスター(Master)はスコットランド貴族が使う肩書きです。イギリス貴族のロード(Lord)のようなものでしょうか。リリベットはサセックス公爵の娘として、貴族の女性が使うLadyを名乗ることができましたが、アーチーの肩書きの論理に従うと、スコットランド貴族の娘がそうであるようにミストレス(Mistress)を名乗ることが考えられます。
Master Archie Harrison Mountbatten-Windsor
Mistress Lilibet Diana Mountbatten-Windsor
イギリスで誕生した兄アーチーもイギリス国籍とアメリカ国籍の二重国籍をもっています。また、リリベットはアメリカで誕生し、アメリカとイギリスの二重国籍を持っています。
イギリス王室の中で他国で生まれ、他国の国籍をもつ赤ちゃんの誕生は異例と言われそうですが、過去にもアメリカで誕生した赤ちゃんが居ました。