今回はオランダ王室のマキシマ王妃(50)とベルギー王室のマティルド王妃(48)のファッションに注目してみました。




2021年6月1日、ベルギーのアルジャントゥイユで開催されたクイーン・エリザベート・ピアノコンクール2021の授賞式に、マティルド王妃が出席されました。 女王はエリザベス王妃音楽礼拝堂でジョナサン・フォーネル氏に、最初の賞であるクイーン・マティルド賞を授与されました。 







一方、オランダ王室のマキシマ王妃も同じ日にウィレム=アレクサンダー国王とハーグのノールドアインデ宮殿で、オランジェ・フォンズによって設立されたアペルチェス・ファン・オランジェの授賞式に出席されました。



マティルド王妃とマキシマ王妃の衣装に注目してください。




マキシマ王妃はターコイズブルーの無地、マティルド王妃はパステルピンクベースのボタニカル柄です。
胸元の開け具合、色・柄(素材も?)は違いますが、袖のシルエットや特徴的なサッシュベルトは一致しています。気になって調べてみたところ、どちらもNATANというブランドのドレスでした。同じ日に色違いのドレスを着用されていたようです。


明るく華やかなイメージのマキシマ王妃(50)、クールなイメージのマティルド王妃(48)。年齢差は2歳。
王妃という立場は同じですが、アルゼンチンの民間出身のマキシマ王妃とベルギー貴族出身のマティルド王妃、元々の環境にはかなり違いがありそうです。

このお二人、実は衣装かぶりがすごく多いのです。
お二人ともNATANがお気に入りブランドである事もありますが、ファッションに関してかなり趣味が似ていらっしゃるのでしょう。



トップスはNATANです。
スカートも同じものかもしれません。



NATANのボーダーワンピースがかぶりました。



袖のデザインとネックラインが違いますが、同じ生地でつくられたNATANのワンピースです。マキシマ王妃着用のタイプは2017年春夏コレクションで確認できます。



ジャケットの形は違うようですが、パンツの柄は同じように見えます。



切換位置が異なるバイカラーワンピースです。




ブランド不明ですが、色違いのドレスです。



NATANの色違いのドレスです。



先程のドレスと似ているグラデーションワンピースも色違いです。


NATANのシースルードレスがかぶりました。刺繍の花が集まっている位置が違います。




マキシマ王妃はNATANの七分袖ドレス、マティルド王妃はノースリーブのドレスです。



NATANの柄違いのワンピースです。
デコルテのデザインとスカート中央のタックが特徴です。



NATANのトップスが色違いです。




ブランド不明ですが、ネックライン、ウェストのアクセント、プリーツの位置が一致しています。


NATANのワンピースが色違いでかぶりました。




マキシマ王妃はスカート、マティルド王妃はワンピースです。大降りのコサージュも揃っています。


NATANのツーピースです。上下ともデザインは異なりますが、色違いの生地で作られており、お二人とも上半身と共布の帽子を身に付けています。マティルド王妃はクラッチバッグも揃えています。




2015年にマティルド王妃がオランダを訪問されたときのお二人のファッションです。
オレンジ×青の派手な衣装を着こなすマティルド王妃。オレンジのワントーンコーデかと思いきや、帽子の飾りに差し色で青を取り入れていたマキシマ王妃。偶然のリンクコーデでしょうか。この日もお二人ともNATANの衣装でした。





ちなみにウェディングドレスはマキシマ王妃はVALENTINO、マティルド王妃はNATANでした。



NATANはベルギーを拠点とするブランドでブリュッセル、アントワープ、ヘント、クノック=ヘイスト、ルーセラーレで展開しています。国外ではオランダのアムステルダムとフランスのパリに店舗があります。

ベルギー出身のデザイナー、エドゥアール・バーミューレン(1957ー)によるブランドです。
ブランドの特徴であるエレガントな現代性により、バーミューレン氏はベルギー王室の何人かのメンバーの衣装をデザインするという名誉を、長年にわたり保持してきました。
前述のマティルド王妃以外にも、オランダ王室のローレンティン妃、ベルギー王室のクレア妃のウェディングドレスもバーミューレン氏のデザインでした。
左からオランダ王室のローレンティン妃とベルギー王室のクレア妃



2008年10月21日、ベルギーのブリュッセルで開催された25周年を祝うカクテルでの、ベルギーのクレア妃とエドゥアール・バーミューレン。


また、ルクセンブルクのギヨーム大公世子とステファニー大公世子妃のロイヤルウェディングでは、マリア=テレサ大公妃、アレクサンドラ公女、テシー妃の衣装を手掛けました。


エドゥアール・バーミューレンとマティルド王妃(2013)

それらの功績が認められ、2000年にアルベール2世によって「王室の認定御用達」に任命されました。(パオラ前王妃もNATANの顧客だったようです。) また、2003年に「レオポルド2世勲章」、2017年に「男爵」の称号を与えられました。






オランダ王室の記事一覧→ 
ベルギー王室の記事一覧→ 
人気の記事→ 
最近の記事→




関連記事













以上です。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。