2021年2月23日、ストラスモア=キングホーン伯爵サイモン・ボーズ=ライアンは、女性を性的暴行した罪で10か月の禁固刑を言い渡されました。

2021年2月23日、ダンディー州裁判所を手錠を付けた姿で去るストラスモア=キングホーン伯爵サイモン・ボーズ=ライアン(右上)


エリザベス女王の親戚であるサイモン・ボーズ=ライアンは、自身が行事を主催していたグラームズ城の客室で女性を強制的に性的暴行したことについて認めています。



2021年2月23日、ダンディー州裁判所を訪れたサイモン・ボーズ=ライアン。裁判所に出廷した時には帽子とネクタイを着用していました。



2020年初頭にスコットランドの自宅グラームズ城で26歳の女性を襲った事を認めた後、性的暴行の罪で起訴されました。2021年1月12日、保釈を認められ、暴力的性的犯罪者登録簿(ViSOR)に登録されました。  2021年2月23日、10か月の禁固刑を言い渡され、10年間性犯罪者として登録されます。



グラームズ城は、スコットランドのアンガスにあるストラスモア・キングホーンの伯爵の居城であり、一般に公開されています。
14世紀からライアン家の居城でしたが、現在の建物は主に17世紀のものです。 ジョージ6世の妻であるエリザベス王妃(王太后)の子供時代の家でもあり、 次女マーガレット王女(エリザベス女王の妹)はグラームズ城で生まれました。歴史ある貴族の城で犯罪が行われたのは残念です。


後のエリザベス王妃(即位前)とエリザベス王女(後のエリザベス2世女王)、マーガレット王女





第17代ストラスモア伯爵ファーガス・マイケル・クロード・ボーズ=ライアンの父マイケル・クロード・ボーズ=ライアンはエリザベス女王の母であるエリザベス王太后(エリザベス・ボーズ=ライアン)の兄にあたります。つまりエリザベス女王の伯父です。
エリザベス女王よりも2歳年下の従弟、第17代ストラスモア伯爵ファーガス・マイケル・クロード・ボーズ=ライアン(1928-1987)の孫が現在の当主であり、性的暴行により有罪判決を受けた第19代ストラスモア伯爵サイモン・ボーズ=ライアンです。


エリザベス王太后(1900-2002)


サイモン・ボーズ=ライアンは2002年のエリザベス王太后の葬儀でイギリス王室のメンバー等と共に棺の後を歩きました。



今回の性的暴行事件以外にも、2010年には時速60マイル(≒時速96km)の公道を時速100マイル(≒時速160km)でバイクを運転したとして、スピード違反で有罪判決を受け、9ヶ月間運転を禁止されたこともありました。



エリザベス女王にとっては母方の従弟の孫です。



エリザベス王太后の実家である伯爵家の当主である貴族であっても、犯罪が揉み消されること無く正当に裁かれるのは良いことですが、次男アルドルー王子の件もありますから、エリザベス女王にとっては耳が痛い不祥事だと思います。



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