たった1つの太陽。 | らむねの平和な三角関係ブログ

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手立てのない近所のM親子。こんな親が世の中にいるのか!ってほどのことが起きてる全記録&俺達夫婦と同居人でもあり俺の親友でもあるJとの平和な三角関係や仲間とのことなど。日常の全てが詰まったブログ。ちなみにコメントを頂いても対応しません(笑)悪気はありません(笑)

前回ブログの続き。


元気を無くした嫁。

責任を感じてるのか。

嫌な過去だからなのか。

明らかに放つ空気が変わった。


片腕の側近が急変した嫁の所に行き。

「(嫁)さんが考えそうなことは分かってます。でも今回のことも含めて原因は(嫁)さんじゃないから!こんなときに閃いてくれなきゃ困ります!しっかりして下さい!」

「私のせい。あの時のことは。」


「違います!!」

「違う?」


「卑怯な奴らは、相手の痛いところを攻撃してくるんでしょ!?それに振り回されたら負けなんだ!って(嫁)さんが教えてくれたことじゃないですか!俺達に負けは許されないんですから!」

「そう。負けは死を意味するの。」


「みんなで生きて行こうって決めたんです。負けはあり得ません。だから(嫁)さんもいつも通り奇想天外な発想をお願いします(笑)」

「なんで奇想天外なのよ(笑)そっか!もう過去だもんね!」

笑顔を取り戻したのは一瞬でした。


ただこの時は、可能性があることは先手を打っておいた方が良いだろうと判断した。

万が一、数年前の恨みなら1番気を付けてなきゃいけないのは片腕だから。


会長が。

「どんな予想をしていたのかは分からない。破壊行為が目的だったのか、これが伏線で目的は別にあるのか。とにかく俺達がここに来るだろうことは分かってるはずだ。だから各事務所で厳戒態勢を取れ。ここが伏線ならば手薄になるどこかが狙われるかもしれない。」


空気は一変して緊張感が漂った。


嫁が。

「(セキュリティ屋の友達)君!もうひと頑張りできる?」

「もちろん。まだまだ大丈夫。黒幕でしょ?」


「分かってくれる?」

「分かるさ。どこかで何かある前に黒幕を突き止めろってことね。」


「さすがね。お願い!」


黒幕であろう人物の名前、昔の情報でも何でもをセキュリティ屋の友達に集めた。


側近衆はそれぞれの事務所に連絡。


次があるとしたら。

もう1回助っ人の事務所か。

他の本当の目的か。

ここで終わらない展開になった。


嫁が片腕に近づいた。

勘の良い片腕は。

「その目。(嫁)さんらしくない。そんな目をするなら今すぐ帰しますよ?」

「ヤダ。」


ナンバー2が。

「(嫁)さん。この地球上に太陽は1つ。あなたは俺達の太陽でいなくちゃ。お気持ちはお察ししますよ。関わった案件なら気にするのは当然です。でもね、今はみんなにも(嫁)さんの光が必要なんです。」


会長も。

「(嫁)さん。この面々で越えられないことなどありませんよ?過去のことが気になっても、(嫁)さんが悪ではないんです。昔、うちの親父に言われたことを覚えてますか?」

「おじいちゃんに?」


「善も悪も自分が決めることではないと。悪いなと思っても、周りもそう思ってるとは限らない。むしろ、悪いなと思うことは、それだけ周りを思いやって生まれる感情でしょ?」

「おじいちゃん言ってたね。あの時も私、同じようなこと言ったんだよね。(片腕の若い衆)を引き留めていたらケガせずに済んだのにって。」


「懐かしいですね(笑)いつもなら力ずくで引き留めたはずなのにって、ずいぶんご自身を責めていましたね。悪いのは自分だって。」

「おじいちゃんは本当の悪は人のことなんて考えてないって言ってたね。」


「親父の言うことは現実味がありすぎます(笑)でも本当のことです。今回、こんなことが起きましたが、やった相手が悪。そしてここにいる誰1人、悪人はいないということです。その中にご自身がいることをお忘れなく。」

ちゃんと分かった時にだけ、嫁は。

「はい。」

返事をする。


その後。

「うーーーーー!!!」

叫びだし。

「なんだ!?変身でもすんのか?!」


「我慢、嫌い!!!」

みんな、助っ人の事務所に来て初めての大笑いをしました。


たった1つの太陽。

復活です。