前回ブログの続き
議長が診察に行くと片腕が突然
「(嫁)さん。すみませんでした」
謝った
「うわ💦何それ💧」
「そもそも冷静な判断ができなかった自分らが悪いんだということは分かっています。だからこうして(嫁)さんに言われた通りに従って、反省もしています」
「で?」
「もう余計なことはしません。信用してくれるなら1時間ぐらい外に出る許可をいただきたい」
「あ。」
「はい」
「(嫁の元カレ)のところに行こうと思ってるんだね」
「今日がダメなら後でもいいです」
「今日やっと(嫁の元カレ)のところに行ける心境になったってゆうことでしょ。だったら行こう。みんなで」
嫁が後から教えてくれた
片腕が犯人に言われて怒った原因の言葉を、片腕はおとなしくしてるなかでもずっと腸が煮えくり返ってたってことを
自分の上にいた男は人生を捧げたほどの憧れの人
でも犯人は知ってるはずなのに、本当は煙たかったんじゃないのか?いなくなって嫌な気はしなかったんじゃないのか?と簡単に言った
事実じゃないことはみんなが分かっていても
あの時の苦しみを思い出してしまった片腕
自分達を助けるために憧れの人は命を差し出した
大きな大きな存在がいなくなった片腕達は生きてる意味がなくなって、死に追いやった犯人を消して自分達も死のうと決めた
その当日、事務所から離れて何年も過ぎていた嫁の元にたまたまサヨナラの電話をかけた片腕の運転手の言葉で嫁は片腕に電話をかけた
生きていたら必ず会える
だから生きていて
この言葉で片腕達は思いとどまった
あれほどの絶望の中にいた日々を
思い出したい人なんかいない
犯人は未だに生きてて
どこにいるのかも分かってる
一生、憎しみ続ける為に
一生、怯え続けさせる為に
生かしておいてる
みんなで墓参りに行き
この場所だけではみんなが素の顔になる
嫁が先に
「(嫁の元カレ)、空から見てて知ってると思うけど。(片腕)も靴のオジサン(ナンバー2)も毛皮のオジサンも最高権力者のオジサン(会長)もみんな悪い。でもね、しょうがないのよ、今でも(嫁の元カレ)のことが大好きだから。どうか笑ってやってちょーだい(笑)」
嫁に名指しされた4人は
いつもより長く目を閉じて手を合わせてた
4つの大きな背中は
墓前に来ても未だに死を受け入れてる気配はない
ここに来たら話した言葉が伝わると信じている
そして大事なときほど起きることがある
「え!花が!」
「風ないよな!?」
「線香の煙は真っ直ぐじゃん!」
供えた花の中の数本だけがフワフワと揺れた
今までもいろんな現象が起きてきた
だからもう驚かない
目を開けた4人は揺れた花を見て涙ぐんだ
片腕は花に手を伸ばし
亡き憧れの人との繋がりを感じているようだった
そんな感動の時間に
「地味ね」
「は?💧」
「もうちょっとガサガサ揺れるぐらいにならないのかな」
「お前さ💧あれぐらいの揺れ方だからジーンとするんじゃん💧ガサガサだったら怒ってるみたいだろ!?」
「パパって」
「なんだよ💧」
「考え方が乙女だよね」
一気に笑いが起きた
いや
嫁の考えに夢がないだけだ
と、オレは心の中で言いました(笑)
