が。
「なんかさ。(片腕)さん達解放する方法ナイのかな。」
Jが言った。
「毎年恒例なんだから避けられないって言ってたじゃん。」
「苦痛だろうな。」
この“苦痛”って言葉に反応したのは次男。
「風邪ひいたって言えば?」
子供らしい発想です(笑)
でも片腕の家から出る時。
見送りにわざわざ出てきてくれて。
「また近々。」
何日にって言わなかった。
嫁が1番この恒例行事を見てきた人だから。
「なー。いつまで続くんだ?このままじゃ正月になっちゃうぞ?」
「予定が入ってる限りは続くのよ。年が明ければ年始の挨拶でしょ。また事務所から出られなくなる。」
「年始も!?」
「それが今の(片腕)の立場。地元規模じゃないの。だからみんな県外からわざわざ来るのよ。会いに来る相手にはそこまでする価値があるから。(片腕)の事務所に行ったこと、会ったことは自慢。」
「それだけで?」
「滅多なことがなければ事務所に行けないし。直接話せることもないから。」
「雲の上の人ってことか。」
「会いに来る人達にとってはね。」
オレは堅気で良かった。
話したい時に話せるし。
会いたいときに会える。
自慢しなくて済むから。
片腕との時間を他で話すためだとしたら。
それは利用してるのと同じ。
オレは片腕のことは尊敬してるし頼りにもしてるけど。
何かしてもらったら、ちゃんと返したいと思う。
今頃、どーしてるかな。
そればっかりが頭に浮かんだ1日でした。
何でも平等が良い。
友達でも夫婦でも。
どっちが偉いとかナイ関係。
ずっと続くと思うから。
明日は嫁の病院なんだけど。
片腕は来れないかな。
何とか頑張ります!