頭痛が良くなった嫁が戻ってきた。
「ちょっと寝ちゃった💧ねー何か飲んできてもいい?喉がカラカラなの💧」
相変わらず自由だった。
Jと新しい販売機で飲み物買ってくる!って言って部屋を出た。
先生はしみじみと
「J君は(嫁)さんに本当に寄り添ってくれてるんだね。」
「(嫁)の気持ち考えろ!じゃなくて、(嫁)になれ!って言うとは思わなかった(笑)」
「僕も感心しちゃったよ。ハッとした。」
「Jは(嫁)と一心同体なんだ。自分だったらなんて第三者的な考えじゃないから。子供達に対しても、何かあったらJが何かされたのと同じで。」
「J君に何かあった時はどうなるの?」
「それが1番困ることなんだと思う(笑)何でもかんでも投げやりになるし。自分なんか!ってヤケになるしかできなくなる。最終的にはオレと(嫁)に考え方が間違ってること言われて終わるんだ。」
「それを聞いてホッとした。J君みたいな人が僕のような仕事をしたらたくさんの人の為になるのにって思ったんだけどね。」
「先生、それはダメ。J働くの嫌いだから(笑)飽きっぽいし、人見知り凄いから。」
「へー!J君、人見知りするんだー。」
「初めての人を不審者を見るような目で見るよ(笑)口も利かないし。あの態度の差は何なんだろーな。しかもあの顔だからモテるんだよ。なのに近寄って来る女を片っ端から猛烈に拒絶すんの(笑)」
「好意持たれてるのに?」
「そうだよ?現場にいると何日か見に来てる子とかいるんだけどさ。気持ち悪いとか言って(笑)」
「なんで!?普通は悪い気しないよね。」
「好かれるの嫌なんだって。話しかけられると怒ったりして(笑)どこの誰だか分かんないから無理💦って。本当に変わってる。(嫁)がいればいいんだって。」
「そう考えるとJ君にとって(嫁)さんって何なんだろうね。」
「何だろーな。ただ単に異性として好きなだけじゃないのかも。」
先生とアレコレ考えてたら。
Jと嫁が戻ってきて。
先生に
「先生のココアね。」
先生の分も。
その先生が
「J君、(嫁)さんってJ君にとってどんな存在?」
マジメな顔して聞いた。
「なんだよ、いきなり💧」
「好きとか嫌いってゆう言葉じゃなくて、(嫁)さんのことJ君ならなんて表現する?」
「何コレ、テスト?そーだな。好きを使わないと、(嫁)は、」
みんなでJの言葉を待った。
そしてやっとこ出た言葉は。
「(嫁)はオレの未来。」
「は?!」
「(嫁)が生きてる限りオレも生きようと思ってるから。明日(嫁)がもしも死んじゃったらオレも死ぬ。そんなふうに一緒に生きてたい人ってこと。」
先生は感動してたよ?
「未来!そうか!伝わったよ、J君の気持ちが!!」
って。
目の前からいなくなったら、生きてる意味がナイほど好きだってことなんだよね。
一緒に生きていたい未来。
嫁はJの人生そのものなんだね。
Jの想いの深さを改めて感じることができた。