今日は午前中、銀行の人に来てもらった。長い付き合いしてると銀行も動きがいー。
会社の支払いの金、会社にとどけてくれるんだぞ。
お陰で外出許可まで出して貴重な時間を銀行に費やさなくて済む。
少年が病室に来てくれて。
まだ同じ服を着てた。
オレが外泊許可から帰って来るときからだろ?
1週間ぐらいは同じ服着てるんだぞ?
2人で一服しながらそんなことを思った。
そして少年とナゼ、オレらは整形外科にいるのにあんなローカロリーなもんばっかのメシなのかって話をした(笑)
「オレら体の中は健康なのに、何であんなに貧相なメシなんだ?」
「本当ですよね。夜、腹減って起きましたよ、オレ(笑)」
「お前、今何食いたい?」
「ラーメン!」
「ラーメン食いてーな!そこら辺にないか?ラーメン屋?!」
「結構行かないとナイですよ。」
「オレ普通に肉食いてー。」
「肉もいーですねー。」
「なー。オレ思ったんだけど病院の近くに食い物屋がないのって計画的なのかな。」
少年はオレの前で初の大爆笑。
「みんな脱走して食べに行かないようにですか?」
「そう。不自然じゃねーか?」
「そんな真面目な顔して言わないで下さいよ!!(笑)」
いや!オレは確実に病院の作戦だと思う!
少年にはあえて息子が連れ去り未遂にあったことを言わなかった。
子供好きだって言ってたし。
ショックだろうから。
何よりオレがまだ完全に落ちついてないから。
そして病室に戻ってウチに電話した。
Jが出たから
「少年の服、一式頼む。」
「は?まだ同じ服着てんのか?」
「誰も来てないってことだよな。見ててヤんなる。」
「まったく、どーなってんだかな!少年の家族!分かった!適当に買ってくよ。」
「あと嫁に金って言っといて。」
「金?」
「財布が寂しくなってきた。」
「お前さ、入院してて何に使ってんだよ!こないだアイツに取り上げられたばっかだろ?」
「なんでかは分かんねーけど、なくなってきた。」
「お前はバカじゃねーのか?入院患者のくせに大金持ってるし、そのうちアイツに怒られるぞ?金、金!言いやがって!」
オレは会社の支払いのことで頭がいっぱいで余計に下ろすことまで考えられなかったんだよ(笑)
「んじゃ、ちょっとだけって言っといて。」
Jに言ったと思ったら嫁だった。
「パパのちょっとはいくらなの?」
「んー。いくらかな。こないだお前が持ってったのでいーよ。」
「は?全部?この半分ね。だいたい3食付いてて他にお弁当でも毎日買ってるわけ?何に使ってるのよ。しかもそもそもこのお金は何?」
「オレの小遣い。かな。」
「あっそ。で?月末の支払いは?立て替える?」
「大丈夫。銀行に来てもらったから。」
「はい、分かりました!」
「なー。何で2人ともピリピリしてんだよ?何かあったのか?」
オレは入院がいかにのをん気であるかを思い知らされた。
「世の中、月末!!忙しいのよ!私達!」
あら、すいません。
今日じゃなくて明日電話すれば怒られずに済んだような気もする。
息子のことが落ち着いてきて、やっとオレは気分的にも解放されてきたんだけど、怒られた(笑)
月末か。
オレも入院してなきゃ忙しいよ、そりゃ。
昼メシ食ったのに勝手に腹が減るんだよ。
オレが悪いんじゃねーのに(笑)