【病気 過去】は2016年のお話です 。
リンちゃんは食道閉鎖症という食道と胃が繋がっていない病気で1600gで生まれました。1回目の手術は失敗に終わり、病院に入院したまま体重を3000gまで増やして再手術をすることになりました。
前回のはなし
はじめから
今回は考察になります
いつも【病気 過去】の記事を
読んでくださってありがとうございます
私達は入院を経験するなかで
「小児外科医」の内情を知って
いくことになります
そのことについて
分かったことや感じたことを
今回は書いていこうと思います
少し長いですが
最後まで読んでいただけると
嬉しいです
娘の入院生活で感じたのは
小児外科医は何よりも
手術の成功に集中している
ということです
これは良い面と悪い面の
両方があると思います
言いかえればそれ以外のことは
あまり気にしていないということです
症例や病院によって変わってくると思いますが私達の置かれていた状況はそうでした
気にしすぎたら手術の
成功率は下がってしまうのかも
しれません
例えば
リンちゃんの場合は
その当時県内では例がない
食道に入れて留置したチューブ
の影響でトラブルが頻発するのですが
赤ちゃんが
苦しそうだとか
精神的な影響が気になるとか
そのようなことは
特に気にしていませんでした
(病院、人によって違うとは思います)
気にしていない
というよりは
手術を成功させるためには仕方がない
このようなニュアンスの言葉は
何度も聞きました
私達は何度も
「体重が増えないと手術ができない」
と言われ続けていたので
本当にそう思っていたし
主治医1人の発言でしたが
その病院ではその医師しか
ベテランの医師がいなかったため
疑う人はいませんでした
(これが後々問題になります)
後で分かることになるのですが
この時の主治医は医師会での
権力争いに敏感でした
(これが後々、厄介になってくるのです
その時は内情は分かりませんでした)
親が気にするのは
手術が成功することと同じように
日々の子供の苦痛が
少しでも少なくなること
ではないでしょうか
また
入院が長いと
使う薬の量が多くなります
特にリンちゃんの場合は
入院が長引いたことによる敗血症
また、手術の傷が深いことから
使われる抗生物質の量が多かったです
抗生物質は腸内環境に影響を与え
後々の成長に影響を与える可能性があるため
特に赤ちゃんには使用を気をつけ
なければいけない薬であると
最近言われるようになりました
ビニール手袋とビニールのガウン
を着用しているから赤ちゃんと
肌と肌の触れ合いがない
1日中保育器の中にいるため
活動できない
太陽の光を浴びない
口からではなく
ミルクは胃ろうから注入するため
口から飲むという成長が発達しない
摂食障害になる危険がある
リンちゃんが置かれている環境は
全てが人工的でした
1つ1つをみれば
影響は少しだったり
挽回できるものもあるかもしれませんが
合わさると必ず後々の
成長に大きな影響が出てきます
退院後出てきた問題である
摂食障害、腸内環境の改善、嘔吐症
にも奮闘していくことになるので
だれかの
参考に少しでもなってもらえれば
という思いもあります
まだまだ先の話になるので
コメント欄でもメッセージでも
気軽に聞いてくださいね
では
なぜ小児外科医が
手術の成功にこだわるのでしょうか?
それは
学会で情報が共有される
からです
手術が失敗したら小児外科の世界で
その医者の評判が落ち
出世にも関わってしまいます
*リンちゃんの1回目の手術の失敗は
この病院では失敗とは捉えていません
小児科と違い「小児外科」は
数が少ないです
全国の手術の情報が
頻繁に行われる
学会を通じて筒抜けになります
これは小児にとっては良いことでもあり
少ない症例を共有することで
未来の手術の成功率を
上げることになるのです
「小児外科」は日々
過酷な現場で赤ちゃんを助ける
ために奮闘し進歩しています
病気は多岐に渡り
赤ちゃんの小さな体の手術というのは
大人の手術よりはるかに難しい
といわれます
先天性と言われる子供の病気は
症例が少ないため
全国の「小児外科」の情報共有
は重要になってくるのです
例えば大人の胃がんの手術をする場合
外科医は何百例も胃がん手術の経験を積み
一人前になっていきます
しかし
小児の食道閉鎖症の場合
10例の手術経験でも経験豊富と
言われます
それほど小児の手術は症例が
少ないなか数多くの病気の
手術をしなくてはいけないのです
私達はこの後
色々と…
本当に色々なことが起こりますが
最終的には素晴らしい病院
と先生方に巡り合うことができます
その過程もお伝えできればと
思っています
まだまだ先の話に側なるのですが…
このブログを読んでくださる方
ありがとうございます
いつも温かい言葉と
いいねをくださる方ありがとうございます
私はこのような内容を
書くことは当時を思出だして
しまうので最近まで難しく
口頭で伝えることも
言葉が詰まってできなかったのですが
今はできるようになってきました
それは
リンちゃんが元気になってきたこと
が大きいです
そして
自分のなかで気持ちの整理が
できてきたのかもしれません
時間がかかったけれど
リンちゃんも私達もここまで
くることができてよかった
時間が解決することもある
それは日々感じています
そしてこれからも
いろいろあると思いますが
前を向いていけたらと思います
つづき
