【病気 過去】は2016年のお話です 。

リンちゃんは食道閉鎖症という食道と胃が繋がっていない病気で1600gで生まれました。1回目の手術は失敗に終わり、病院に入院したまま体重を3000gまで増やして再手術をすることになりました。 




​前回の話



はじめから





入院して2ヶ月半が経った頃


リンちゃんの体重が3000グラムを
超えました



身近でお世話をしてくださっている
看護師さん達が
私達に報告してくれました





あの時の喜びは
今でも覚えています




喜びというよりは
安堵に近い感情だったのかもしれません




これでやっと
手術が受けられる



これで辛い処置から
子供が解放される



トラブルから解放される



肩の力が抜けました
張り詰めていた気持ちが
軽くなったのを覚えています




よかったね
頑張ったね


みんながリンちゃんに
声をかけてくれます




リンちゃんの周りが笑顔に
包まれていました





3000グラムで手術が受けられる
と聞いていた私達は
この数字がいつしか目標と
なっていたのです



それは親だけでなく
GCUの看護師さん
GCUに在籍する「小児科医」
身近なところで関わってくれる
病院スタッフが一丸となって
3000グラムを目標としていました





この時
リンちゃんの周りに
看護師さんが集まってきて
お祝いの雰囲気に包まれていました




GCU在籍の「小児科医」が一人来て


小児外科」が
今から手術の日程を決める


3000グラムで手術ができるとの
ことだから
近い日程で決まるだろう






と教えてくれました



その日の夜
私は久しぶりに安眠できました




見通しが立つと
不安は少なくなくなる





私は退院後の生活を
前向きに想像していました




処置が長引いたから
精神的なダメージもあるだろう
退院したら
ミルクを飲む練習もしなくてはいけない



食道閉鎖症は
食道を繋げた場所が
狭くなる(狭窄)可能性があるため
退院してからが大変だと言われています



しかし
リンちゃんの場合は
食道と胃の距離が近いことから
術後の経過は良好であるだろうと
言われていました


✳︎食道閉鎖症の予後は
胃と食道の距離に左右されます




手術は胃と食道の先端を切って
繋いで抜いあわせます
これで胃と食道がつながるのですが
距離が離れている場合
胃と食道が引っ張られることになり
予後が悪くなるのです




次の日
「小児外科医」である主治医と対面します



そこで聞いた言葉は
私達の予想とは違って
驚く内容だったのです






つづき












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