息子がカタカナプリントの宿題をしていて「消しゴムちょうだーい!」と言ったので
はいはいーと消しゴムを持っていた。
「ここ消したいねん、ここ。」
正直どこを消すつもりなのかわからなかった。
私が止まっていると
「ここ、“なぞり(書き)”のとこやねん。書き順間違ったしさ」
書き順違っただけで、書き直すなんて、どんだけ真面目!
と驚いたのだけど、きっと字を綺麗に書きたい気持ちがあるんだな、と何も言わず消してあげた。
夜ごはんの時は
献立は具だくさんのスープと焼き飯。
スプーンあるにも関わらず、スープも焼き飯もお箸で食べる。
食べにくいだろうと思って
「スプーン使っていいんだよ。ほらお母さんもスプーン使ってるよ」
と言った。
すると
「いいねんお箸が。まとめるのが下手やからおうちでもお箸の練習したいねん」
「そうかあ、お箸を使う練習がしたいんだあ」
と返事をしてそれ以上何も言わなかった。
息子のやりたい気持ちに心がキュンとしてしまった。
誰に言われたでもなく、こうすべきだから、でもなく
「自分がやりたいから」
実にシンプルで、実はめっちゃ難しい。
自分の気持ちを大事にしている息子を見習いたいなあと思ったのでした。