折り合いをつける | 小学生から不登校でも大丈夫!不安に振り回されない「きく」スキル

小学生から不登校でも大丈夫!不安に振り回されない「きく」スキル

学校に行くことが絶対という時代ではないけど、不安になります。
そんな時、子どもに安心感を与える話の聞き方を知っていると、子どもが安定します。不安の中身を知る方法があると、不安に振り回されなくなります。
ふつうや当たり前から、一歩抜け出しませんか?

登校しぶり中の息子。

毎朝登校時間を聞いて学校に連絡している。

 

今朝はすんなり「○時に行こうかな」と決めた。

TVを見たり折り紙を折ったり機嫌よく少しているように見えた・・

 

 

 

 

さあ行こうかーと声をかけたら、折り紙が思ったように折れなかったらしく

なかなか玄関に来ない。

 

私イライラする。

 

 

「○時に出るって言ったやん」

「○時頃に着くって学校に伝えてるから今でないと!」

「もーこの待つ、がめっちゃしんどい!」

 

 

と心の声が出てくる。

息子に強く「早くいくよ!と言いたくなる。

 

でーもー

 

言ったとて余計に息子は動かなくなるのを私は知ってる。

息子が視界に入ると余計イラっとするから入らないようにして、

心の声の中身もうちょっと覗いてみる。

 

○時に出ると言った→言ったことはやって欲しいと思ってる

 

学校に伝えてるから今出ないと→伝えた時間に着くように行きたいんだよね

 

待つのがしんどい!→うんうん、そりゃしんどい!自分の時間とられてるように感じるよね

 

自分で自分に共感したら

 

 

時間は大事、でも怒って、引っ張って外に連れ出さなきゃいけないほどのこと?

5分10分くらい遅れても大丈夫じゃない?

待つのはうーん、しんどいよね。

 

 

と思えてきて、とりあえず待つ(それしかできない)

 

ノロノロ玄関先まで来て、壁にもたれて

 

「学校行きたくないなあ」

 

つぶやく。

 

私黙って聞く。

 

 

近くにあった靴下やハンカチなどが入っているBOXを投げた。

力任せではなく加減して。

 

 

「なんで投げるの!?」が出る前に

「ああ、これで気持ちの折り合いをつけているんだな」と思えた。

 

ここは

 

「無反応」するところ。

 

見てたら言いたくなるし、目をそらす。でも気持ちは向ける。

きっと息子は自分で気持ちを調整する。そう信じて。

 

 

すると靴下をはいて、移動ポケット付けて

 

「さ、いこか」

 

と言って立ち上がった。

 

ひと暴れしといてなにが「いこかー!」やねん!と突っ込みたくなるw

帰ってきたらリビングでもひと暴れしたらしく、折り紙がちらばってた。

ひと暴れしてでも気持ちに折り合いつけるのはすごいな、と思う。

 

それを見守れる自分もほめておこう。

私も自分で自分の気持ちに折り合いつけてる、ってことだな。