「定年退職後、どう過ごすか?」
これは誰にとっても避けられないテーマですよね。60歳や65歳で一度区切りを迎えたあと、働くか、趣味に打ち込むか、はたまたのんびり過ごすか。人それぞれの選択があります。
ただ現実問題として、生活費や収入のことを考えると、完全に悠々自適…というのはなかなか難しいもの。そこで今回は、定年退職後の働き方や人生の楽しみ方について、ちょっと一緒に考えてみたいと思います。
定年退職後の「働く人の割合」
まず知っておきたいのが、定年退職後に実際どれくらいの人が働いているのか、というデータです。
厚生労働省の調査によると、65歳を超えても働いている人の割合は年々増えていて、70歳を超えても働く人は決して珍しくありません。特に男性は半数近くが65歳を超えても何らかの形で仕事を続けているという統計があります。
理由は大きく分けて二つ。
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生活費のために収入が必要
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社会とのつながりや生きがいを求めて
つまり、「働かざるを得ない」人もいれば、「働きたいから働く」人もいる、ということです。
定年後の働き方はどう変わる?
定年退職後の働き方は、現役時代と同じフルタイム勤務だけではありません。選択肢はいろいろあります。
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再雇用制度を利用する
今の職場にそのまま残り、条件を変えて働き続ける方法。慣れた仕事なので安心感があります。 -
パートやアルバイトに切り替える
時間を調整しながら働けるのがメリット。体力的にも続けやすい働き方です。 -
フリーランスや自営業に挑戦する
これまでのスキルを生かして独立する人もいます。例えばコンサルタントや講師業、地域での小商いなど。 -
地域活動やボランティア
収入には直結しませんが、社会参加として心の充実感を得られる大切な活動です。
こうして見ると、定年退職後の働き方はとても多様化しているんですよね。
収入と生活費のバランス
さて、気になるのはやはり収入と生活費の問題。
年金だけで暮らせるのか? それとも働いて補わないといけないのか?
総務省の家計調査によると、高齢夫婦世帯(無職世帯)の生活費は平均で月22〜23万円程度。年金収入は平均で20万円前後なので、多くの世帯で「少し足りない」という現実があります。
だからこそ、定年後もパートやアルバイトで月数万円でも収入を得られると、精神的にも家計的にもずいぶん安心できるんですよね。
趣味を楽しむ時間の価値
一方で、「せっかく定年退職したんだから、趣味を楽しみたい」という人も多いでしょう。
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旅行に行く
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ゴルフやテニスなど体を動かす
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写真や絵画、音楽といった創作活動
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家庭菜園やガーデニング
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カフェ巡りや読書
趣味にはお金がかかるものもありますが、必ずしも高額でなくてもいいんです。ウォーキングや図書館通いだって立派な趣味。大切なのは「自分の心が充実すること」です。
また、趣味を通じて仲間ができるのも大きな魅力です。定年後は人とのつながりが減りやすいので、趣味がコミュニケーションのきっかけになれば、生活にハリが出ますよね。
定年後の人生を楽しむコツ
では実際に、定年退職後の人生をどう楽しんでいけばいいのか?
私なりに思うのは、次の3つのポイントです。
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収入の柱をひとつ持っておく
たとえ少額でも、月に数万円の収入があると安心感が違います。 -
趣味ややりたいことを明確にする
定年を迎えてから探すのではなく、現役のうちから少しずつ準備しておくのがおすすめです。 -
働き方を柔軟に選ぶ
「フルタイムで働くしかない」と思う必要はありません。体力や生活スタイルに合わせて無理のない働き方を選びましょう。
この3つを意識するだけで、定年後の暮らしはずいぶん前向きに描けると思います。
まとめ
定年退職後の人生は、働き方と趣味のバランス次第で大きく変わります。
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働く人の割合は年々増えている
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生活費のために収入を得る人もいれば、生きがいのために働く人もいる
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趣味や人とのつながりが心を豊かにする
結局のところ、「定年後の時間をどう過ごすか」は、自分の価値観に直結するテーマです。働いて収入を得ながら趣味も楽しむのか、生活費に余裕を持たせつつゆったり過ごすのか。
いずれにせよ、「定年後こそ自分らしい生き方を実現できるチャンス」なんですよね。今から少しずつ準備して、未来の自分にワクワクできるようなプランを立ててみませんか?