電子工作をやっていて、一番辛いのは。
「買った部品がまったく使えなかった」時です。
調べても直しても原因がわからない、しかし諦めたら終了と自分に言い聞かせて
半日や一日、場合によっては数日粘っても、動かず。
休日を丸々潰して得られたのは、力不足の再認識。ああ負け犬の遠吠えよ。
今回試した物はこちら。
Raspberry Pi Pico(ラズパイピコ)に接続できる「HDMI端子」。
わずか200円のマイコンボードから、TVやモニタに映像が出せるらしい。
夢がありますよね。
今回、技術的な裏打ちを含めて事前に調べました。
・Raspberry Pi PicoにはPIOという目玉機能があり、アセンブラで独自I/Oを設計できる
・PIOの扱いは難しいが、海外の方がHDMIの信号出力に成功、Adafruitがライブラリ化
要するに正しく接続して、サンプルプログラムをコピペすれば動くはず。
・日本国内のブログに動作例が複数有り
部品が届いたので、ハンダ付け。
Raspberry Pi PicoとHDMIモニタに接続してみました。
動きません。
モニタが真っ暗で表示せず。別のモニタでは白い横線がチラチラと映るのみ。
よくわからんけど、信号がコケてるのかな・・・。
HDMI出力基板を入れ替えてもダメ。マイコンボードを交換してもダメ。
コピペしたソースやライブラリを見返して解像度(320x240)を変更してもダメ。
Picoのクロックアップ設定やArduino IDEの最適化を見直してもダメ。
ケーブルを一本一本抜いてみると、信号線+は反応するが信号線-は反応しない。
GNDを抜いても反応がない。
GNDがおかしいのかなと思いケーブルを入れ替えても直らず。
ゲーム好きの知人に相談「出力解像度が低すぎてモニタが対応していないのでは」
しかしAdafruitやネットの記事にそのような注意は書かれておらず、
200円のマイコンの試作に2万円の高機能モニタを買うのは無理だなと・・・。
ここで諦めました。
3日ほど粘ったんですけど、敗北。
私に電気周りの知識があったり、高いオシロを持っていたら頑張れたかもしれません。
どなたか気になる点があればご教授ください。
おしまい。