NO.570
著者:五十嵐貴久
読了日:2020年9月8日

シリーズ第二作目は、前半は浮気調査、後半の方がメインで謎多い妖艶人妻を送迎する依頼

この本全体を通して、テーマは「女の執念」でしょうか

探偵ど素人「井上雅也」が、危機的な状況で才能とも呼べる機転をきかす
武闘派でも頭脳派でもない主人公が、たまに血なまぐさい事件に巻き込まれる物語

主人公が普通過ぎるほど感覚がいい
歳のわりに女性に初心という設定も現代らしくてリアルに映る

後半の車の謎を知ったとき、なるほどと同時に、がっかりするほど周到さがないなと感じる

ページ数
235
読みやすさ
3(満点3)
わかりやすさ
3(満点3)
ストーリー
1(満点3)
テンポの良さ
3(満点3)
意外性
2(満点3)
私個人の好み
1(満点5)
合計
13(満点20)

2020年3作品目

つぶやき:
読んで面白いということと、読み心地がいいということは別物
このシリーズは後者である
 

再読「南青山骨董通り探偵社」
著者:五十嵐貴久

皆さんは同じ小説を二度読んだことがありますか?
私は、たぶん初めてなんですが

前回この小説を読んだのは2018年10月で、約二年前
たまたま、このシリーズの2作目を読もうとして、あまりにも1作品目の内容が記憶になかったので読んだだけなんですが......

しかし、これが私自身にとって新たな発見というか、初回の時と感想が違うんですよね
初回よりも断然!面白く読めたんです


そこで、自分自身の小説の「読み方」について、考えてみたんですが
当時は、主人公の「人となり」や「能力」について期待し過ぎているような感がありました

「特別」「特殊」「有能」とかのイメージかな、偏ってましたね
最近では、できるだけニュートラルな気持ちで読むようになってきたので、筋書きに入りやすくなったかな

前回読んだときは、主人公「井上雅也」の弱腰で、事なかれ主義的な雰囲気にも肯定的になれなかったのですが、その「普通さ」が、今回は心地よく読めましたね

 

読者も変化します

物事のとらえ方も人生観も変化する


続きが楽しみになってきました

ちなみに、僕が好きな「五十嵐貴久」作品は、吉祥寺探偵物語シリーズです
いや、絶対おすすめ、泣けて笑えます

NO.569
著者:矢月秀作
読了日:2020年9月4日

前作「血脈」では、主人公「竜星」のけた外れの「戦闘力」を読者に伝えていたようだが、本作「波濤」では、「聡明さ」や「感の良さ」を披露している

しかし、本作では主人公は出番が少なめ

「竜星」は、不思議な人間
前作では「渡久地巌」、本作では「綱村啓道」という武闘派のヤクザたちと対峙するだけで味方につける何かがある
「竜星」には、猛者たちが一目を置くほどの魅力を備えているらしい
本人も気づいていない

ストーリーは語らないが、悪役たちは勝手に自滅するパターン
とうてい「竜星」や主人公側の面々に勝てそうな相手はいない

唯一の見どころは「益尾」さんの病院での戦闘シーン
当分の間は、「益尾」さんを主役にした方がいいのでは?


ページ数
363
読みやすさ
3(満点3)
わかりやすさ
3(満点3)
ストーリー
0.5(満点3)
テンポの良さ
3(満点3)
意外性
0.5(満点3)
私個人の好み
2(満点5)
合計
12(満点20)

2020年2作品目

つぶやき:
ストーリーが、つまらなくても
登場人物たちの魅力や、主人公の成長を見守るだけでも読む価値がある