愛は言葉の壁を越えるのか -19ページ目

国際電話

日本から海外に安く電話をかける方法は
いくつかあるみたいなのですが
残念ながらノルウェーというマイノリティーな国名は
対象になっていなかったりします

いまはSkypeとかFaceTimeとかあるし
電話回線でなくても連絡は取れますが
場所や環境を選ばずすぐに話せる電話はやっぱり大切
(わたしも彼もiPadを持っていますが携帯はスマートフォンではないので)

彼が契約している携帯電話会社では
国際電話の定額サービスを提供しているとのことで
彼がその契約をしてくれているおかげで
わたしたちは毎日わりと心置きなく話すことができます

1ヶ月あたり500分で3000円程度だったように思いますが
記憶が定かではありません

携帯電話をいくつかもっている彼は
その契約も2つしてくれているのですが
それでもときどき月末に残り分数を残りの日数で割って
20分以上にならないように、というように気をつけることもあります

別に30分や1時間超えたって
数千円払えばいいんだから気にしなくていいよ
それくらいでぼくは破産しないよ


と言ってはくれても
何年もの間ずっと電話代を全額負担してくれているのに
それ以上かかってしまうのはやっぱり申し訳ない…

なんならもう500分契約を増やしてもいいし

といった景気良い申し出も
それもあと数ヶ月だし今のままでなんとかしようよ、と
丁重にお断りすると

そうだね、あと118日だね

とニコニコと
カウントダウン付きで答えてくれました

このカウントダウンは実は毎日行われていて
おまけに
そろばん習ってたの?というくらい
計算がめちゃくちゃ早いので

7分の1が過ぎたよ

とか

15%オフしたよ

などという情報もしょっちゅうくれます

細かすぎてときどき実感が湧かないんですけど
とにかく待ち遠しい、というのは
わたしも同じです

ディナー

ディナーというと
きちんとした夕食というイメージがあります

100歩ゆずって
それほどきちんとしていなくても
とにかく「夕食」だと思うのです

夕方に食べる食事だから夕食で
たいていは家族揃って食べる
1日の中で一番充実した食事

それが
彼の話を聞いていると…

今日は午前中に町へ行って用事を済ませて
午後は父と落ち合って3時頃ディナーを食べて帰るよ


ディナー?3時?
そのあと寝るまで何も食べないの?

え?食べるよ
パンとかクネッケブローとか


それって…
朝食と一緒なのでは?

ちなみにここで彼の言うパンは
日本のパン屋さんで選びたい放題のパンのイメージとは程遠いので
サンドイッチや惣菜パンや菓子パンではなく
全粒粉食パンをスライスしてバターを塗ったものです

クネッケブレーに至っては
クラッカーのように固い乾燥した保存食のようなパンで
栄養価はすごく高そうですが
同様にただバターを塗って食べるだけ

もちろんどちらも
チーズやハムやスモークサーモンや
レバーペーストやたらこペーストやサバトマトペーストなどなど
トッピング類には事欠かないんですけれど
彼は主にバターだけで満足している様子

そんなわけで
肉や魚の温かいお料理
あるいはパスタやピザなどの温かいお料理は
1日のうち午後に1回食べるだけというのが普通で
それを「ディナー」と呼ぶらしい

そういえば
彼の実家に「ディナー」に招待してもらったのも午後2時
彼の親戚とレストランで「ディナー」の約束をしたのも午後1時半

最初の頃はすごくビックリして
ありえない!と思っていましたが
少し慣れると朝夕がラクチンで
身体にも良いように思えてきました

というのも
この彼の風習とは全く別の話なのですが
数ヶ月前から健康のために1日2食にして以来
すこぶる体調がいいのです

朝はくだものとヨーグルトと全粒粉パンと紅茶
夜は普通に和食の夕飯
2食でも十分足りていて
ちっともお腹が空きません

なので
この夏に10日間ノルウェーに滞在した時には
1日1回ディナー方式がちょうど良く感じました

食事を作る手間と時間と
後片付けの手間と時間が
すごく少なくて済むというオマケもついてきます
(ディッシュウォッシャーもあるし)


日本で会社勤めをしながら主婦をするというのは
シングルマザーでなくてもけっこうハードですが
それでも家族のための炊事や家事は
特に子供に関しては「今しかできない」ことなので
できること自体が嬉しくて
さほど苦にはなりません

特に料理は
あれもこれも子供に食べさせたいと思う気持ちが
手間や労力を厭う気持ちよりも勝りがちで
作りすぎてしまうこともしばしば

もし自分のためだけだったら
こんな料理毎日作れないなーと
よく思います

その一方で
子供が自立したらちょっとラクしたい
今までよく働いたからもういいよね
若くないしね

ともしみじみ思うので

縁あって彼と結婚できたこと

そして
食事のことだけでなく
住む場所や環境やライフワークバランスなども含めて
自分の今後の理想のライフスタイルと彼の暮らしの様式が
ほぼぴったりと一致していることに
今更ですがビックリします

知り合った頃は
そんな幸運思いもよらなかったから
たとえ彼がオスロ中心部に住んでいたとしても
忙しい会社員でもジャンクフードが大好きでも
結婚したとは思いますが(たぶん…)

残念な話

つい最近知ったのですが
実は何年も前
彼が2度目の日本への渡航を計画していた頃

彼の知り合いの女性が
それを必死に阻止しようとしていたそうです

理由は

「日本人女性は危険だから」

聞けば
知人のノルウェー人男性が日本に滞在中
交際していた日本人女性に
浮気やら何やらでこっぴどく傷つけられたのだとか

彼の知り合いの女性は彼と同じく田舎育ちなので
日本人の知り合いはおろか
日本人に関する情報などほとんどなかったと思います

傷心の知人男性から具体的な話を聞いたその女性の中には
日本人女性イコール浮気性の図式が出来上がってしまい
彼が会いに行く相手が日本人だと知ると
自分の知り合いがまた同じ目にあうのをなんとか阻止しようと
それはそれは必死に説得したそうです

すでにオスロ空港で手続き中の時までSMSを送り続け
取り合わない彼に対して

「わたしは本当のことを言っているのにどうして信じないの?」

と怒り出したため

ぼくはまだ慣れない国際線のフライトで緊張していたから
とうとう携帯の電源を切らなくてはいけなかったよ…


と事の顛末を聞かせてくれました

残念な話ですが
たぶんその女性の話は本当でしょうし
かと言って
日本人女性で浮気性な人は稀だよ!とも言えませんし

回り回って面倒に巻き込まれた彼に
どこかの日本人女性が
どこかのノルウェー人男性にひどいことをしてゴメンねと
代わりに謝るくらいしかできませんでした

近い将来
ノルウェーの片田舎で暮らすつもりのわたしには
なんとも手痛い情報でしたが
そんなわたしの気持ちを知ってか知らずにか

たとえどんな話を聞いたって
空港から引き返す気はぼくにはこれっぽっちもなかったけどね


と相変わらず満面の笑顔の彼

当時はまだ知り合って日も浅かったのに
わたしを信じてくれたことに
今更ですが感謝です