※先に言います。次の⑥でFINALになります。
この⑤が最後と言いながらごめんなさい。
まぁ、期待されてないか(笑)






なんだかんだ年も年だし、婚活もしていました。

でもなんかしっくりこない。

付き合っても、結婚の二文字が見えない。

(親は心配)

そんな時、会社を辞め、自分で会社を興して頑張るため、婚活をストップした。ていうかそんな余裕なんてない。

(親はさらに心配)

良い月もあれば、悪い月もある。まだまだ安定しない。

なんとか、某大企業と業務委託を結べたが、こんな良い時こそ次のステップに向けて、会社体力をつけなきゃなんない。いつ、振り落とされるかもわからないし。若くもないし……







なーんて時に、イギリスなんて行って、予定の仕事もできず、

一目惚れの子に出会って震えてる(笑)



1人で勝手に複雑な心境に陥っている、バカがここに!






『恋の魔法が解けない ⑤ 帰国日・後編』






最終日、お昼12:00までのわずか3時間30分が自由時間。揃ったら、12:15にはバスに乗ってヒースロー空港に向けて出発。





添乗員さんを頼って集まったのは、7人。
その中に、私、彼女、彼女のお母さんもいる。
他18人はフリーで動いてるか、部屋で休んでるかだ。




地下鉄ウェンブリーパーク駅まで歩いてる途中、
後ろを振り返ると、ウェンブリースタジアムがそびえ立ち、電光掲示板に「エド・シーラン」のライヴの予告が流れていた。(写真を拡大して見てください)



彼女に聞く。
「エド・シーランのライヴがあるみたいですよ!」


「すみません、その人知らないんですよ……。こんなところでライヴとかやるんですか?」




うーむ……なんか失敗したな。そういえば、趣味も何も聞いてない。(最終日だぞ、おい)





添乗員「とりあえず、ベイカーストリートまでみんなで行きましょう。観光地がかなりありますし。あとはそこからそれぞれ好きなところに行って、また再集合しましょうか?」



(げっ、)



添乗員「あ、○○さん(私)はアビーロード行くから途中下車ですね?」


私「いやー、私も行きますよ、ベイカーストリート」
(なんだよ、予定が無茶苦茶……)



彼女「アビーロード行かなくていいんですか?」



私「帰りに寄ることにしました。」

(彼女はアビーロードも興味なさそうだから、親子を誘うのは中止だ。ちょうど良かったかも)



彼女「じゃあ、ベイカーストリートまで一緒に行きましょ」(^^)





満面の笑顔でそれ言う?  
勘違いしてもいい?おねがい


もう一回さっきの言葉をリクエストして、録音させてーみたいな。いや、動画……
(いちいち、うるさい奴だ。すみません。)



とは言え、帰りには必ずアビーロードに寄ろう。ビートルズCDのジャケットまで用意してんだから。撮る角度にもこだわって。




彼女は今日、ブラックオパールの遊色っぽい柄でラメが光るカッコいいパンツ。お母さんも同じ柄のスカート。仲良いんだなぁ。


そんな後ろ姿に、幸せを感じながら出発!



※写真は彼女ではありません。





約20分で、ベイカーストリート到着。

地下から上がって、左側と右側でもう分かれてしまう。私が行きたい通りは、右側にある。




しかしなんと、7人中2人は、ロンドン塔を見に行くらしい。昨日行ったところだ。さらに乗り換えが2回ある。不安がっている。



添乗員「じゃあ、ロンドン塔は私が連れていきましょうかね。」



添乗員さん、昨日も行ったのに優しいなぁ。
残り5人か。




彼女親子に聞く。

私「どこに行く予定ですか?」


母親「決めてないんですよ。なんとなく歩こうかなくらいで(笑)」



(えっ?決めてないか、ふむふむ)




すかさず、他2人が、
「じゃあ、お二人もマダムタッソーに行きません?」
有名な蝋人形の館である。



母親「どう?」

彼女「う、うーん……」


あまり興味なさそう。




私「ま、とりあえず私が行きたい通りも、地図見たらマダムタッソー方面ですし、5人で右側に上がりましょう。」





右側曲がるとすぐに、シャーロック・ホームズの銅像がある。物語の設定では、ワトソン博士と住んでいた住所で有名。




さらに進むと、



あ、見えた、マダム・タッソー。(お台場にもあるんですよね?)



どうする?親子。





彼女、お母さんに
「やっぱり興味ない。」

ポツリと言ったのが聞こえた。


母親「私たちはのんびり歩きますので。」







他2人と別れ、ハイきました、私と親子の3人。きた(^^)



どうですか?この巡り合わせ。
これ以上ないシチュエーション。




もう私の思い上がりではなくて、運命か?と言ってもおかしくないでしょ?





★ところがこの男は、本当のバカだった!★



運命を逃す流れを、とくとご覧下さい。。
(実はショックすぎて、記憶が曖昧になってます。)




私は実は、通りを歩くのが好きマニアで(なんじゃそりゃ)、事前にいろいろ調べてました。


彼女親子と歩いてましたが、止まりました。




私「考えてたのが、ここからマリルボーン・ハイ・ストリートってところがありまして、通り抜けると次はニューボンドストリートがあります。ブランドとかの通りです。」


「さらに、時間があれば、グリーンパーク駅から乗り換えて、ハリーポッターで有名なキングス・クロス駅まで行って、それからアビーロード……」



なんだか力説して、興味を持ってもらい、「一緒に行きたいなぁ」と思わせるよう、仕向けるよう頑張ったつもり。




母親、ボソボソっと
「いやぁ、ぶらぶらするだけでいいし……あなた一緒に行ってきたら?」彼女に勧めてたような!



(♪♪♪)


(マジか、予想以上だ、きたっ!)






彼女「うーん、私も母と同じ行動にします。」

母親「え、行かなくていいの?」



彼女、うなづく。
「楽しみですね!ではどこから?」


私「いやまぁ、ここの横断歩道渡ったらすぐそこなんですが……」未練タラタラ。





失敗した。あれだけ夢みたいに語って、いまさらじゃあ私もお二人と一緒に、なんて言えない。




お母さんが気を遣ってくれたのかはわからないが、おかげで彼女の私への感情もわかった気がした。やっぱり私1人で盛り上がってただけか。そりゃそうだよね(;_;)(自虐的)




いや待てよ、私があんなこと言わなければ、普通に一緒にいられたのに。彼女親子も街がわからないから私を頼ってたみたいだし。




いや、彼女の気持ちがわかったから、余計だったかも知れない。親子水入らずで楽しんだほうが……



独身男の詰めの甘さ?だから結婚できない?
女心がわからない?
(とことん、落ちる奴だ。)




私「では……なんかすみません。」


母親「こちらこそ。でも行きたかったところ行けていいじゃないですか!(笑)」


私「笑……………。」






別れて、横断歩道を渡った。


※写真は通りすがりの方です。



他にも、映画「ノッティングヒルの恋人」(ジュリア・ロバーツとヒュー・グラントの名作)の舞台だったノッティングヒルや、ウエストエンドの通りや、その他行きたいところはたくさんあった。もちろん、もともとは1人の予定で。





その中で、この展開になれ!と期待して、ハリーポッターのところや、ブランドの通りを、親子に合わせて言ったつもりが失敗。




親子の好みや情報をろくに聞かず、1人でただ予想しただけだし。


営業に当てはめるのはおかしいけど、そんなの基本中の基本だ。売れない営業マンの典型だ。




お母さんを1人にしたくないのもあるよね。

まだ一緒にいたら、自分の気持ち伝えられたかな?   彼女の気持ちも少しは変えられたかな?
(教えてー)






しかしまぁ、まだ朝早いから、通りの店は閉まってるし。




ニューボンドストリートに行けば、




なんだか、ほとんど工事中で、雰囲気もない。





はぁー……





さらに、


さっき、あれだけ反省したのにもかかわらず、


(時間ないけど、ハリーポッターのところには行こう!写真撮って、彼女に見せるのだ!)



おやおや、彼女はハリーポッターは好きか聞いてみたの?








地下鉄を乗り継ぎ、キングス・クロス駅へ。




ウホッ、映画みたいだ。



しかし、どこにもハリーポッターのお知らせも何もない。


もしかしたら、もうシリーズが終わってから実は人気なんてないのかも。とにかく時間もない。アビーロードは……行きたい!





通りすがりの男性に聞いた。


「ここじゃないよ。一度外へ出て、左側に歩いていけば、キングス・クロス駅があるからそこ。」




なんと、間違っていた!何が映画らしいだ!


後でわかったが、乗り継ぎのセント・パンクラス国際駅というところに出てしまったようだ。このあたりが、付け焼き刃で来てしまった功罪だ。




デカい駅で、外に出るのもやっと。
左側歩いていくと、








わー、時間がない!


映画見た方はわかると思いますが、プラットホームで、カートを持って壁をすり抜けるシーンのところだ。





とりあえず、カート持ったところを誰かに写真撮ってもらうか、最悪、壁だけ写せばいいや。平日だし、そんなに人いないだろう。







100人以上はいた。
嘘だろ。平日で、案内人までいる。


そのイベントの様子を動画に撮りましたので、ご覧下さい。




とりあえず、見せる材料は揃った。





しかし、、、
アビーロードはもう無理どころか、


12:00の集合時間、かなりヤバい。
乗り換えうまくいかないと、バス出発の12:15も間に合わないだろう。


ダッシュだ!  走れ!走れ!






心は、いろんな意味で泣いていた。




これでもう、バスに乗って、ヒースロー空港に着いて、飛行機に乗ったら終わり。

成田空港で解散。九州組はすぐバスに乗って、羽田空港へ。





でも、、彼女の気持ちもたぶんわかったから、一緒にいたところで盛り上がるのは私だけだろう。




まぁせめて、少しでも思い出に話せたらいいかな。



(本当にそう思ってるのか?)




しょうがないよ。




(本当に、それでいいんだな?)




あー? うるさい!  頭ガンガンするし、、





……バス乗れないかも。



とにかく、今はヤバい!走れ!走れ!




イギリス映画「トレインスポッティング」より
アンダーワールド「ボーンスリッピー」
まさにロンドン街を走りまくります。




走った先に、何が待ち受けてるのか?


前回、ハイライトは2つと言いましたが、最後の1つはいよいよ次回。



まだ、思い出にしたくない理由がわかります。



次回、本当にラスト。
(ラストラスト詐欺だな)





























一回の記事で終わろうと思ってた、イギリス旅行での出来事。



思い入れが強すぎて、5回まで分けて書くことになってしまいました。



しかも勝手にプレッシャーかかってやんの(笑)



あの時のドキドキを思いだしながら、ちゃんと正確に書き残したいし、あの頃を思い出すからこそ、つらくなってきます。



そして、なんといっても、まだ思い出にしたくないのもあります。まだ進行形でありたいと。
彼女のお母さんの言葉を信じればこそ、ですが(笑)
大切なのは、彼女の気持ち。



これらがヒントになっちゃいますが、ラストはそんな終わりかたです。








さて、あれから一週間経ちましたが、現実では仕事は当たり前にありますし、まぁ正直あまり調子よくありません。

少しそこから外れて……





ボクシングの村田諒太選手、おめでとうございます!


実はですね、8月に千葉県を旅したのですが、成田山新勝寺に行った時のこと。


なんと村田諒太選手がいたんです!



小雨止まぬ朝8:30頃でした。


写真の門をくぐってすぐ、まわりを見渡してたら、トレーナーさんみたいな人2人と村田選手がいました。




ビックリしましたが、迷惑省みず、ドカドカと寄っていって、

「村田選手ですよね?」

「はい。」


「写真一緒によろしいですか?」

「はい、いいですよ!」



実に気持ちよく応じていただき、自撮り形式で写そうとしたら、トレーナーさんが、

「せっかくだから、お寺を背景に撮りますよ」



なんて優しい!

もちろん大人の事情もあるかも知れないので、写真は見せられませんが、村田選手は拳をグッと握りしめ、私もそれをマネした作品です(笑)



その後、握手してもらってやっと気がつきました。やっぱりゴツい。腕の筋肉がハンパない。
オーラもスゴい!!!


なにより、知的で爽やかでジェントルマン。
優しさも満ち溢れていました。
(女子か!)
出会った人は、確実にファンになります(^^)




その後、皆さん本堂に行って、特別な説法?か何か受けていましたが、近くの人はやっぱり気がついてたようです。







話は変わり、選挙。

この選挙報道と、スポーツニュースがかぶり、ボクシングの話題がいまいち見れないのですが、選挙は大切。ちゃんと投票にも行きました。



○○に入れたほうが、私の職業的にはよろしいのですが、□□に入れました。


でも正直、世の中みんなが同様に□□に入れたらどうしよう、なんていうあきらめの悪さがあるのも事実。(情けない)




私はまだ独身だから、自分の仕事だけ考えれば済みますが、これが家族持ちだったら、思想は違えど折れて投票してしまうこともあろうかと、毎回思います。




例えばちゃんと□□が頑張って、世の中が良いほうに変われば期待できると思うのですが、逆に選挙後もせめぎあいが続くのであれば、むしろ圧倒的に○○が勝ったほうが私も安泰します。




しかし、本来は国の正しい方向性を考えて投票します。自分のことばかり考えてちゃ……ダメだよ、きみ!




生活あっての仕事。仕事あっての生活。
この考え方の違いだけでも響きますし、実にいやらしい構図ですよね。。



おい、今日は日曜日だぞ、って訳で、最後は音楽の話をして終わります。



これ、ロンドンのCDショップ「HMV」の中の陳列を撮ったものです。



今、ロンドンでは、「ニュークラシック」とか言われて、「オアシス」が再注目されています。



ニュークラシックだって。
ビートルズはどうなるんだよ。


今の10代は、おじいちゃんに当たる人でもビートルズ世代じゃなかったりするそうで、まるで学校の音楽室のクラシック作曲家の彫刻みたいだったりして。




そんな中、元オアシスのボーカル、リアム・ギャラガーがソロを出しました。ロンドンでも至るところでポスターや電子スクリーンで宣伝されてて、やっぱりハンパない人気だなと。




一週目からものすごい売上枚数だったらしく、最近のエド・シーラン以来くらいと言われています。(旅行ラスト記事にエド・シーランの話題が出るはずです、はい)





しかも11月には、お兄ちゃんのノエル・ギャラガーもアルバムを出しますし、ロンドンは大いに盛り上がってました。





二人はご存知の通り、喧嘩ばかりの仲悪さですが、雑誌「ロッキングオン」なんか読むと、音楽はけなすどころか何気に誉めあってるんですよねー。




しかも、BECK(ベック)の新作も今回はメロディアスで好評らしいので楽しみ。


はい、まだどれも聴いてません。




あと、桑田佳祐のライブツアーが始まりました。セトリは絶対知りたくないくせに、ブロガーさんの記事は血眼になって読んでます。




その中で、「あ、セトリじゃないか!」ってところは、目を反らして見ないようにしてます。

……ってか、一曲目、見えちゃいましたけどムキー






さぁ、明日から仕事や、なんやかや、早く落ち着くようがんばらねば!
  
台風よ、迷惑かけるだけじゃなくて、モヤモヤも吹き飛ばしてくれよ!!!








おやすみなさいw



















ホテルの部屋に戻って、今日までのツアーを振り返った。






今日はありえないラッキーで、あの彼女と4時間ほど一緒にいられた。


話もした。


でも……彼女から話しかけられたことは、一回もなかったな。。(-_-)





冷蔵庫に、昨日買っておいたビールを入れてたのを思いだし、おつまみもなしにグイッと飲んだ。英国BBCでも見ながら。





ピカデリーサーカスで大事故があったそうだ。

……ん? そういえばやけに…

気になる方は、ブログ③へGO!GO!






明日は、お昼12:00まで自由時間。
人一倍早く起きて、アビーロードを見に行き、ビートルズよろしく横断歩道を写真に写す。

そして、地下鉄を乗り換えて、憧れの通りを歩きまくる……



……それって、楽しいのかな?  自信無くなってきたな。気になることがあって。






私は、彼女といられてウキウキドキドキしてたけど、彼女は99.9%何も感じてないだろう。




(あのオジサンによく話しかけられたなぁ)
とか、

(私に気があるのかな?面倒くさいなぁ。)
とか。





あぁ、悪い方向にしか考えられない。
彼女が感情を表に出さないのは、別に楽しい訳でもないし、みたいな。






だいたい、私は彼女とどうなりたいのだろう?

彼女は埼玉県から来てて、私は福岡県。

このあたりからもう……ね。





私は所用も含めて東京には年に何回か行くけど、埼玉から福岡なんて、よほどプロ野球のソフトバンクホークスが好きとか、歴女で大宰府が趣味なんですよ!とか、グルメでとんこつラーメンにめんたいこ!お笑いが好きで、博多華丸大吉!………ありえないよ。。





明日の朝、あの親子は、どこに行くのだろう?

もう、大きなお世話かな。






頭がモヤモヤしだして、Walkmanでオアシスの「モーニンググローリー」を聴き始めた。

頭にガンガン響くギター、リアムのボーカル……




ところがだ、そのまま、うたた寝してしまったのだ、このバカは!











翌朝目が覚めると、7:20。

はい、寝坊です。。。。あぁ。。






頭が真っ白になりつつ、とにかく歯みがき、顔をプルっと洗って、えーい、朝食食べに行こ。





ズルズルと重い足どりで、魂を抜かれたように遠い目をして、ただただ食べ物を求めて、まずはエレベーター、そして………いや待て!?…………





幻を見ているのか、エレベーターホールに彼女親子の神々しい後ろ姿が!!!
他は誰もいない。





私「おはようございます!」キラキラ〜

でも自分でもわかるガラガラ声。




親子揃って「あ、おはようございまーす!」


さらにお母さん、
「昨日はフリータイムどうでしたか?」




私が答えようとしたら、なんと彼女が、

「昨日楽しかったですよね!(笑)」




この6日間で見たこともない、人懐っこい笑顔で私の代わりに答えてくれた。声も大きく感じた。



私、「楽しかったですよねー(笑)」


彼女「ウフッ」
みたいな、まだ人懐っこい笑顔のまま。




な、何が起こったのだろう?
嬉しさを越えて、なんていうか……




私、「いやぁ、寝坊しちゃいました。みんなに早起きするとか言いながら恥ずかしい(笑)」



親子「アハハッ!(^o^)(^o^)」





だからなんでこうウケがいいんだよ。お母さんはいつもだったけど、彼女がとにかく明るい。



3Fに朝食会場。




★さて、先に言いますが、この朝食シーンが今回ツアーのハイライトになります。




この調子だと⑤まで行きますね。でもおそらく独り言のシーンばかりです。おもしろくないです(先に言うか?)。 それが現実。



いや、あるか。ハイライト2つの中の1つがこれから始まります。

あー緊張してきた。誰かゴーストライターになって!お願い!(>_<)












朝食会場に着いた。


私、「一緒のテーブルにいいですか?」


彼女「どうぞどうぞ!(笑顔)」




(だからさぁ、何が起こってるの?)






それぞれ、バイキングでお皿に好みのものを乗せ、テーブルにつく。ツアーの人たちはほとんど食べ終わってるようで、まわりは知らない外人さんばかり。





朝の光もやわらかく射していて、爽やかな気分だ。





これまでは、彼女とはわずかな会話でほぼ全部覚えてるくらいだったのが、もう書ききれないくらい、この場面だけでも親子と和気あいあいとお話しした。







途中、彼女が、

「ちょっと席外すね。」とお母さんに小声で言った。


お母さん「残りは片付けておこうか?」


彼女「え?  残してて。戻るから。」



相変わらず、このスレンダーな体から想像できないくらいよく食べる。フルーツにヨーグルトをかけたお皿を残して立ち上がった。




★さてと、



お母さんと二人になった。



私「そういえば、ロンドンにしばらくいらしてたそうで?」


母親「あぁ、夫が留学や、仕事で学会とかでもよく来ていて、それについてきただけですよ。」



(お医者さんの一家なんだ。)
公務員家庭だった私は卑屈になりそう。悪い癖だ。





母親「ところで、うちの娘だけど、もうね、30才越えてもなんかねぇ、彼氏もいなくて。」




(な、な、なんだ、いきなり!!!)




私「へぇ〜そうなんですか。」
(もっと気の利いたこと言えんのか!)





母親「長い旅行を共にすると、人の本音とか行動がよくわかると思うんだけど。」



(だから何、娘さんの愚痴を言うのかな)




私「あ、そうかも知れませんね。」
(だからもっと気の利いたことを……)





母親「こういう旅行とかで、娘のいい人がいないかな、なんて考えてね(笑)」




(おい、おい、おい、何が言いたいんだ)

(じゃあ、お嬢さんを私にください、なんちゃって(笑))




私「アハハッ  (^。^;)」
(笑うだけかい!)





母親『あなただったらいいなぁ、なんて?笑』












???





私は、大英博物館の彫刻のように固まった。

気が遠くなりそうだ……

妄想ではありません、本当に言われました。

いじわるで言ってるのか?

だって旅先で出会ったくらいでしょ?

そりゃ冗談でも天にも昇る気分だけど…



(あふへ?)

もう、「北斗の拳」の擬音ような訳わからない言葉が頭を支配する。





とは言え、それは返事まで1秒とかからないうちに口だけが勝手に動いた。




私「アハハッ。ご冗談を!嬉しいですが、娘さんにはもっともっと良い人がたくさん来ると思いますよ。私、○○才ですよ。しかも福岡に住んでますしね。」



(おわた…)





母親「いえいえ、いえいえ……」




少し言葉を失ったようだ。「確かにそうかも」と思われたかな?   まさか意外とまじめに聞いてきたのかな?   いやいや…



あの言い方は、長らく彼氏がいない感じがした。世の男たちは一体……ただ、確かに凛としたクールさは、寄せ付けない雰囲気がある。
特に私のような卑屈系には。




場つなぎで、世間話に話題を変えた。


(↑私は逃げてしまった。チャンスも失った。お母さんの言葉が冗談だったとしても。)(まったく頭の中がフリーズして、機転がきかない)





そういえば、彼女がなかなか戻って来ない。


こういう時、トイレが長いと思われるのは女性は嫌なものじゃないのか?私はここに長くいていいものなのか?   余計なことを考えた。




そういえば、今日も添乗員さんが、ロビーに8:30に集まった人はロンドン街中まで連れていくって言ってたよな。





私「8:30から添乗員さんにまたお世話になろうと思うんですよ。でも、地下鉄乗ったら私は途中下車して、アビーロードに行こうかと。」


親子も当然、参加する予定だと思っていた。





ところが、

母親「あー、うちは8:30はもう間に合わないから、ウェンブリーのこのあたりブラブラしてツアーを終わろうかな。」




あー失敗!!!

もうダメだ。今さら私もウェンブリーに、なんて気持ち悪いだろ。(でも言うべきなんでしょうね、本気だったら。わざとらしいと思われても。)  (#さっきから独り言が多い)




つくづく、誤った理性が顔を出し、神様がつなげたチャンスをふいにしていく。





この時は、(言ってしまったものは仕方ない)とばかりに、


「では私はそろそろ行きますね。」
(泣きたい。サラバだ。)




しかもだ、母親を1人置き去りにして、私利を選ぶ構図。彼女が帰ってきたら何と思う?




で、



エレベーターまで向かう途中、彼女とすれ違ってしまった。



気まずさから「すみません、お先に行きますね」と言いながら。しかもあっさりと。




彼女はさっきまで、薄いメイクかすっぴんだったのが、外出用のメイク?に変わっていたと思う。。












部屋に戻り、荷物をまとめる。

8:30に集まる人は、荷物を全部出して、カウンターに預けるように言われたからだ。





はぁー、終わったな。。





朝から親子の笑顔といい、突飛な発言といい、やっぱり気になるでしょ?皆さん。
わかんないんですよねー
でも理由はあると思うんですよ。


切り替えよう。街中に出て楽しもう。






寝坊した分、バタバタで荷物をまとめ、やっとギリギリで部屋を出る。

鍵を閉めたのを、ドア出たところで確認してたら、





カタカタカタ…




近くでキャリーバックの車輪の音が聞こえる。







ん?





うわっ!

振り返ると、また幻のような神々しい彼女親子の二人。


(マジか!   もう何かの運命だろ!)




私が言葉を発する前にお母さん、


「ギリギリ間に合いましたよ。やっぱり一緒に街中に行こうって。」



♪ヽ(´▽`)/



ヒルトンロンドンウェンブリーの廊下には、人をhappyにする魔法のじゅうたんが敷かれてあるらしい。足が地面に着かなくとも、前へ前へと体を運んでくれる。
(浮いてる、浮いてるよぉ)



私はどんな顔をしてただろう(笑)






それに、彼女にまだ人懐っこい笑顔が残っていた(^^)




『YOU  ARE  SO  BEAUTIFUL』

こう言いながら、指くわえて見てるだけで終わるのかな。



「旅マジックなのさ」、と言い聞かせる自分もいる。

偶然が続くから、勝手に期待しちゃうんだよ。
運命かも、なんてね。



旅行もあと数時間。
スリルを楽しもう。

あわよくば、、、私に勇気をください。





ジョー・コッカー





ただ、私はあなたをどうしたいのか、どうするべきか、何も術を知らない。運命?  ただの悲しき妄想?






次回、ラスト。