
ビッグベンを背景に
浮かれポンチの私。(風に吹かれてオールバックみたい)
どういうことが知りたい方は、①、②をお読みください。
ハッピーなブログなんて見たくないあなた。
最初だけですよ。安心してください……(;_;)
他人の不幸は甘い蜜
by「サイテーのワル」桑田佳祐
ロンドンフリータイム
やった、やった!
あの彼女と4時間は一緒だ!
このおじいちゃんの存在は気になるが。
私、彼女、おじいちゃん、添乗員さんの4人。
添乗員さんは、私より3〜4才上の女性。
添乗員としての仕事から少しは解放されたのか、気軽に話しかけてくれる。しかし、やはり先日のおじいちゃんの勝手な行動が気になるらしく、責任を持って預かった格好だ。
……添乗員さんはずっとおじいちゃんといて欲しい。
さて地下鉄。
イギリスは日本語版に切り替えられ、ほんと助かる。ヨーロッパではドイツにもフランスにもありません。
切符を買う時、やはり添乗員さんがおじいちゃんで手こずっている間に、私はあの彼女とパッパッと操作を済ませ、お話し。いやー、おじいちゃん、いい調子(^^)
これから何度もこんなタイミングがあるのだろうか?楽しみしかない。
電車の中。
お話ししている人がいない。なんかしゃべりにくい。ていうか、添乗員さんが3人にたくさん話しかけてくる。
テムズ川を遊覧船で下ることになり、冒頭の「有頂天な写真」を撮ってもらう。あれ、絵画のように見せるアプリですよ。スゴいですよね。
途中いくつもの橋があり、写真を撮る。
その度に、彼女は写真に写らないよう気を遣ってくれるのだが、できれば写ってほしい。
あ、そうか、どさくさに紛れてシャッターチャンスはいくらでもあるではないか!
……とはいえ弱気な私は、写した時にバレた気まずさは心臓に悪いと思ったので、律儀に全部外した…(#後悔その1)(#真面目か!)
……と言いつつ、秘かに後頭部を撮った写真がある。(#本当それだけ)(#上の写真は別)
さ、気を取り直して、なんといってもタワーブリッジが見えてきたよ!特別に動画をお見せしましょう。
実はどさくさに紛れて彼女を撮ろうとしたが、まさかの後ろ側に回られてしまった。
カメラを右側にさりげなく移動したらいなかった無念さが伝わる動画でもある…。気づかれているのだろうか?
とはいえ、心のカメラに焼きつけられるよう、後頭部(またかよ)、ときどき横顔といった、ひとり彼女天気予報ごっこ。。
…天気と言えば、イギリスに来て6日目、風は強かったけど初めて晴れたかな?噂どおり、曇りの街だったな。
陸に上がり、改めてタワーブリッジの前で写真を撮ろうとしたら、添乗員さんが、
「3人で撮ってあげますよ」
ナ!ナ!ナーイス!!!
おじいちゃんは要らないが、彼女の顔をおさめられるこれ以上の自然さはない。
並ぼうとしたら、添乗員さん、
「あれ?○○さん(おじいちゃん)は?」
いない、、いないのである。
が、しかし、すぐ見つかった。頼むよマジで。
おじいちゃん、
「私はぁ、えー、1人でよろしいですかぁ?」
(な、何を言う!コラッ!)
添乗員さん
「じゃあ、1人1人撮りましょうかね。」
タワーブリッジを背景に、絶望を味わった。
この笑顔は偽物。
落ち込まないよう、ポジティブに考えた。
あのおじいちゃんは、私たち2人だけで撮らせるためにきっと発言したんだ!と。
ロンドン塔へ。
さすがに見ごたえはあったが、そんなの関係ねぇ。見ごたえがあればあるほど、彼女はそっちに夢中になるだけ。
会話も、
「スゴいですねー」とか、
あと、あと、なんだ!? そんなもん!?……
落ち込まない。前を向いて進もう。
あ……時間が無くなったそうだ。
かけ足で、地下鉄まで行く。
おじいちゃんの感心するところは、このお年で足腰が異常に強いことだ。(どうでもいいことだ。)
あ、思い出した!
彼女との会話。
私「おっ、そこに何があるんですか?」
(とにかく何か話したい)
「おトイレです。」
「トイレかぁ」
「でも、古代のトイレですよ。写真撮ろうっと。」
「へぇ〜、撮ろうかな。」
あ、あと、
私「兵隊さん大好きなんですよ。あ、動いた!動画撮ろうっと。」
彼女、
「添乗員さん急いでくださいって言ってますよ!」
その場面
なんかなぁ、声も録れてないのか。
ピカデリーサーカスに、17:30集合。
乗り換えもかけ足。話しもできないじゃないか!
つかの間、彼女の揺れるポニーテールを見て癒されるくらい。ええわぁ。
そして、同じく揺れる電車を利用して、彼女に触れられないものかと一生懸命考えたが、答えが出ない。
腕を組んだまま、到着してしまった。
ここはピカデリーサーカスでも有名な広場。
映画でもよく見ますね。
フリー行動の人たちは到着していたが、オプショナルの人たちはバスが遅れているとの情報が。
近くにいた彼女に、
「そこ座ったところ、写真撮りますよ。」
「あ、お願いしまーす。ちょっと待ってくださいね。」
おめかしというか、髪をさわったり、洋服をしゃんとしたり、軽くその場所をウロウロしたり、なんだかよくわからないけど、しぐさが可愛いすぎるよー!ちくしょー!
預かったカメラのファイダー越しに見る彼女は、ピカデリーの天使だったよ。
最高の構図で撮りたくて、前後左右に動いたりした。少し照れてる彼女が (実は動揺してただけかも) たまらなくいとおしい。
これだ!と思ってシャッターを切った。
とたん、なんと涙が出てきた。
少し顔を伏せながら、「自信の一枚」と言って渡すと、彼女はすぐ確認して、
「本当だ、スゴく良いですね!」
しまった。伏し目がちで、表情が見れなかった。
6日間で一番心がこもった言葉に聞こえた。そうそう、あまり感情を表に出さない子なのだ。
「よーし、今度は私を撮って……」
○○さーん、こっち来てー。
信じがたいタイミングで彼女は呼ばれた。
手を伸ばしたままの先にあるスマホを見たのだろう。
「撮りましょう〜かぁ?」
振り向くと、おじいちゃんだった。
操作を教えるのにえらく時間がかかった。
私はあきらめない。リベンジだ!
先程の写真にもあった円になっている階段のところで、動画を撮りながら一周する。途中、絶対彼女が映るはずだ!
一周をスタートすると、まず消防車のけたたましいサイレンの音が鳴り響き、うるさくてしょうがない。(なんでや!)めげずに回ろうとすると今度はパトカーの音が!
気合いで止めずに回ろうとすると、さっきいたところに彼女がいない!いやいや、回っている間に見つかるはずだ。
その前に、自分が目が回りそうになったので辞めたが、後から確認すると、
執念で、彼女を捉えていた!
……ほんの少しだったけど。くるっと後ろ向いてしまったもんで。。
それはあなた、見せられませんよ〜
1秒くらいかな、でもあるのとないのでは、雲泥の差でしょ?
みんな揃ったので、夕食に向かった。
コテージパイ。おいしかった。
テーブルは、遥か彼方に離されてしまったが。
帰りのバス。
私がトイレに行って戻ったら、もうバスが到着していた。
バラバラだ。
帰りは意識的に、WALKMANでポリスの「EVERY BREATH YOU TAKE(見つめていたい)」を聴いた。沁みる。
なんでいつもこうなるかな。。
噛んだガムのペパーミントがきつかったのだろう、車窓から見える夜景が滲んで見える。
私はこのブログを書いている時、彼女の姿がイキイキとよみがえってきます。
胸の鼓動も、あの時のようだ。
記事を辞めたくない気持ちが働くのか、いよいよ最終日を書くというところで、もうこれ長文でしょ?
すみません。④ を書くことにします。
私の思い出を鮮明に残す作業にお付き合いいただき恐縮です。100%真実の話です。嘘は残したくない。そして……気持ち悪いでしょ?(笑)
おまけ。
最終日は、お昼12:00にホテルロビーに集合。
それまでは自由です。
残念ですが、私はどうしてもビートルズ「アビーロード」のジャケットの写真のところに行きたくて、1人早起きして、さらにロンドンの街並みで歩きたいところがある。
彼女は親子で、行きたいところがあるようだ。ついていくのもおかしいし、少なくとも、アビーロードではない。。
「サラバだ。」
……でもなさそうよ!?
運があるのか、ないのか。
でも皆さんの期待は忘れていません。
ハッピーエンドではない結末。
ホテルまでのバスで聴いた音楽
「グレイテスト ヒッツ」 ポリス
ホテルに戻ってから
「モーニング グローリー」 オアシス
(このジャケットの場所も、ピカデリーのソーホーにあるんだよな)
もはやストーカー目線か?
必死で彼女のほうの席を見ても、お母さんの肩あたりがかろうじて見えるだけ。。
バイバイ(^^;

























