※先に言います。次の⑥でFINALになります。
この⑤が最後と言いながらごめんなさい。
まぁ、期待されてないか(笑)
でもなんかしっくりこない。
付き合っても、結婚の二文字が見えない。
(親は心配)
そんな時、会社を辞め、自分で会社を興して頑張るため、婚活をストップした。ていうかそんな余裕なんてない。
(親はさらに心配)
良い月もあれば、悪い月もある。まだまだ安定しない。
なんとか、某大企業と業務委託を結べたが、こんな良い時こそ次のステップに向けて、会社体力をつけなきゃなんない。いつ、振り落とされるかもわからないし。若くもないし……
なーんて時に、イギリスなんて行って、予定の仕事もできず、
一目惚れの子に出会って震えてる(笑)
1人で勝手に複雑な心境に陥っている、バカがここに!
『恋の魔法が解けない ⑤ 帰国日・後編』
最終日、お昼12:00までのわずか3時間30分が自由時間。揃ったら、12:15にはバスに乗ってヒースロー空港に向けて出発。
添乗員さんを頼って集まったのは、7人。
その中に、私、彼女、彼女のお母さんもいる。
他18人はフリーで動いてるか、部屋で休んでるかだ。
地下鉄ウェンブリーパーク駅まで歩いてる途中、
後ろを振り返ると、ウェンブリースタジアムがそびえ立ち、電光掲示板に「エド・シーラン」のライヴの予告が流れていた。(写真を拡大して見てください)
彼女に聞く。
「エド・シーランのライヴがあるみたいですよ!」
「すみません、その人知らないんですよ……。こんなところでライヴとかやるんですか?」
うーむ……なんか失敗したな。そういえば、趣味も何も聞いてない。(最終日だぞ、おい)
添乗員「とりあえず、ベイカーストリートまでみんなで行きましょう。観光地がかなりありますし。あとはそこからそれぞれ好きなところに行って、また再集合しましょうか?」
(げっ、)
添乗員「あ、○○さん(私)はアビーロード行くから途中下車ですね?」
私「いやー、私も行きますよ、ベイカーストリート」
(なんだよ、予定が無茶苦茶……)
彼女「アビーロード行かなくていいんですか?」
私「帰りに寄ることにしました。」
(彼女はアビーロードも興味なさそうだから、親子を誘うのは中止だ。ちょうど良かったかも)
彼女「じゃあ、ベイカーストリートまで一緒に行きましょ」(^^)
満面の笑顔でそれ言う?
勘違いしてもいい?
もう一回さっきの言葉をリクエストして、録音させてーみたいな。いや、動画……
(いちいち、うるさい奴だ。すみません。)
とは言え、帰りには必ずアビーロードに寄ろう。ビートルズCDのジャケットまで用意してんだから。撮る角度にもこだわって。
約20分で、ベイカーストリート到着。
地下から上がって、左側と右側でもう分かれてしまう。私が行きたい通りは、右側にある。
しかしなんと、7人中2人は、ロンドン塔を見に行くらしい。昨日行ったところだ。さらに乗り換えが2回ある。不安がっている。
添乗員「じゃあ、ロンドン塔は私が連れていきましょうかね。」
添乗員さん、昨日も行ったのに優しいなぁ。
残り5人か。
彼女親子に聞く。
私「どこに行く予定ですか?」
母親「決めてないんですよ。なんとなく歩こうかなくらいで(笑)」
(えっ?決めてないか、ふむふむ)
すかさず、他2人が、
「じゃあ、お二人もマダムタッソーに行きません?」
有名な蝋人形の館である。
母親「どう?」
彼女「う、うーん……」
あまり興味なさそう。
私「ま、とりあえず私が行きたい通りも、地図見たらマダムタッソー方面ですし、5人で右側に上がりましょう。」
右側曲がるとすぐに、シャーロック・ホームズの銅像がある。物語の設定では、ワトソン博士と住んでいた住所で有名。
さらに進むと、
あ、見えた、マダム・タッソー。(お台場にもあるんですよね?)
どうする?親子。
彼女、お母さんに
「やっぱり興味ない。」
ポツリと言ったのが聞こえた。
母親「私たちはのんびり歩きますので。」
他2人と別れ、ハイきました、私と親子の3人。きた(^^)
どうですか?この巡り合わせ。
これ以上ないシチュエーション。
もう私の思い上がりではなくて、運命か?と言ってもおかしくないでしょ?
★ところがこの男は、本当のバカだった!★
運命を逃す流れを、とくとご覧下さい。。
(実はショックすぎて、記憶が曖昧になってます。)
私は実は、通りを歩くのが好きマニアで(なんじゃそりゃ)、事前にいろいろ調べてました。
彼女親子と歩いてましたが、止まりました。
私「考えてたのが、ここからマリルボーン・ハイ・ストリートってところがありまして、通り抜けると次はニューボンドストリートがあります。ブランドとかの通りです。」
「さらに、時間があれば、グリーンパーク駅から乗り換えて、ハリーポッターで有名なキングス・クロス駅まで行って、それからアビーロード……」
なんだか力説して、興味を持ってもらい、「一緒に行きたいなぁ」と思わせるよう、仕向けるよう頑張ったつもり。
母親、ボソボソっと
「いやぁ、ぶらぶらするだけでいいし……あなた一緒に行ってきたら?」彼女に勧めてたような!
(♪♪♪)
(マジか、予想以上だ、きたっ!)
彼女「うーん、私も母と同じ行動にします。」
母親「え、行かなくていいの?」
彼女、うなづく。
「楽しみですね!ではどこから?」
私「いやまぁ、ここの横断歩道渡ったらすぐそこなんですが……」未練タラタラ。
失敗した。あれだけ夢みたいに語って、いまさらじゃあ私もお二人と一緒に、なんて言えない。
お母さんが気を遣ってくれたのかはわからないが、おかげで彼女の私への感情もわかった気がした。やっぱり私1人で盛り上がってただけか。そりゃそうだよね(;_;)(自虐的)
いや待てよ、私があんなこと言わなければ、普通に一緒にいられたのに。彼女親子も街がわからないから私を頼ってたみたいだし。
いや、彼女の気持ちがわかったから、余計だったかも知れない。親子水入らずで楽しんだほうが……
独身男の詰めの甘さ?だから結婚できない?
女心がわからない?
(とことん、落ちる奴だ。)
私「では……なんかすみません。」
母親「こちらこそ。でも行きたかったところ行けていいじゃないですか!(笑)」
私「笑……………。」
別れて、横断歩道を渡った。
他にも、映画「ノッティングヒルの恋人」(ジュリア・ロバーツとヒュー・グラントの名作)の舞台だったノッティングヒルや、ウエストエンドの通りや、その他行きたいところはたくさんあった。もちろん、もともとは1人の予定で。
その中で、この展開になれ!と期待して、ハリーポッターのところや、ブランドの通りを、親子に合わせて言ったつもりが失敗。
親子の好みや情報をろくに聞かず、1人でただ予想しただけだし。
営業に当てはめるのはおかしいけど、そんなの基本中の基本だ。売れない営業マンの典型だ。
お母さんを1人にしたくないのもあるよね。
まだ一緒にいたら、自分の気持ち伝えられたかな? 彼女の気持ちも少しは変えられたかな?
(教えてー)
しかしまぁ、まだ朝早いから、通りの店は閉まってるし。
ニューボンドストリートに行けば、
なんだか、ほとんど工事中で、雰囲気もない。
はぁー……
さらに、
さっき、あれだけ反省したのにもかかわらず、
(時間ないけど、ハリーポッターのところには行こう!写真撮って、彼女に見せるのだ!)
おやおや、彼女はハリーポッターは好きか聞いてみたの?
地下鉄を乗り継ぎ、キングス・クロス駅へ。
ウホッ、映画みたいだ。
しかし、どこにもハリーポッターのお知らせも何もない。
もしかしたら、もうシリーズが終わってから実は人気なんてないのかも。とにかく時間もない。アビーロードは……行きたい!
通りすがりの男性に聞いた。
「ここじゃないよ。一度外へ出て、左側に歩いていけば、キングス・クロス駅があるからそこ。」
なんと、間違っていた!何が映画らしいだ!
後でわかったが、乗り継ぎのセント・パンクラス国際駅というところに出てしまったようだ。このあたりが、付け焼き刃で来てしまった功罪だ。
デカい駅で、外に出るのもやっと。
左側歩いていくと、
わー、時間がない!
映画見た方はわかると思いますが、プラットホームで、カートを持って壁をすり抜けるシーンのところだ。
とりあえず、カート持ったところを誰かに写真撮ってもらうか、最悪、壁だけ写せばいいや。平日だし、そんなに人いないだろう。
100人以上はいた。
嘘だろ。平日で、案内人までいる。
そのイベントの様子を動画に撮りましたので、ご覧下さい。
とりあえず、見せる材料は揃った。
しかし、、、
アビーロードはもう無理どころか、
12:00の集合時間、かなりヤバい。
乗り換えうまくいかないと、バス出発の12:15も間に合わないだろう。
ダッシュだ! 走れ!走れ!
心は、いろんな意味で泣いていた。
これでもう、バスに乗って、ヒースロー空港に着いて、飛行機に乗ったら終わり。
成田空港で解散。九州組はすぐバスに乗って、羽田空港へ。
でも、、彼女の気持ちもたぶんわかったから、一緒にいたところで盛り上がるのは私だけだろう。
まぁせめて、少しでも思い出に話せたらいいかな。
(本当にそう思ってるのか?)
しょうがないよ。
(本当に、それでいいんだな?)
あー? うるさい! 頭ガンガンするし、、
……バス乗れないかも。
とにかく、今はヤバい!走れ!走れ!
イギリス映画「トレインスポッティング」より
アンダーワールド「ボーンスリッピー」
まさにロンドン街を走りまくります。
走った先に、何が待ち受けてるのか?
前回、ハイライトは2つと言いましたが、最後の1つはいよいよ次回。
まだ、思い出にしたくない理由がわかります。
次回、本当にラスト。
(ラストラスト詐欺だな)











