目覚めると雨が降っていたので、イヌとシカたちは室内で寝ていた。
わたしはベッドで「今日はイヌたち、散歩は行かないね」と思いながら再び寝た。
しばらくみんなで寝てすごし、シカのすぐるちゃん(♂5歳)が動き出したタイミングでわたしは起きた。
昨日、わたしは友だちのはっちゃんのお見舞いで家を留守にしていたので、今日はみんなとゆったりすごすによい雨になったと思う。
昨日はシカたちのお土産にとヤマモモの実を摘んで帰宅したが、ヤマモモをイヌたちがよろこんで食べていた(笑)。
シカたちは「お土産、これ?」という表情をして、シカのすぐるちゃんは「このお土産いらない」と言い、ヤマモモを食べているイヌたちにつられて一粒食べただけだった。
シカののぞみちゃん(♀推定4歳)は、イヌたちと一緒にヤマモモを食べていたが、イヌたちほどよろこんでなさそうだった(苦笑)。
今度のお土産はイヌとシカたちが大好きな食べ物を買おうと考えている。
シカたちは世間に「ずうずうしい」と言われていることもあるが、決してそのようなことはない。
奈良公園のシカたちを観察してわかるように、奈良公園のシカたちはシカせんべい売り場の側で人間がせんべいをくれるのをジッと待っている。
売り場のせんべいを食べに行くことなく(むき出しにしているせんべいをシカが食べたと聞いたことはある)、シカたちは人間がせんべいをくれるのをひたすら待っているのだ。
奈良公園のシカたちは、長い時間、食べたいのを我慢して人間がせんべいをくれるのを期待して待っている。
そのシカたちに人間がせんべいを与えると、それはもうシカたちは喜び興奮してせんべいにがっつく。
せんべいにがっついているシカたちの様子を見て、シカたちを「ずうずうしい」や「荒い性格」などと言うのは検討違いだ。
人間がどのようにシカたちを扱っているかよく理解しよう。
そう言えば、数日前、民家に侵入したクマを民家の住人の男性が蹴ったという岩手放送のニュースを思い出した。
体長約90センチの1頭のクマが、室内に入り仏壇にあるバナナを眺めて座っていたという。
座っているクマを男性が蹴ったところ、クマは窓を割ってやぶの中に逃げたそうだ。
ジッとしているクマを蹴る行為にわたしは大変驚いた。
野生動物への接し方として最もよくない行為である。
そして、この野生動物への接し方に何も思わず報道している岩手放送にも問題がある。
野生動物を蹴ることは次の事故につながる。
人間から危害を受けた野生動物は、人間は危害を加える存在と認識をする。
そのことで、人間から危害を受けた野生動物は、人間と遭遇したり人間の姿をみかけたりすると先制攻撃をするようになる。
野生動物への接し方の第一原則は「野生動物に危害を加えない」ことだ。
これは、絶対的に厳守すべきことで、事故を防ぐために必須である。
間違っても、野生動物に危害は加えないようにしよう。
野生動物が室内に入っていた場合、野生動物が室内から野外に出るまでほっておこう。
その間、人間はしかるべき行動をしよう。
クマの場合だと、人間の安全確保のため、住民は安全な場所へ移動し、クマが室内から出て行くのを静かにジッとして待つ。
そして、周辺住民への周知をかね、役所や警察に連絡をする。
周辺住民も外に出ないなどの安全な行動をし、クマが山に返るのを待とう。
冷静な状態の野生動物は自分で山に返る。
それをわたしたちは、そっと見守っておくだけだ。
ほっておけば山に返るため、わざわざ「捕獲」をして殺す必要はない。
他の国では、ほとんどそうしている。室内に入ってきた野生動物が大パニックになり、自分で野外に出ることができない場合は野生動物保護施設や警察などに連絡をする。
そして、野生動物を扱う資格を持つ者が野生動物に麻酔を投与し、野生動物を森林に運ぶことを他の国では行っている。
1度民家に入ったクマはまた民家に入るのではないか?と人間は心配するかもしれないが、その心配は人間の予防行動で解消しやすい。
クマが民家に入らないように対処する方法はいくらかあるだろう。
たとえば、使用していない部屋の窓は閉めておくことや、納屋などの出入り口はクマが開けることができないよう、対策をしておくなど。
わたしたち人間は野生動物たちと生息地を共有していることを理解し、野生動物は隣人という認識を持っておこう。
そうすることで、野生動物の存在を意識した人間の生活ができ、野生動物との接触や事故など回避できる率が高まるだろう。
野生動物はいて当然であることを理解して、常に野生動物たちの存在を意識すると、わたしたちの価値観は変化し、野生動物たちと平和的にかかわれるようになるのではないかと考えている。
キッチンになぜかカエルさんがいた
置物のようになっていたカエルさん。
どうやって、ここに来たのか不明。
この後、カエルさんには庭の安全な場所に移動してもらった。
人間同士のかかわりでも、相手に危害を加えないのは第一原則のように、他の動物種にたいしてもそうである。
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