昨晩から雨が降り続き、犬たちの今朝の散歩は中止になった。

 

わたしも犬たちと部屋ですごし、昨日届いたばかりの図書の一冊、翻訳家の井上太一さんの著書『動物倫理の最前線 批判的動物研究とは何か』

を読み始めた。

 

『動物倫理の最前線』の他に、井上さんが翻訳されたトム・レーガン著『動物の権利・人間の不正』も購入したので、『動物倫理の最前線』の次に読もうと思う。

最近、動物倫理や動物の権利の図書を読んでいなかったので、図書を読み進めるのが勉強の意味で楽しい(内容は人間が他の動物種に対して行っている行為が酷すぎるもので動物たちの悲鳴が聞こえてくる)。

 

ところで、インスタグラムで、異種間の微笑ましい交流動画を見つけた。

 

●動画はこちら下矢印

https://www.instagram.com/p/CeG0IhKgjBI/

 

シカとアライグマが楽しく交流している動画で、シカが楽しくなり軽く跳ねると(ジャンプをしている)その後に、アライグマもジャンプしている。

 

これは、種が異なっていても相手の感情は互いにわかるということだ。

 

相手の様子を見ながら、平和的に交流しているシカとアライグマの姿はとても微笑ましい。

 

他の国の動画配信を見ていると、異種間での交流の様子がよく記録されている。

 

日本では、異種間の交流が記録されることはほぼない。

 

2020年、熊本県でイノシシとヤギの平和的交流が記事になっていたが、なんと、イノシシは猟友会に「捕獲」されている。

 

●その時に書いた記事はこちら下矢印

 

他の国では、異種間の平和的交流を人間はあたたかく見守っている。

 

そして、その光景は人々の心をあたためている。

 

一方、日本では、野生動物に非常に厳しい目が向けられ、異種間の交流を豊かな心に結び付ける人は少ない。

 

異種間の交流を微笑ましく観察している人がいても、その人たちの声を無視して動物たちの交流を奪うのが今の日本だ。

 

友好的に交流している者同士であっても、相手が野生動物で「害獣」とレッテルを貼られているイノシシであれば殺してしまうというのは、日本のあり方(差別主義国家)がそのまま他の動物種への扱いに反映されており、それが容認されていることが大きな問題であるとわたしは思っている。

 

ちなにみ、日本におけるアライグマの立場は「外来種」であり、アライグマは「獰猛」「凶暴」などと言われ悪魔化されている。

 

アライグマについて、日本のサイトを検索すると、アライグマは「駆除」一色だった。

 

アライグマは「凶暴」なので飼育してはいけないと書かれたサイトなどを見ていると、その飼育方法に問題があることは言うまでもない。

 

アライグマを狭いケージに入れて飼育していたり、首輪を付け、短い紐でつないでいたりしていた。

 

このような環境下にいるアライグマは、本来の習性や自由な行動を奪われ、慢性的極度なストレスを受け爆発する(ストレス行動を起こす)だろう。

 

日本では、手に負えない動物種のように語られているアライグマだが、他の国ではそうでないアライグマが紹介(解説)されている。

 

アライグマと平和的に穏やかに暮らしている人たちの動画などを見ると、アライグマは室内フリーですごしており、美味しいものを人間と一緒に食べ、他の種(犬)たちと、楽しくすごしている。

 

人間や他の種と穏やかにすごしているアライグマたちの姿は毛並みも体格も表情もよい(ストレスから毛並みが悪くなったり、痩せていたり、表情がきつくなっていることはない)。

 

他の国のアライグマに関するサイトには、アライグマは時に人間や「ペット」を攻撃するが、それにはいくつかの理由から起こることがきちんとサイトに書かれている。

 

そして、アライグマの気質も書かれている。

 

●アライグマについて書かれたサイトはこちら下矢印

 

https://www.crittercontrol.com/wildlife/raccoons/are-raccoons-dangerous

 

 

 

 

アライグマが人間や「ペット」に攻撃するのは、アライグマがケガを負っているときや子どもを守ろうとしているとき、追いつめられたとき、その他の恐怖を危険を感じたときなどであり、アライグマに対して、わたしたち人間が恐怖や危険を与えなければ「アライグマは恥ずかしがりやさん」なので、人間を攻撃することはまれであるということだ。

 

このことは、アライグマだけの話ではなく、他の動物種にも言えることだ。

 

わたしたちは他の動物種にたいする接し方を正しく学ぶ必要がある。

 

それなしに、アライグマや他の動物を過度に危険視し、悪魔化するのは間違っている。

 

そして、わたしたちは他の動物種を尊重する必要がある。

 

日本におけるアライグマは「外来種」ではあるが、すでに日本の生態系の一部である。

 

アライグマは他の動植物と相互関係にあり、その関係性が生態系を支えているということをわたしたちは受け入れなければいけない。

 

そして、「個々の動物たち」に目を向けることが重要だ。

 

簡単に「駆除」などとは言ってはいけない(殺しに慣れてはいけない)。

 

他者を悪魔化するのは簡単だが、差別主義国の社会で悪魔化された者にこそ批判的思考(クリティカルシンキング)で事物を冷静に見て判断、分析を行い、「おかしい」ところをどんどん見つけて自分の考えをまとめていこう。

 

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