今朝、7時10分頃に銃の発砲音が響きました。続けて5発の銃声。わたしは室内にいたので銃声音が聞こえなかったのですが、駐車場にいた同居人Kが銃声を聞き、犬と鹿たちがおどろいていないか心配し連絡してきました。わたしには銃声が聞こえなかったですが、犬と鹿たちは聞こえていただろうと思いました。その後、犬と鹿たちはざわつき緊張している様子で、落ち着いたのは昼頃でした。

 

続けて5発を発砲する状況や人間の状態を想像すると、人間はさぞかし興奮していただろうと思います。野生で生きている者の身体に銃弾があたっていないことを願います。

 

先ほど、熊本日日新聞の記事、「住宅街、イノシシとヤギ『お友達』実は深刻な状況」を読みました。野生のイノシシが飼育されているヤギと交流をしている内容が書かれていましたが、その後、イノシシは猟友会によって捕獲されたそうです。猟友会に捕獲されたということは、イノシシは殺害されたということでしょう。

 

★記事↓

 

記事には、イノシシとヤギが仲良くしている様子の写真と動画が載っています。イノシシもヤギも交流によろこびを感じていたことでしょう。「お互い尻尾を振り合ったり、一緒に跳ねたり楽しそうに遊んでいるように見えた」と、イノシシとヤギの様子を見ていた人が言っていたようで、2頭の様子を見て、そう見えたという人の感覚は正しいものであり、イノシシとヤギは交流を楽しんでいたのです。

 

イノシシもヤギもリラックスしながらコミュニケーションをとっている姿に、やはり他の動物種たちはやさしく思いやりがあり、平和主義者であることを再認識しました。なんと穏やかな時間でしょうか。

 

イノシシを見て、住民が「かわいか、かわいか」と言い、写真を撮っていたそうです。人間のこのような感情について、政府や行政、メディアなどが行っている野生動物悪魔化の過剰な報道や発信がなければ、人々は野生動物を極度に恐れることもなく、憎悪の念も今より薄く、ここで生きる者同士という認識を持てるのではないかと思います。

・人々が野生動物をあたたか目で見ている、そのやさしい感情を報道や発信などでないものとするのはやめてほしいと思いました。

 

住民がちぎったパンをイノシシに投げると逃げたしたそうです。かわいいと思い何か食べ物をあげたくなる気持ちもわかりますが、今回の場合、イノシシに食べ物をあげてイノシシが食べた場合、他の問題とされる意見が出てくると思うので、食べ物はあげない方がよいと思いました。

 

種が異なる動物の交流の写真を市農林水産課が見た鳥獣害担当者は「ついにここまで・・・」と頭を抱えていたそうですが、「ついにここまで」の原因があるのですから、その原因を綿密に調査し、イノシシが住宅地などに頻繁に脚を運ぶことの無いようにすればいい話しではないかと思います。

・現在、野生動物が住宅地などに姿をあらわす原因は自然環境破壊です。

 

イノシシもわたしたちと同じ動物です。なので、わたしたちが移動し活動をしているように、イノシシたちも彼らの活動をします。その時に、住宅地にフラッと寄り道をするかもしれません。イノシシなどの野生動物たちの姿を見たからといい、何が何でも捕獲してやろう、という考えは人間としての良心や思いやりを無くしてしなっているのではないでしょうか。イノシシたちにとって山が快適な場所であれば、イノシシは山へ戻って行きます。わたしたちはイノシシが山へ戻って行くのをそっと見守ってあげるといいのです。

 

イノシシたちは大変用心深いので、危機を感じるとすぐに走って逃げ去っていきます。イノシシと出合ったら、わたしたちはイノシシに刺激を与えることを行わず、静かにゆっくりと歩きながら離れるといいと思いますが、おそらく、わたしたちがイノシシから距離をとろうとする前に、イノシシたちの方が早く去ってくれるのではと思います。

 

野生動物に対し過剰に反応するのではなく、ここで暮らし生きる者として、きちんと理解し、出会ったときにわたしたちはどのように行動したらよいかなどを学んでいく必要があります。それがお互の安全を考えたお互いにとってよいことだと考えます。

 

記事に、「市内でのイノシシの捕獲数は昨年度で646頭と、ここ10年で30倍になったという」。と書かれていますが、この10年間でわたしたちが行っていることを見れば、捕獲数が30倍になることもわかりますよね。わたしたちは山に何百もの大量の罠を仕掛け、山奥まで入り込み殺害する野生動物を探しているのですから当然捕獲頭数は増えますよね。

 

イノシシの成獣を殺害した場合、1頭につき1万2千円が支払われていると書かれていますが、その税金で自然環境の改善もできますし、殺害以外の方法(不妊手術など)で野生動物たちの「個体数管理」もでき、他のこともたくさんできるのではないかと思います。

・わたしは個体数管理には賛成ではありませんが、殺害されるのであれば、アメリカや台湾などが行っている不妊や去勢手術、妊娠しないワクチンなど他の方法を取り入れるのはやむをえないと思っています。

 

今回のイノシシさんとヤギさんの関係は種を超えた交流であり、お互い相手に気遣い心通わす仲となり、2頭とも大変楽しい時間をすごしていたことでしょう。友だちを奪われ残されたヤギの気持ち、よろこびを見つけたやさきのイノシシに襲った人間の手・・・。わたしたちは、心やさしい動物種たちの友情をも奪ってしまうことに胸が痛みます。

 

本来なら、イノシシとヤギの関係をその種の行動や認知を知るために観察など行い、動物種の行動認知学の研究をするべきではなかったのか、と思います。科学を進めるべきだと思いました。

 

 

今回の報道も悲しすぎます。

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