今朝は冷え込み、わたしは布団からすんなりと出ることができなかった。

 

わたしのその様子に鹿のすぐるちゃん(♂4歳)は「はよぉ、起きっ!!」と少し激しく起こしにきた(笑)。

 

すぐるちゃんは、布団を口で咥えて一枚ずつめくりあげては横に放り投げた。

 

残り一枚の毛布になると、すぐるちゃんはベッドの上にのぼり、前脚でわたしの体をカリカリして「まだ、起きひんの!?」と言ってきたので、わたしは「はい、起きます」と言って起きた。

 

春になったはといえ、山里の朝は冷える。

 

野生で生活をする動物たちは、本当にすごいと思う。

 

暑さ、寒さ、雨、風など、身ひとつで絶え凌がなくてはいけない。

 

もちろん、暑さや寒さ、雨、風などを少しでも凌げる場所を探し、そこに避難していると思うが、それでも、身体には負担がかかっているだろう。

 

野生で生活している者たちのが快適に過ごせる期間というのは、一年を通しほんのわずかだと思う。

 

冬は寒さや食糧難で苦しみ、春先から真冬前は暑さと喉の渇き、マダニや他の吸血虫による不快感などで苦しむ。

 

昨年(2021年)11月16日に交通事故に遭った若鹿、のぼるくんを保護したときは、のぼるくんの体にマダニや他に見たことのない虫が100匹をかるく超えるほどついていて、いろいろと大変だった。

・いろいろ→マダニなど庭に連れて行かないよう、離れ部屋で靴を履き替え、服も着替える。マダニを敷地に落とさないようにしてマダニを山の麓まで連れて行くなど。

 

わたしや同居人Kは長ズボンとタイツを履き、のぼるくんのお世話をしていたが、それでもわたしたちはマダニなどに足を何カ所も咬まれていた。

 

我が家のすぐるちゃんは、自分の周辺に小さな虫が飛んで来たり、吸血されたりするのがとても嫌で、虫が活動する時間帯は室内で過ごす。

 

鹿ののぞみちゃん(♀推定4歳)は、吸血虫に不快を感じているが、庭で葉っぱを食べたり、休んだりしていることが多い。

 

しかし、サシバエが活動すると、のぞみちゃんも室内に避難する。

 

生活が非常に厳しい冬を越え、春を心待ちにしたいた野生の鹿たちは、これから冬より食糧を得ることはできるが、これからの季節は大量の吸血虫の不快を感じながら暮らすことになる。

 

我が家の鹿たちも冬を去るのを待ち、今、生葉でお腹を満たすことができている。↓↓↓(動画)

 

春はオス鹿の角が落ちる季節。

 

今日、同居人Kが毎年米を作っている田に行くと、鹿の角が2本落ちていた。

 

角は田んぼの畔に落ちていた。おそらく、角の持ち主は畔に生えている草を食べていたのだろうと想像している。

 

キラキラ鹿からのお土産。キラキラ

角の一本は折れていた。

この角は、角の持ち主である一頭の鹿の生活を記録している。

 

その記録を想像すると、野生の世界に入り込んでしまう。

 

綺麗に磨き上げられた角。

 

この角の持ち主が今年も、同じように角を磨き、体を土にこすりつけておしゃれをして、パートナーと出会えることができるといいなと思う。

 

我が家の鹿たちはというと、家鹿なので野生暮らしの鹿たちと違い、緊張感も少ない。

 

今日も、部屋でゆっくりタイム。

 

リラックスしているすぐるちゃんの脚は力が抜けて蹄がフワァ~と横に開いている。

大事な大事な脚。

 

野生動物たちが人間によって、その生活を脅かされたり、命を失ったりしなくてもよい世界だと、どれほどよいかと思う。

 

人間が野生動物に危害を加えなければ、野生動物たちの苦しみは大幅に減少するだろう。

 

わたしたちは、野生動物やその他の動物たちの福祉(QOL)・権利をきちんと考え行動しなくてはいけない。

 

それが、共存であり真の共生だ。

 

わたしたちは、野生動物たちと野生動物たちの生活にもっと思いを寄せ、この地球で生きている意味を再確認してみよう。

 

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