爽やかでとても気持ちの良い天気だった。山里は湿気が高い日が多いが今日は湿気が少なく洗濯物もよく乾いた。

 

犬たちは張りきって散歩に出かけたが、犬のひよりちゃん(♀8歳)は途中から興奮し始めたので、歩き続けることでさらに興奮するのを避けるため、早め帰宅をひよりちゃんに交渉した。

 

ひよりちゃんは答えてくれたのだが、自宅手前で「もう少し歩く」といい、自宅周辺の1ブロックをぐるりと歩き帰宅した。

 

ひよりちゃん自身、興奮するとしんどいのは理解しているのだが、「もう少し歩きたい」という気持ちが愛らしいなと思う。

 

ところで、今日は「『猟犬が放たれると知っていたら…』ペット襲われる事故、どう防ぐ」という記事を見た。

 

今年5月、静岡市清水区の農園で飼育されていた羊1頭が猟犬に襲われ、羊は右前脚を噛まれ出血し、おしりの皮膚の一部がめくれたという。

 

県の要領には、犬を使用する猟には地元住民に告知するよう定められているようだが、今回は知らされていなかったという。

 

記事ではこのような事故をどのように防ぐか問うているが、そもそも犬に狩猟をさせることが誤りなのだ。

 

そして、すべての住民に告知することなど可能なのか?という疑問もある。

 

日本の猟犬はイノシシやシカなどの野生「動物を襲うように」(追いかけ追いつめることも含む)犬に訓練をさせていることがほとんどだ。

 

子どものイノシシをイヌに襲わせている動画もあり、見るに耐え難く、それを行っている中に日本犬保存会の名があった。

 

他の国では、こうした訓練を禁止しているところが多くあり、ミシガン州やテキサス州など鹿狩りに犬を使用することを禁止している州もある(参考文献)。

 

狩猟犬は人間の監視下に置き、身体拘束されていない犬に対して(紐で繋がれていない)、2021年7月11日からフロリダで施行された新しい規則は、犬の行動修正装置などの道具の使用の義務付け、それがなければ違反となる。

 

日本では犬に動物を襲わせる訓練をしているが、他国では、犬は動物を襲うのではなく、「ハンティングされ傷ついた動物の追跡に使われる」ことがほとんどだ。

 

その際、使用する犬は1頭もしくは2頭までなどの規則もあり、国や州で規則は違う。

 

そして、猟犬は紐で繋ぎましょうと、一定のルールが儲けられているようだ。

 

狩猟に犬の使用を禁止している理由に犬がシカやウサギなどを走り追いまわしたり、襲ったりすることは動物に多大な苦しみを与えることが上げられている。

 

そして、狩猟犬の健康も考えられている。制御不能状態に陥った犬は犬自身傷つくことがあり、犬の福祉に反するとされている。

 

このようなことから、他の国では狩猟に犬を使用する場合の細かな規則があるのだ。

 

一方、日本では「猟犬」と言われる犬は、その犬の飼い主(ハンター)が「しつけました」「訓練しました」と言えば猟犬として使用でき、その判断はハンター任せだ(モンキードッグはまた別)。しかも、動物を襲う訓練をしているので、ハンターが猟犬と認識している犬を放つというのは、とんでもなく危険なことなのだ!!

 

なので、猟犬による事故が絶えない。

 

一般の人の認識は「猟犬は危険」というのがほとんどなのだが、多くの人が猟犬反対の声をあげない。声をあげない理由は、猟犬を使用しているのが猟友会だからというのがあるようだ。

 

近所でも、「猟犬がうろうろしていて怖い」「畑に出れない」などの声があるが、行政への相談はしない。「猟友会=こわい・ややこしい」というイメージがあるということだ(猟友会会員だった人の話によると、実際こわくてややこしいそうだ)。

 

わたしは行政に何度か相談したり、質問したりしているが、猟友会の対応は変わらず、犬が放たれる。

 

行政はというと「猟犬を持っている人も高齢で『もう、猟犬を使うのはやめようかな』と言っている」などという、回答になっていない回答がかえってくる。

 

動物を襲わせるように作り上げられた犬を放つのはどれだけ危険なことか理解してほしいと思う。

 

わたしの友人のヤギは猟犬に殺された。もう少し山奥で飼育されていたヤギも猟犬にかみ殺されている。そして、山に犬とハイキングにでかけ、そこで愛犬が猟犬に襲われ愛犬がその場で死んだということもある。猟犬は犬の首めがけて噛みついてくる、なので、山の中で手当のほどこしようがほとんどないのだ・・・。

 

ネットでは猟犬を作る方法がアップされているが、それ自体、暴力の発信であるため規制しなければいけない内容であると思う。

 

猟犬の危険性について語るとまだまだあるので続きは明日書こうと思う。

 

猟犬の危険性というのは猟犬がわるいのではなく、犬に動物を襲わせるようにさせている「人間の行動がよくなく」、言い換えれば人間の行動の危険性である。

 

犬たちもまた被害者であり、多大な苦しみを経験している。

 

狩猟は他者の経験する感覚、痛みや苦しみ、感情、恐怖などを感じる共感能力、想像力の乏しさがあり、猟犬として使用される犬の扱いも犬の福祉など考えられていないことは安易に想像できる。このことは他の国でも問題になっている。

 

暴力からは苦しみと痛み、恐怖などしか生まれない。

そして、暴力は監視していないと増大する危険な性質があるので、社会にとっても他者を苦しめる暴力を使うのではなく、平和的な方法を採用する社会に舵取りをしていかなければいけないと改めて思う。

 

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●鹿たちを保護してからしばらくブログを書いてきて、多くのことを学んできました。もちろん、これからも野生動物や自然環境、社会と動物の関係性について学んでいきたいと考えています。

 

人間活動が拡大していく中で、野生動物とのかかわりについてこらから特に課題となってくることから、わたしが鹿たちを保護・レスュキーしたことから経験し学んだことを、少しでも多くの方たちと共有をしたいと思っています。

 

そして、みなさんの意見を聞いたり、野生動物に関してのお話をしたりしたいと思っていますので、質問や意見などありましたらコメント欄やアメブロメッセージ欄、もしくは下記のお問い合わせフォームに気軽にメッセージを届けてくださるとうれしいです。

 

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