今日は雨が降っていたのだが、携帯ショップの予約を入れていた日なので朝から出掛けた。

 

犬鹿たちは雨の日の留守番は心細いと思い、早く帰宅できるようにと思っていたが、契約内容変更と機種変更手続きに2時間もかかってしまった(泣)。

 

さいわいショップが自宅から車で7分~10分ほどの距離なのでよかった。田舎だけど携帯ショップが近くにあってうれしい。

 

わたしの帰宅後、犬のひよりちゃん(♀8歳)はわたしが座る椅子の側で寝はじめ、鹿たちも室内で休みだした。犬の春ちゃんは庭のデッキでひとり静かな時間を過ごしている。

 

「お留守番はつかれるよ~」というみんなの声が聞こえてきそう。

 

 

みんながいる家はやっぱり落ちつく。

 

今日は昨日の猟犬の記事の続きで、猟犬を使用すること問題点を書きたい。

 

まず、狩猟者が「猟犬」として使用している犬の訓練は狩猟者本人が「しつけました」というと野に放たれることが認められている(モンキードッグとは別)。

 

これは行政など、第三者が確認することなく狩猟者独自の判断になる。

 

そのしつけ(訓練)方法について行政に尋ねると行政は知らずにいた・・・にもかかわらず、行政は「しつけされているので、人間やペットを襲うことは絶対にない」と言っていた。

 

この「絶対」というのはなぜ言えるのか?が疑問である。どんなことでも「絶対」と言い切れることはほとんどない。

 

まして、感覚、感情がある生き物に対し、「絶対」と言い切るのは不適切だ。私たち人間も含め、いつどのような物事でパニックになったり、興奮したりして自制心が崩壊するかはわからない。まずは、動物のことよく知ろうよ、と思う。

 

わたしの知る限り狩猟者は犬の行動学専門家ではなく、狩猟者が犬をどのように判断し、野に放っているのかは不明だ。

 

犬に動物を追いかけたり、襲ったりすることをさせていることで、犬は冷静とは程遠い感覚であり、そのようなことをしていると興奮が興奮を呼び制御不可能になる事が多々ある。なので、猟犬による事故が絶えないのだ。

 

そして、猟犬が野生動物を追いかけたり、襲ったりすることで、野生動物たちは逃げる行動をする。

 

このことが、他の事故を引き起こす可能性が極めて高い。アメリカの調査で狩猟期に車と鹿が衝突する事故が増加することがわかっている(参考文献)。

 

犬から逃げ惑う鹿や猪が通常は慎重に横断する道路に勢いよく飛び出し逃げるので、車両と接触しやすい。そして、山に猟犬が放たれたり、狩猟期で人間が山に入ったりすると野生動物の活動領域が変化し、比較的安全な人里(人里は銃の使用が減る)に野生動物が移動することも研究で明らかになっている。

 

その他に、猟犬に追われ逃げ惑う鹿が人間と出会うということも実際にある。

 

ここより山奥に住む友人がまだ幼い頃、猟犬に追われている鹿と遭遇したそうだ。遭遇したのは幼い友人よりも大ききな♂鹿で、鹿は友人を見て、威嚇姿勢(頭を低くして角を前方に向ける)をしながら友人めがけて走ってきたそうだ。

 

幼い友人はとっさに、横にあった太い木の棒を持ち上げ、自分を大きくみせようとしたそうだ。その行動に鹿がおどろき、転倒してしまったそうだ。

 

鹿さんはとても気の毒だったが、大きな事故にならなくてよかったと思う。

 

他にも猟犬に追われている鹿と遭遇している人は結構身近でいるのだ。遭遇した場合、鹿が走って来るだろう方向と違う場所に逃げ走り鹿との接触を回避しているということだった。

 

犬に動物を襲わせるのは多方向から危険であり、それに対して何の規定もなく狩猟者が好き勝手に行っていることも大きな問題である。

 

動物を追う犬は確実に冷静ではなく興奮状態である。犬に追われる動物はおどろき恐怖でパニックになり、通常の生活ではしない行動をして事故に繋がる。

 

これは誰にとってもいいことはなく、犬、鹿や他の野生動物たちにとって苦痛でしかない。

 

猟犬を野に放つことは静寂な山で生活をするものを混乱させる危険な行為である。

 

数年前から、野生動物を追い払う「モンキードッグ」の活躍が報じられているが、犬の訓練士により訓練された犬であっても、犬は犬だ。感情、感覚ある動物であり、「絶対」に動物や人に危害を加えないと断言できることではない。

 

街では家庭犬がノーリードの場合、相互監視が働き誰かが警察に通報したり、人間に直接注意したりが多々あるが、猟犬に関しては一般認識で「危険」とありながら、ほぼ通報、注意はされない。この矛盾がいまのこの社会における力のあり方で、言える相手にだけに言い(自分より小さく力が弱い)、言いにくい相手(自分より大きく力が強い)には何も言わないのだ。

 

本当に注意が必要な所や物事には批判が行われずに放置されている社会のあり方を変えなければいけないと強く思う。

 

現状は、狩猟が何に配慮されることなく好き勝手行われており、野生動物を殺したい放題の国になっている。狩猟に関する法律がざる法ではなく、科学的知見をもとに危険な行為を規制し、自然生態系に配慮した持続可能性ある法に整えなくてはいけないと思う。

 

野生動物を追い払うモンキードッグについても気になる点があるので、整理して後日書きたいと思う。

 

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●鹿たちを保護してからしばらくブログを書いてきて、多くのことを学んできました。もちろん、これからも野生動物や自然環境、社会と動物の関係性について学んでいきたいと考えています。

 

人間活動が拡大していく中で、野生動物とのかかわりについてこらから特に課題となってくることから、わたしが鹿たちを保護・レスュキーしたことから経験し学んだことを、少しでも多くの方たちと共有をしたいと思っています。

 

そして、みなさんの意見を聞いたり、野生動物に関してのお話をしたりしたいと思っていますので、質問や意見などありましたらコメント欄やアメブロメッセージ欄、もしくは下記のお問い合わせフォームに気軽にメッセージを届けてくださるとうれしいです。

 

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