犬のひよりちゃん、今日のお散歩ではお友だちだったジョン君宅に寄った。

 

ジョン君は今年7月にがんで亡くなった。ひよりちゃんはジョン君が亡くなる直前に会っているし、散歩コースでジョン君の匂いも残っていないので、ジョン君がいなくなったことは理解していると思う。

 

ひよりちゃんがジョン君がいなくなった後も時折、ジョン君宅に寄るのは、ジョン君が生きてるときにジョン君宅でみんなでおいしいものを食べたことがあるからではないかな?と思っている。

 

ひよりちゃん、お友だちが亡くなるのはさみしく感じているだろうと思うが、今をしっかり生きているひよりちゃんはすごいなと思う。

 

ところで、鹿の研究について調べていると、鹿が農作物を食べにくくするためのカバークロップがクリムゾンクローバーがよいという記事があった。

 

さまざまなクローバーを試したところ、鹿の最も好むのがこのクリムゾンクローバということだ。

 

長年農業をしている友人も今年新たに手を入れ始めた田んぼの周辺に鹿が好みそうな種をまいておこうかなと言っていた。

 

友人はヤギさんと暮らしていて、畑の作物をヤギさんが食べに行かないようにヤギさんが好む植物の種をまいたところ、(今のところ)その部分だけでヤギさんの行動がストップしているといっていた。

 

獣道を残し(作物を植えていない場所は防御策をしない)ていると、鹿は獣道の植物を食べ、田畑の作物に行きにくくなるという研究結果があるように、鹿が食べることができる植物を残しておくことがポイントであると改めて思う。

 

クローバー(や他の植物)など鹿が好みそうな植物の種をまくのは生態系を変化させてしまうことを危惧されるなら、しっかり防御柵をした田畑周辺の草は鹿たちに残しておくのがいいのではと思う。

 

除草剤や農薬などを使用していること自体が、生態系を破壊し生態系の健康を崩し変化させているし、人間の行動や気候変化などからも生態系は常に変化しているので、ぼんやりとした「自然の本来の姿」というものに固執しすぎると逆に生態系(生物多様性)の損失を招く事態もあるかもしれない。

 

UD農業、天然資源学部の昆虫学・野生生物生態学科の学長であるジェイク・ボウマン教授がChesapeake Farmsでノースカロライナ州立大学との共同調査によると、クリムゾンクローバが鹿の最も好むものを突き止めた以外に、大豆と小麦に関して鹿がどのような問題を起こすかを正確に調べた研究がある。

 

これは、ドーバー周辺の生産者の農場で5年間にわたり行われた。

 

ボウマン教授は、「この地域の平均的な密度である1平方マイルあたり60頭の鹿が生息していても、時には鹿の観察によって大豆の収穫量が増加する」という興味深い結果が出たという。

 

ボウマン教授は「一般的には、マイナスよりもプラスの結果が出ています。これはシカが大豆を摘み取ると大豆が茂り、その節の部分で大豆が作られるからです」と語っている(このことは他の植物でも確認されており、鹿が植物を食べることで葉が増し植物は成長するとい研究結果がある)。

 

小麦を対象とした研究でも、鹿は小麦を食べたものの収穫量には影響を与えるものはなかったとのこと。

 

ボウマン教授は「畑に鹿が経っているのを見ると自動的に鹿の被害があると思ってしまいますが、実際はそうではないかもしれません」と言っている。

 

続けて「鹿は必ずしも大きな影響を与えていないにもかかわらず、多くの責任を負わされています。鹿の数が多くて大豆の影響を与えている農場はたしかにあります。被害がないとは言いたいわけではありませんが、州内で見られる平均的な鹿の植物摘み取りでは収量は減りません」と語っている。

 

日本の場合は主に米に対しての鹿の採食が問題とされていると思うが、長年農業をしている友人によると、鹿が稲を食べに来るのは、稲が実をたわわにつける時期ではなく、苗を植えた後だそうだ。

 

見た目は葉っぱだけの稲でも茎のなかでは開花準備が始まっていて、鹿が苗の葉っぱの先端を食べただけと思っていても実になる部分がなくなっているということだ。なので、稲が成長すると穂の半分の長さになっているという。

 

友人は植物の観察とともに、鹿の行動も観察をして鹿が田んぼやってくる時期の推測をしている。

 

友人は、他に食べものがあるのにその時期だけ鹿が田んぼにやってくるのは、稲からなにかいい香りが出ているんじゃないかと言っていた。

 

ボウマン教授も、「大豆があるのに鹿が森の中を歩き回って何か食べ物を食べようとしない」と言っている。

 

鹿たちもわたしたちと同じで好みの物を食べたい。だが、人間の活動域に脚を運ぶのは危険なことから抑止が働いている場合もあると思うが、山に食べ物がなければ当然鹿は食べ物があるところに脚を運ぶ選択肢しかなくなる。

 

ボウマン教授は今回の研究で、鹿の被害のように見えても実際は自然発生的な森林効果であると言っている。

 

このようなことから、米の収穫量を減らないよう、農作物すぐ側に防除柵を設置し、鹿が食べることができる植物を残しておくことがよい策だと考える。

 

大事なのは山に鹿の好みの食べ物が豊富にあるかだと思う。

 

鹿や猪などを全面的に悪く言ったり、思ったりするのではなく、まずは野生動物たちが生活に困窮することのない環境をわたしたちが整えよう!

 

思いやり保全を広げるため、にほんブログ村のクリックをよろしくお願いします。

↓ ↓ ↓

にほんブログ村 犬ブログ 犬 問題行動へ
にほんブログ村

+++++++++++++++++++++++++++++++

●鹿たちを保護してからしばらくブログを書いてきて、多くのことを学んできました。もちろん、これからも野生動物や自然環境、社会と動物の関係性について学んでいきたいと考えています。

 

人間活動が拡大していく中で、野生動物とのかかわりについてこらから特に課題となってくることから、わたしが鹿たちを保護・レスュキーしたことから経験し学んだことを、少しでも多くの方たちと共有をしたいと思っています。

 

そして、みなさんの意見を聞いたり、野生動物に関してのお話をしたりしたいと思っていますので、質問や意見などありましたらコメント欄やアメブロメッセージ欄、もしくは下記のお問い合わせフォームに気軽にメッセージを届けてくださるとうれしいです。

 

・お問い合わせフォームはこちら→https://ws.formzu.net/fgen/S41599574/

 

みなさん一緒に野生動物たちの現状や犬猫、その他の人間と関わる動物たちの課題について考えていきましょう!