わたしは午前中、虫たちに顔面を4カ所刺されて痒過ぎ泣きそうになっていた。

 

その後、静かな午後を過ごしていると、庭から(人間的に言うと)「グギャァ―」というカエルの声が聞こえてきた。

 

このカエルの声に犬のひよりちゃんも素早く反応をし、庭に出ていき異変があることを確認していた。

 

カエルのこの声は以前にわたしもひよりちゃんも聞いたことがあり、ヘビに捕まった時に発せられる声だ。

 

ひよりちゃんについてわたしも庭を見に出ると、シマヘビがカエルを咥えていた。

 

それにひよりちゃんも気づき、ヘビの前に立った。すると、ヘビは尾を震わせて威嚇姿勢を取ったので、わたしはひよりちゃんに「ひーちゃん、こっちに来た方がいいよ」と声をかけ、ひよりちゃんはヘビから離れた。

 

わたしが声をかけなくても、噛まれることはないと思うが、焦ってしまって声が出てしまった。

・噛まれることはない→ヘビはカエルを咥えていることと、ひよりちゃん自身噛まれないように自分で対処できる。

 

ヘビはカエルを咥えたままわたしたちのいる方向と反対方向へ移動し、ある程度離れた場所でカエルをゆっくり体内に取り込んでいた。

 

ヘビを驚かせるのは申し訳ないので、遠くから写真を撮ってみた。

捕食されている現場をみると、反射的につい「助けなきゃ」と思うわたしが以前にはいたが(と思っても何もできない)、自然界の生きものたちの関係性に人間のわたしが手出しすることは、その生きものたちの暮らしを脅かすことになるし、自然生態系のあり方を崩すことになると理解してからは、生きものたちの暮らす世界をなるべく落ち着いて覗くようにしている。

 

カエルの悲痛な叫び声は、種が異なる犬のひよりちゃんや人間のわたしにもそれがそうであるとわかる。

 

先日読んだ、マーク・べコフの著書『動物たちの心の科学』青土社、2014年に「私たち人間は動物たちと情動を分かちあえ、感情の言語を理解することができる」(45ページ)と書かれていた。

 

人間は他者の情動を理解できる。それは同種に限らず、他の種の情動も理解できる能力を持っているのだ。なので、わたしたちは犬や猫、その他の動物たちに魅かれるのだ。

 

声だけでなく、動物たちの行動や動作、表情などからわたしたちは動物たちの経験していることや感情を多く知ることができる。

 

生きものたちの鳴き声は、感じていることがそのままストレートに表現されるのでわかりやすいのではないかと思う。

 

我が家の鹿たちも鳴いているが、その時に感じていることで鳴き方が違っている。鳴き声のトーンや長さ、強弱などの変化は彼らの感情そのままで、わたしにダイレクトに伝わってくる。このことから、その声が今にも言語を語り始めるのではないかと思うぐらいだ(動物たちの感情による声がわたしの脳内ですばやく言語に変化するという状態)。

 

誰かの情動を理解する能力には個々に違いはあると思うが、感情を持ち合わせている生きものにとって、この能力は他者との繋がりや関係性に大事なことであり、わたしたちの社会のあり方に大きな影響を与える。人間以外の動物たちの社会でも、お互いの情動を知ることは生存に影響を与える。

 

わたしたち人間は人間という単一の存在ではなく、他の生きもとは進化の過程で枝分かれしたにすぎないので、人間というひとつの世界に生きるのではなく、他の者(種)たちの社会や世界を覗くとさまざまな新たな発見があると思う。

 

その発見から彼らの世界(生活)に配慮した選択をすれば、わたしたち人間がより豊かに生きる手助けになる、ということは最新の研究などからすでにわかっていることなので、わたしたちは賢明な判断をしていけるといいなと思う。

 

庭をパトロールするひよりちゃん。集中しているので、顔のパーツが顔の中央にチュッと寄っている。

 

ひよりちゃんとわたしの様子に鹿ののぞみちゃん(♀推定3歳)も様子を見にやってきた。

「どうしたの?」

 

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