今日も晴れかと思っていたら昼前から雨が降り出し、犬鹿たちは雨の日モードで静かにすごしている。犬たちはひたすら寝る。

 

昨日のブログで紹介した「北海道では、大増殖するエゾシカとの交通事故急増中!」という記事に、「エゾシカはハーレムを作る」と書かれていたので、気になって調べてみた。

 

鹿の生態については、フィールド調査をして書かれた、高槻成紀著『シカの生態誌』財団法人東京大学出版会、2006年。に詳しく書かれてあり、その中でニホンジカの社会は一夫多妻であると書かれている。

・ニホンジカの亜種にエゾシカ・ホンシュウジカ・キュウシュウジカ・ヤクシカ・ケラマジカ・マゲシカがいる。

・亜種→地理的に隔離された地域で暮らすうちに体格や毛色などが元と違うものになった生きもの。

 

しかし、その後に、オスは繁殖行動をした後、そのメスを他のオスから守るために、食事の摂取もしないで懸命にガードをし、過労死するオスもいると書かれている。

 

なので、このオスの行動と一夫多妻やハーレムと結びつかず混乱していた。

 

ハーレムという言葉に意識が向き混乱してしまったので、言葉はいったん横に置き、鹿の生態に意識を向けると、また疑問がでてきた(笑)。

 

繁殖期以外の鹿たちの行動は、メスとオス、別行動をするが、寒さが増す季節には合流して暖を取ることがある。

 

メスの子どもは成獣になっても母親と行動を共にし、母親がなくなった後の行動圏を受け継ぐ。オスの子どもは、1,2歳頃から母親と距離を取り出し、その後は男性グループに入る。

 

繁殖期にはメスがホルモンを放出するオスの所へ行く。中には、メスの所にオスが脚を運ぶと書かれているサイトなどがある。

 

ちなみに、オスの鹿は、生理的に成獣になっても繁殖行動に結びつくのは難しく、自分のテリトリーを保持するのがとても大変そうだ。

 

このようなことから、メスの家族の誰かの繁殖行動の際には他の家族はどうしているのだろうか?と思ったので調べてみたが、それに関しての情報を見つけ出すことができなかった(繁殖期だけ群れから離れ、その時期がすぎるともとに戻る種もいる)。

 

繁殖行動後のメスはオスのガードがなくなると、他のオスとも繁殖行動を行うので、オスも複数のメスと繁殖行動を行うのだろうか?と思い調べたがヒットしなかった。

 

動植物種の生態については、特に海外研究が進んでおり、随時情報が更新されているので引き続き情報収集をしていきたいと思う。

 

なんとも中途半端なまとめになってしまったが、鹿たちの生き方(♂は命がけで♀を守る、家族の関係を深めるなど)を知り、その暮らしをわたしたち人間が壊し、鹿たちに絶望を与えないようにしたい。

 

鹿たちは自分たちの生を生きているだけであり、その彼らの生に対し、わたしたち人間が生を決定したり、彼らの事を悪魔化したりしない社会になってほしいと心から思う。

 

お休みな鹿のすぐるちゃん(♂4歳・手前)とのぞみちゃん(♀推定3歳・奥)。

ゆっくりお休み~☆彡

 

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