とてもよい天気になったので、犬鹿たちは落ち着いた一日をすごしていた。

明日も天気がよいみたいなのでうれしい。

 

昨日、「北海道では、大繁殖するエゾシカとの交通事故急増中!」(ベストカー)という記事があった。

 

内容は、写真家がエゾシカについて語っており、画像ギャラリーでは「驚愕!北海道の草原はシカだらけ!」と、草原にいる鹿を紹介していたが、それなら「人間だらけ!」も紹介してほしい(笑)。 

 

このような記事を読むと毎回思うことがある。

 

このような鹿や猪、熊、その他の動物に対しての記事の文章自体が、読み手が鹿やその他の動物を悪く捉える仕組みになっていて、根拠なく目視でのこと、表面で起こっていること、想像したことなどが書かれているので、大きな違和感がある。

 

まず、「30年前は一度も見みなかった」ということ、「今は~必ずと言っていいほどの確率でエゾシカを見る」ということは実際目で確認でき、「エゾシカが人間の生活圏までぐいぐい進出してきている」ると思うのだろうが、科学的根拠なく、その簡単に目で見えていることをもとにエゾシカの個体数を「増えすぎたエゾシカ」、「~それほど数を増やしている」と結論付け、断言するのはよくないことではないだろうか。

 

現在、北海道でも自然環境の破壊や汚染が続いている。それに加え、おびただしい数のエゾシカが殺害されており、中には、エゾシカ狩りツアーがあり、ジープなどの車両を使いエゾシカを激しく追い、銃殺して、殺したエゾシカの体を缶詰にするといったことが行われているそうだ。この行為自体、大きな問題があるが、今日は触れずにおく。

 

現状は、エゾシカたちの狩猟圧は非常に高いと言える。

 

エゾシカが人間の生活圏まで脚を運ぶことになっている原因は、自然環境破壊や狩猟圧が関係しているのではないかと考えることができる。

 

海外の調査では、森林や山などでの狩猟圧が高まると、野生動物は街に移動を始めることが報告されている(参考https://academic.oup.com/jmammal/article/94/1/109/844802)。

・他のサイトにも狩猟圧が高まると野生動物たちが街の方へ移動を始めることが書かれいた。

 

このことは、難しく考えなくてもわかることであり、野生動物の本来の生息地にわれわれ人間が足を踏み入れ、そこの住人を追い、殺害する行為はそこに棲む者の移動を余儀なくさせる。

 

単に、目に見えることだけを問題視し、その問題の根底を語らないのは無責任ではないだろうか。問題の解決にはつながらない。

 

記事には、「エゾシカとの衝突で愛車が廃車になった~」、「角拾いをすることになる」「生態系の破壊や農作物の食害」など、これでもかというほど、われわれ人間が被害者であることが語られているが、真の被害者は生息地を人間に奪われたり、殺されたりするエゾシカたちだ。

 

このブログで何度もお伝えしているが、生態系の破壊・汚染をしているのはわたしたち人間であり、シカやその他の野生動植物ではない。

 

日本では、野生動物に対し、わたしたちに敵対意識を持たせる内容の記事などが非常に多く、いつでもどこでも目に付くが、海外では生物多様性を重視する(守り保護する)方向転換をすでに始めているので、わたしたちの社会は世界の動きと逆行していると言える。

 

敵対意識を持たせる内容や、被害者意識を持たせる内容の記事が意図的に書かれていることもある。「個体数の増加」というのも、実際はどうかということは関係なく、いろんな分野で何度も発信することでその意識が人々に根付いてしまっている。

 

情報というのはとても注意をして読んでいかなければ、うっかりその中に入りこんでしまう。

 

誰が書いているのだろうか?根拠が書かれているかな?などに注意をして情報を得て、疑問を持ち、おかしな情報をうのみにしないように気をつけたい。

 

記事に書かれていた「エゾシカはハーレムをつくる」ということに疑問を持ったので調べてみた。明日整理したいなと思う。

 

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