車と野生動物の衝突事故が秋から特に増えています。
以前、鹿が道路を横断しているにもかかわらず、鹿がそこにいないかのような猛スピードで鹿の身体ギリギリを通過するドライバーをみました。わたしはそれをみて「接触事故が多いわけだ」と思いました。今住んでいる地域では、夜間のドライバーのほとんどが猛スピードを出していてわたし自身もかなり怖く感じます。
鹿の場合、繁殖期の季節から食物が不足する季節的な移動(食べ物と水をみつけるための移動)があり、道路の横断を頻繁にしますが、日本では現在一年中食べ物が不足している状況なので、年間を通し道路に出てくる鹿は多いです。
道路を横断や通行している鹿の行動は予測しにくいため、わたしたちは注意を払い警戒をおこたらないように車を運転する必要があり、実践することで多くは予防可能になります。
そして、わたしたちは鹿や他の動物種の行動について学ぶ必要があります。
野生動物は多く場合、夕方から朝方にかけて行動が活発です。その時間帯の運転には特に注意と配慮が必要です。
夜の運転は視界が悪く動物を発見しにくいことからも、必要でない夜間の走行はさけるのがよりよいです。
一部の動物種はグループで行動をします。なので、1頭の鹿がいる場合、通常はその近くに他の鹿がいます。1頭が道路を横断したと安心して車を発進させると、後方の鹿が道路を横断して接触することがあるので注意してください。
動物の行動は予測不可能なので、動物の姿を発見したらすぐに車を減速させ、動物が道路から他の場所へ移動するまで停車するか、もしくは減速したまま動物と距離を取り通過するか、そのときの状況によって判断を変えることになるので、動物が向かおうとしている方向の確認など行うといいです。動物との接触を回避する方法として、通行する道の変更という選択もあります。
なかには車前方で急な方向転換をする鹿もいるので注意してください。
そして、鹿が車を避けるための行動範囲が限定されている場合、たとえば、周辺が柵で覆われていて逃げるために通行できる道路が1本しかないという状況では、その道路を使用している車が自分(鹿)に向かってきていても車の方向へ走り出す鹿もいます。その場合はできれば車両を鹿が通行してくる道路側と反対側へ寄せて鹿に道をゆずってあげてください。
野生動物が頻繁に通行するエリアや街灯などがなく暗いエリアなどではハイライト(ハイビーム)を使用することで動物を早く発見できます。
動物を発見した場合、クラクションを鳴らすことが推奨されていることもありますが、これは動物をおどろかせてしまうことがほとんどです。動物はパニックになり、動物の行動をさらに予想不可能ものにします。そして、おどろきと緊張のあまり、凍りついてしまい動けなくなる鹿が多くいます。フリーズすると動き出せるまでに数分必要になります。
クラクションやハザードランプは他の車に減速、停止するよう警告に役立ちます。
野生動物が頻繁に通行するエリアには標識があるので、それに注目をし、減速して警戒をしながら冷静に運転をしてください。
車の運転はブレーキをしっかり踏み車線内で停止できる速度で走行してください。
わたしたちはシートベルトをし、目を覚まして道路側面を注意深く確認しながら運転に集中する必要があり、飲食をしたり携帯、TVをみたりするなど気がそれることは行わないでください。
海外の野生動物衝突防止プログラムなどをみていると、動物たちを道路に引き寄せないために「ゴミを道路に捨てないでください」と書かれています。動物の行動エリアというのはやはり、食糧や水がある場所が多いので、山に食料がない日本の山を食料豊かに森にすれば野生動物と車の接触を大幅に減らせるのではないかと考えます。
★野生動物衝突防止プログラムのサイト↓
そして、野生動物の移動ルートになっている道路には動物横断路の設置を行えばいいと思います。
後、カナダやアメリカでは野生動物と車の接触を回避するためにレーダーを使い動物がいることをドライバーに知らせるシステムがあるようです。誤作動もあるようですが、効果があると報告されています。フロリダでは人間の安全性だけではなく、ツキノワグマやオジロジカの個体数を保護することも目的としているところがすごいなと思います。
★道路脇のシステムが野生生物を検出して衝突を防止↓
野生動物と車両の接触というのは、自然環境を破壊して野生動物の生息地を荒らした人間が起こした問題であることも含み、わたしたちが配慮をすれば回避可能なことがほとんどです。
自然環境やそこに棲む生きものたちの綿密な調査やデータ集めなど行い海外が行っている野生動物衝突防止プログラムというのを日本でもしっかりと行う必要があると思います。
弱い者に配慮したやさいい運転を意識した社会であるといいなと思います。
車と衝突する野生動物をへらしたいと思った方は、にほんブログ村のクリックをよろしくお願いします。
↓ ↓ ↓