午前中からあたたかくすごしやすい一日でしたが、明日は雨予報なのでちょっと残念。

 

先日、同居人Kが庭で鹿ののぞみちゃん(♀推定3歳)の首を撫ぜていました。

 

そのときののぞみちゃんの表情と毛などが「心地よい」と言っていました。

 

のぞみちゃん、毛がポワポワしてアルパカみたいになっています。

「撫で撫できもちいい~」

 

人間でいう眉毛部分の毛も膨らんでいま。

「ぽわぁ~」

 

鹿たちは親や仲間に耳の中や顔、首などを舐められると、毛がポワァ~と膨らみます。そして目はうっとりしています。もちろん、我が家の鹿だけではなく、野生で暮らす鹿たちも毛を膨らませうっとりしています。

 

仲のよい鹿同士の間でお互いに舐め合う(ソーシャルグルーミング)というのは、社会的動物にとってとても大事なことで、お互いを舐め毛づくろいしあうことで絆を形成したり関係を構築したりしています。

 

犬や鹿たちにわたしたちはそれを手で行いますが、その行動を犬鹿たちがしっかりと認識してくれているのがうれしいです。

 

のぞみちゃんはわたしたちにレスキューされる直前まで、母親やきょうだい、仲間にグルーミングをしてもらっていたのだと思うと、お母さんやきょうだい、仲間のように舐めてあげられない(同じようにしてあげられない)ことがかなしくなります。

 

なので、のぞみちゃんのことをとても大事に思っているよ、という気持ちをこめてのぞみちゃんの身体を撫ぜています。もちろん、犬の春ちゃん(♂9歳)、ひよりちゃん(♀7歳)、鹿のすぐるちゃん(♂3歳)にもいろんな気持ちをこめて撫ぜています。

 

のぞみちゃんがレスキューされるまでの暮らしを想像すると、のぞみちゃんと家族、仲間の失ったことの大きさは大きすぎてとても切なくなります。

 

のぞみちゃんはもう二度と母親に舐めてもらうことができず、母親も子どもであるのぞみちゃんの身体を舐めることも、体温を感じることもできません。

 

わたしたち人間は、個人という個々の生涯を壊し奪っているのです・・・。

 

他の種の動物たちを個々の存在として見ることなく、現在どんどん殺害しているこのひどさは修正できることではなく、野生動物の虐殺を行っていることはなかったことにはならないです。

今、野生動物たちの身に起こっていることは、少なくとも、わたしや野生動物擁護者は最悪の出来事として記憶し続けます。

 

他者を苦しめることをやめなければ社会はどんどんよくない方へ向かうので、小さく弱い者たちに目を向けてほしいです。どれだけひどいことをされているのか、どれだけ苦しんでいるのか、どれだけ心に苦痛を負っているのか・・・。

 

社会のしわ寄せはどこでもいつでも、真っ先に小さく弱い者に向かいます・・・。

 

小さく弱い立場に置かれている者たちを犠牲にしないためにわたしたち自身ができることはあります。自分の行っている行為についてよく考え、価値判断ができればと。

 

 

アルパカっぽいかわいいのぞみちゃんの話題だけにしようと思っていたのですが、またもや地中に潜ってしまった・・・。

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