DOMINIONを見終わり感じたことや思ったことの続きです。
★DOMINION動画➡DOMINION(2018)
わたしは以前、動物の利用を動物の種や置かれている現状の違いなどで分けて捉えてしまっていました。
たとえば、犬は同居動物で動物園、水族館にいる動物、野生動物、魚と捉えており、それぞれのつながりまで考えることができていませんでした。
しかし、動物たちの苦しみや痛み、悲しみ、死は社会のなか、世界でつながっており、人類がかかわっています。
純血種と言われている犬たちの場合、人間が人間の好む品種や容姿などを作り出し、おとなは子犬を作り出す道具として使われ、人間によって子どもを早くに奪われてしまします。
母親を必要とする子犬たちは母親を求め探し泣き叫びます。
子犬は恐怖と不安のなかセリにかけられ、購入された子犬はショップで販売されます。
犬を購入した消費者は自分たちの意思で犬たちにオスワリやオテ、マテなどの芸をさせ、楽しんだり、満足感を得たりして利益を得て、しかも、子犬を限りある狭い空間のケージに閉じ込めてしまいます。
牛たちや鶏たち、他の種の動物たちも人間の好む人為的改良がされ、人工的交配を行います。
母子は早期に離され、鶏たちは生まれてすぐから子どもたちだけです。
体がほぼ動かせないケージに監禁されているのです。
犬を含めおおくの生きものたちは生涯を人間の活動によって決定され、生きものたちには常に人類がつきまとっています。
人間が何かの目的のための動物利用や地球の自然利用はすべてつながっており、地球上で生きている全ての生きものたち(人類も)につながっていることを知りました。
動物利用の人間活動のつながりを知ったわたしは、DOMINIONでいくつかの映像から、わたしたち人類が過去に起こした戦争の内容と重なりました。
DOMINIONには悲しみ、恐怖や孤独、痛みなどを感じる動物たちの叫び、悲鳴も収録されてますが、動物たちのその声は自分たちの仲間と人間の作業労働者数名にしか届かず、時に外部の人間に届くこともありますが、おおくの動物たちの計り知れない恐怖の助けの声は施設や屠殺場に遮断されています。
DONIMINONに記録されている作業労働者数名の言葉や様子などから、その方たちの負の感情(動物を殺すことへの取りみだした感情)が伝わってきました。
屠殺場での動物たちの行動や声から、動物たちが恐怖を感じながらも生き残るための行動をしていることはおおくの作業労働者の方もわかっていると思います。
作業労働者の人たちが個々にどのような背景で作業労働者となったのかなどを考えると、低価格の動物性商品がスーパーに並ぶ社会で暮らすわたしたちにとって関係のないことではないと気付くのではないかと思います。
わたしは幼少期におとなから虐待を受けているので、自分が逃げようとしても逃げれない恐怖や大きく強い力を自分の力でどうすることもできない恐怖などを感じています。
どれだけ大きな声で鳴き叫んでも、どれだけ精一杯の力を入れてもその場から逃げることはできないのです。
その時の恐怖は今でもよみがえり、一瞬にしてその時代、その時に引き戻されます。
わたしは、友だちや仲間を目の前で殺されることは経験しませんでしたが、動物たちは経験するのです。
どれほどの恐怖かはその者にしか分からず、痛みと恐怖のなか命を奪われるのです。
DOMINIONに記録されている世界各国で今も実際に起こっていることは、見てみぬふりは到底できないことなのです。
わたしは先日、親しい間柄の人に動物の体を食べない選択の話をしました。
その方は「どのような提案があってもどのような情報を知っても肉を食べる。植物も生きてるし、あなたも命を犠牲にしている『動物にはおいしいものを食べさせてくれてありがとう』思うので、感謝をして残さず食べる。」と言っていました。
わたしは硬直しましたが、よく言われている内容だと思いました。
・成長をする植物は生きていると言えますが、自分の意思で行動する生きもと同じではないですよね。
・おいしいという個々の嗜好のために他者の暮らしと命が犠牲になることについてよく考えてほしいです。
・感謝をして残さず食べるは、嗜好のため他者の命を奪うことへの心地わるさなどを払拭するための魔法の言葉のように使われていますが、実際にやってることは動物の搾取です。
この方は、自分のライフスタイルを変えるつもりはない、という自らの選択で決定していることがあり、それはこの方の生き方なのだと尊重をしようと思いました。
しかし、数日考え込んでしまいました。
痛み苦しむ者が存在していることに対し、自分がそれに加担していてもわたしには道徳的責任はない、ということはおかしくないか?と思いました。
そして、現在起こっている、地球温暖化による気候変動や生物の大量絶滅、新型コロナウイルスは動物の搾取が最もの原因になっています。
このまま動物の搾取を続けるとさらに新たなウイルスが出現します。
これらは、すべてわたし個人のことではないのです。
実際どのようなことが起こっているのか、やっているのかを知り、自分はどのように生きていくかを立ち止まり考えることができるといいなと思いました。
個々の好みだけの問題ではないことがよくわかると思います。
すでに地球は限界に達しようとしています。
今すぐにでも動物の搾取、自然環境の汚染や破壊をとめ、温暖化対策に努めなければならないのですが、わたしたちの社会では正しい情報が限りなくない状態なのでこのような話をしても悲しいことに仲のいい友だち以外では関心をもってくれる人は身近にはほとんどいません。
しかし、実際起こっていることの正しい情報の発信をしてくれる人たちがいますので情報収集をして、それらを知ってから一緒に話してみない?と思います。
DOMINIONを見てから、わたしたちがやっていることについて一緒に考えてみない?と伝えたいです。
・DOMINION以外の動物の搾取に関するドキュメンタリー動画を見るのもいいし、動物利用にかんして書かれてある書籍『ビーガンという生き方』などを読んで見てみるとか、誰かと一緒に考えなくてもそれぞれで自分なりに向き合ってみるのもいいし、その時考えるのがつらかったら考えれるときに考えてみたり、思い出してみたり。
動物の搾取の話をすると、誤解されることがありますが、わたしは現実の問題として、問題提起をしているだけです。
現実から目をそむけたり、誰か、何かのせいにしたりすることは自身が楽になり、身を守る方法なのひとつなのかもしれませんが、現実を見ていろんなことを感じ、考えていくことは他者の苦しみと同時に人間(自分も含め)の苦しみをも救うことになり、おおくの生きものたちにとってよいのではないかなと思います。
今、海外では動物性食品から植物性食品への移行が進んでいることにうれしく感じています。
アメリカでは健康志向により植物由来ミルクを選ぶ人が増え、大手牛乳メーカー(Giacomazzi Dairy)は植物性由来のミルク製造に転向しています(アメリカ、牛乳離れの一方で植物由来ミルクが急拡大する事情と最新トレンド)。
動物の搾取を行い続けているわたしたちは今、動物の搾取と向き合うことは今後の地球や世界、社会のあり方が変わる非常に大事な時期であると感じています。
わたしはすでに明白である他の者の苦しみや死を避ける努力はし続けたいですし、それぞれの種の個々の生はその者の生として生涯をおくれるといいなと思っています。
人間に搾取されている動物たちの体と精神の悲鳴からどうか目をそらさないでほしいなと思います。
いつか、屠殺場や搾乳場、他の作業場などから、動物たちの恐怖や痛み、苦しみの悲鳴や体から大量に流れ出る血液の赤が消え、静かで何も起こらない場になることを願っています。
そして、人間のために利用されている多くの個々の動物たちの姿が今後少なくなることを願っています。
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