先日の庭木手入れをしたときのユーカリの枝を捨てずに束ねて室内や庭にかけておくことにしました。
ほんのり爽やかな香りがしています。
昨日、DOMINIONを見終わり、わたしは今まで何を見て、どのように感じて生きてきていたのか・・・、と過去のわたしを思い返していました。
わたしが生まれたのは戦後で、戦争の悲惨さをおとなから伝えてもらっていましたが、目の前に見える風景は、戦中や戦後とは違い街には建物が建ち、自然は美しくそこには暴力や殺害、血や生傷、痛み、苦しみ、死などほぼ目に見えず、人々が日々を過ごし生活をし、わたしは幼稚園や学校へ行きながら歳を重ねてきました。
日々の食卓にはふつーに動物の体の一部が机の上にあり、みんなは「おいしいね」と言って食べていたり、犬は首輪をはめられ短い鎖を付けられ野外に繋がれていたり。
母は父の機嫌を損ねないように気を使い、毎日毎日、長い時間をかけ食事の用意をしたり、内職をしながら他の家事をしたり子育てをしていました。
当時これらはふつーの日常で特に深く考えもしませんでした。
今から見ると、これらは差別でふつーには見えないです(動物たちへの扱いに対しては幼い頃、おかしいと感じていました)。
これらの社会のあり方はわたしが生まれるずーと前から連続しており、それは今も続いています。
連続しているものの、それが(は)おかしいと感じ声を上げ続けている人たちがいますが、当時のわたしにはその声が聞こえていませんでした。
関心が無く、聞こうとしていなかったたり、当たり前になりすぎていて疑問にも思わなかったり。
しかし、日々感じ方は変化するもので今までの当たり前がそうでなくなることがよくあります。
社会のあり方はずーと同じではなく、その時々で変わるもので、その時代に生きている人たちで感じることや考えることが違い見える世界が常に異なるのです。
その時代で必要とされている内容は異なり、その必要とされていることを進めていくことではないかと思います。
昔からずーと行われていることのすべてが正しいと限らないのですが、「昔から行ってきているから疑問を持たずやっている、続ける」というのは、以前のわたしであり、思考が停止している状態だと思うのです・・・。
過去、わたしたち人間の間で行っていた暴力や他の種の動物に行っていた暴力は現在、他の種の生きものたちに対し主に行われており、わたしたち人間から暴力を受け殺害される者は増え続けています。
そして、それはわたしたちの目から意図的に離され行われています。
動物たちの苦しみや痛み、孤独や悲しみ、死はうまく隠されており、わたしたちには気付きにくくされています。
隠さなくてはならない理由があるからですが、表向きの理由はわたしたちに聞こえがよいよう、他の理由にしてすり替えられていることが多いと思います。
暴力の構造は本当におそろしいと感じます。
暴力を生産し続けられるトリックが日常に溢れていますし、暴力を正当化しています。
DOMINIONに記録されていた動物たちは、ブタ・採卵鶏・ブロイラートリ・七面鳥・アヒル・ウシ・ヒツジ・ヤギ・魚・ウサギ・ミンク・キツネ・イヌ・ウマ・ラクダ・マウス・エキゾチックアニマル・アシカ・イルカです。
もちろん、ここで取り上げられた動物たち以外の動物たちも人間によって搾取されていて、人間はこの惑星とここに棲む生きものたちを無くしてしまう破壊的な活動を続けています。
人類が自分たちや自分の目さきの利益ばかりに意識が向くのは非常に危険であり、このことは過去の歴史が語っていると思います。
人類は他者に苦しみや痛み、悲しみ孤独、恐怖、死を生産し、与えることしかできないのでしょうか?
わたしは、人類が過去の出来事に対しきちんと向き合い、他者に行ってきた行為を反省し行動を改めることができることを願っています。
他者の利益を考え思うことは結果として人類や自分自身の利益にもつながると思っています。
人間が持つもので、相手より自分の力を大きく見せたがり、支配しようというものは人間にとっても暴力の負の連鎖しか起こさず、誰に対してもまったくよいことがないので、ひとりひとりがこのようなことに目を向けれるといいなと思いました。
人間であるわたしには他の種の苦しみや痛み、悲しみや孤独、死は関係ない、と思っていても暴力はつながっています。
種は関係なく、暴力は実行できる者に対し行われています。
社会にいじめが蔓延していますが、「いじめ」という言葉だけで表現してよいのか考えるときがあります。
いじめは行う者が自分より弱いと感じた者に対し行われ、相手の体や精神を傷つけ、痛みや苦しみを与える暴力で、命をも奪う犯罪になります。
★DOMINION動画➡「DOMINION(2018)」
わたしたちも他の動物たちのように問題を平和的に解決できるように考えだし行動できると思っています。
だた、人間がそうしようとしていないだけで、そこが大変考えるところです。
また、明日に続きを書こうと思います。
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