~伊奈町内の断層につきまして~
おはようございます。冨井です。
本日9月14日は、朝9時より、伊奈町議会において私の一般質問がございます。
その中で、「伊奈町の地震災害対策と防災について」では、町内を走る断層について取り上げます。
一般質問においても触れますが、伊奈町内の断層について今回は説明していきます。
国土地理院の伊奈町の活断層図
以下は、国土地理院が作成した「都市圏活断層図」を参考にした伊奈町の活断層マップです。
都市圏活断層図における埼玉県伊奈町の活断層図
伊奈町における関東平野北西縁断層帯(綾瀬川断層)は、小針新宿や学園、細田山あたりを走っています。
また、ニューシャトルの伊奈中央駅と羽貫駅を結ぶ走行路の南側に平行するような断層があります。
河原や別所付近の断層については、推定活断層とされています。
活断層データベースの伊奈町の活断層図
次に、産業技術総合研究所の「活断層データベース」を参考にした伊奈町の活断層マップです。
活断層データベースにおける伊奈町の活断層図
活断層データベースでは、伊奈町における関東平野北西縁断層帯(綾瀬川断層)は、4つ走っています。
①綾瀬川沿いを通る断層
②小針新宿から羽貫駅の北側を通る断層
③志久駅から伊奈中央駅の南側を通る断層
④小室の別所や志ノ崎を通る断層
小針中学校の断層存在の可能性
また、都市圏活断層図においては、伊奈町立小針中学校の敷地内に位置やや不明確の活断層線が引かれています。
都市圏活断層図において、小針中学校の敷地内に引かれた
位置やや不明確とされる綾瀬川断層の活断層線
位置やや不明確とされる綾瀬川断層の活断層線
画像中央の十字が、伊奈町立小針中学校です。
その敷地内に位置やや不明確ではありますが、関東平野北西縁断層帯(綾瀬川断層)の活断層線が引かれています。
そして、この地域の活断層の特徴として、撓曲崖(とうきょくがい)となっていることが挙げられます。
撓曲崖とは、断層が破断した際に、地表に段差が生じず、ゆがみとして現れることです。
よって、この地域で活断層が破断すると、段差としてではなく、たわみとして断層が出現する可能性があります。
さて、小針中学校の断層存在の可能性については、町議会では過去に一度も取り上げられたことがないようです。
よって、今回の一般質問で取り上げることにしました。
伊奈町議会議員
冨井 篤弥